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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第3章 弟子と王都
50/492

神匠フェルの弟子 2 魔剣作りは負けん。

〜前回のあらすじ〜

なんかヤベーの出来ちゃった☆

 

 魔剣を作っちゃったせいで落ち着かない。



「......とりあえずソルを呼びますね。心が不安定です」


「......そうだな」



 そして俺はソルにメッセージを送る。



『今大丈夫?時間が少しあったらフェルさんの店まで来てくれない?とんでもないものが出来ちゃった』



「......よし。リル、こっちにおいで。一緒に現実逃避をしよう」


「そっちには行きますが現実は受け止めます」



 そう言ってリルは俺の膝の上に座った。

 とりあえずリルの頭を撫でて精神統一だな。



 はぁ〜、癒される〜



 そんな感じで精神統一を図っていたらソルからメッセージが来た。


『今全力でそっちに走ってる!』



「フェルさん、ソルは今全力でこっちに来てるそうです」


「そうか」



 待つこと3分。ソルがやってきた。



「ルナ君!? 何があったの!?」


「待ってな。俺はまだ現実を受け入れてないんだ」




 皆が集まって5分。ようやく落ち着きました。




「ふぅ。とりあえず性能を見るか」



 皆の前にウィンドウをだした。




 とりあえず確認しよう。話はそれからだ。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『魔剣:アイアンソード』 Rare:12 製作者:ルナ


 攻撃力210

 耐久値1500/1500

 付与効果『魔力増強:150』『感情強化:楽』

『耐久値増加:500』『生命力吸収:1%』『耐久値回復:魔』

『斬撃補正:小』『刺突補正:中』

 愛着度80

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「うん。意味わからん」


「すごいね、分からない効果が何個かあるね。」


「流石父様です! 魔剣を打てる人なんて、本当に少ないですよ!」


「やっぱりこれ、本物だな。どんな運をしてやがるんだ」



 本物? それはどういう事だろう? 偽物が出来たりするのかな?



「どういう事ですか? 魔剣に偽物や本物があるんですか?」


「名前に『魔剣』を付けて、それを魔剣として売る鍛冶師が稀にいるんだ。ルナはその魔剣を作った時に名前を、『銘』を刻んでないだろう?それにこの効果、魔剣特有の奴があるからな。それで本物かどうか分かる」



 へぇ〜そうなんだ。名前だけ魔剣にするとか、思いっきり詐欺じゃないか。気を付けないとな。



「それでフェルさん、俺はどうしてこの魔剣が作れたんですか?」



 めちゃくちゃ気になるのだ。フェルさんは『運』について言っていたし、何かやり方があるのだろう。



「あ〜それはな。一つはルナが無意識で『魔力打ち』をしたからだな。魔力打ちは鍛造する時に魔力を使って素材を抑え込む技法なんだ」



 あ〜あれか! 形が歪になるのが嫌で、MPで強引に抑え込んだやつね。あれ、技法として存在してるんだ。



「それともう一つ、こっちが1番驚いた事だ。

 それはな、『運』だ。魔剣とは素材に魔力が宿る事で作れる物なんだが、いかんせん魔力が宿る確率がとんでもなく低い。俺でも50本剣を全力で打って、やっと1本の魔剣が出来るかどうか、ってくらいだな。これでも魔剣作りでは負けんぞ」



 えぇぇぇ! フェルさんで2%ってこと? なら俺は何%だよ! ......あと、最後のはノーコメントだな。



「フェルさん、それって俺ならどれくらいの確率ですか?」


「さぁな。俺が王都にいた時は、そうだな......初めて打って出来たのが魔剣のやつは、1000人に1人くらいか?」



 まさかの0.1%!? どんな運だよ俺!



「凄いねルナ君! 強運だね!」


「そうだな。びっくりだよ。こういうのはLUCは関係するのかな?」



 思いつきだ。



「あぁ、関係あるぞ。これも昔の話だが、魔剣の学者が言っていた。『LUC200につき0.1%上がる』ってな。ルナは幾つくらいなんだ?」


「俺は305ですね。ですから上がるのは0.1%でしょうか。それでも驚きですが」


「そうだな。じゃあ少し、魔剣について詳しく話すか」



 それは是非!



「はい、お願いします」






「まず、魔剣を作る時に使う鉄の話からだな」


「鉄、ですか?」


「あぁ。今回ルナは『錆び付いた剣』から『鉄のインゴット』を作ったはずだ。それでだ、『錆び付いた剣』というのは、鉄の中でも最低級の代物だ」



 そうなんだ。『錆び付いた剣』以外の鉄をまだ見つけてないからな。いつか見つけたい。



「それで、鉄の順位は3つある。下から『錆び付いた剣』『鉄鉱石』『純鉄鉱石』だな」



 純鉄鉱石何て物もあるんだな。



「それで、それぞれにランクがある。まぁ、インゴットになった時のレア度だな。『錆び付いた剣』が1〜5、『鉄鉱石』が5〜10、『純鉄鉱石』が10〜15だ」



 なるほど。俺が作ったインゴットはレア度5だから、『錆び付いた剣』から取り出した鉄の中でも最上級だったんだな。



「そして魔剣を作るに相応しい鉄ってのはレア度13以上と言われている。それ以下の鉄で魔剣が出来る確率ってのは大幅に落ちる」



 え!? ってことはマジで俺の運が良かったのか!

 0.1%や0.2%ならまだあるかなって思ってたが、そこから大幅に落ちてたのか。驚きだ。

 俺、明日通学中に事故らないといいなぁ。






「じゃあ次、『魔力打ち』だな。こいつはさっきも言ったが、鍛造する時に魔力で素材を抑え込みながら打つ技法だ。『付与』スキルが必要になるぞ。これは3本目辺りから教えようと思ってたが、自分で見つけるとはな。俺はルナが誇らしいぞ」


「ありがとうございます。歪になるのが嫌で、思いついたのが魔力で抑え込む事だったので、たまたまですけどね」


「それでも、だな。逆にたまたまで魔力打ちが出来たり、直感で剣の量が分かったりと、ルナは才能があると思うぞ」



 ちゃうねん。才能じゃ無いはずだ。本当に直感なんだ。『錆びてるからこれくらいかな?』とか、『歪なのは嫌だ』って思ったから、やろうと思ったら出来たんだ。ただの運だ。






「後は作るやつの意思と魔力量と、剣の意思で効果が変わる。造り手の感情で効果も変わるから、魔剣というのは恐ろしい物でもある。気を付けろよ?」


「はい、気を付けます。では、効果の方はどうなんですか?」


「効果はそれこそ星の数程あるぞ。だが、魔剣特有で有名な奴は『感情強化』や『耐久値回復』だな」


「『感情強化』はその効果に適した感情が強い時、攻撃力が上がるってやつだな。

 そして『耐久値回復』は『命』と『魔』の2つがあるな。それぞれ生命力や魔力を使って耐久値を回復する効果だな」


「それで昔、死にかけの状態でモンスターの攻撃を魔剣で受け止め、その耐久値回復に生命力を取られて死んだやつがいる。だから『耐久値回復:命』の方は嫌われている。今回のルナの作った魔剣は『耐久値回復:魔』だから、売りに出せば高値で売れるぞ」


「こいつは売りません。初めて作った剣ですし、それに魔剣ですし、お守りとして持っておきます」


「そうだな。それがいい。他に質問はあるか?」



 ある! 魔剣と言えば、当然あれもあるはずだから。ってかフェルさんはあれを作れると言っていたしな。



「はい、『聖剣』について教えてください」


「だよな〜。絶対聞かれると思ったぞ。そうだな、この話はソル嬢ちゃんも聞いてくれ」


「分かりました。聞かせてもらいます」




 そうして、魔剣講座が終わり、聖剣講座が始まった。



 っと、話が始まる前に称号を確認しとこ。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『魔剣鍛冶師』

 ・『魔力打ち』の際、消費MP減少。

 ・魔剣制作成功率が1%上昇。

 ・魔剣の意思が理解できるようになる。


 魔剣を制作する事で獲得。

 ━━━━━━━━━━━━━━━


 ......よし、講座が終わったら聞こ〜っと。






 ━━━━━━━━━━━━━━━

 名前:ルナ Lv60

 所持金: 775,050L

 種族:人間

 職業:『剣士』

 称号:『スライムキラー』

 所属ギルド:冒険者 (E)


 HP:690

 MP:690

 STR:2,610(200SP)

 INT: 610

 VIT: 1,120(50SP)

 DEX: 2,140(150SP)

 AGI: 810(20SP)

 LUC:305

 CRT:43


 残りSP:170

 取得スキル

 戦闘系


『剣王』Lv50

『王弓』Lv43

『走法』Lv0

『手加減』Lv0


 魔法


『木魔法』Lv82


 生産系


『鍛治』Lv1→34

『金細工』Lv1

『裁縫』Lv1

『調薬』Lv1

『付与』Lv9→30

『木工』Lv1

『料理』Lv10

『錬金術』Lv1


 その他


『テイム』Lv2

 ━━━━━━━━━━━━━━━

魔力増強はMPの量が増えるだけですね。魔法剣士が喉から手が出るほど欲しい効果の剣ですね。生命力吸収はそのまんま、この剣で与えたダメージの1%を自身のHPに変えちゃいます。


それと前回の後書きで書いた、魔剣ができた理由ですが、作者の確率抽選でやらかしました。

前回のお話で『97%で普通の剣』『2%で失敗』『1%で魔剣』という感じで、結果ガチャみたいなことをしたら、見事に魔剣を引いたので、ルナ君は魔剣が出来ちゃいました。それだけですね...


次回、なんも考えてません!すみません!


あ、作者Twitter載せときます。更新状況とか、グチグチ呟いてます。@yuzuame_narou

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