闘術の開発実験
超短いです。だって1匹の弱いモンスターとの戦闘だけなので...ごめんなさい。
『ガァァァァ!!』
「「「え?」」」
サンドイッチを食べ終わったら目の前にレアモンスターであるインフィルクロウが降りてきた。
「どうする? 今の俺達じゃ雑魚の1匹だけど」
「ルナ君に任せるよ」
「母様に同意です。父様の好きにしてください」
つ......冷た............い?
「よし、ならこいつで『闘術』を覚えようではないか。闘術開発の実験台にしてやる」
心に闘志を燃やす。
「頑張って!」
「頑張ってください! 父様!」
えっ君達......やっぱり冷たくない? どうして?
「ちょっ、ちょっと待ってくれカラス君。
......なぁソル、リル、どうしたんだ? なんか冷たくないか? お兄さん泣きそうだよ?」
これで『嫌いだから』とか言われたらこのゲーム辞めます。ついでに実家に帰ります。
「ごめんね。あのカラスが私達の幸せな時間を奪うと思うと怒りが湧いてきてね......ルナ君、あのカラスをぶっ飛ばして!」
「私達は父様が大好きなんです! その父様との楽しい時間を潰したあのカラスなんて実験台にしてボコボコにしてやってください!」
君達......ありがとう......! 俺、頑張るよ!
......ん? 『私達』だと?
「おら、カラス野郎。ぶっ飛ばしてボコボコにして『闘術』を習得させろ」
『ガ、ガァ......』
こいつ、言葉を理解出来る知能を持ってる故に困惑してやがるな。ざまぁみろ。マジでぶっ飛ばしてボコボコにするからな。
「じゃあまずは2,610のSTRによる『へなちょこパンチ』だぁ!」
拳を握り締め、『全力のへなちょこパンチ』をする。
バゴッ!
『ガァァァ!!!』
インフィルクロウが3m程ぶっ飛んだ。
「「「え?」」」
インフィルクロウがめっちゃダメージ食らいながらぶっ飛んだ気がする。
「なぁ、あれどう見ても効いてるよな。それもかなり」
「そうだね、本当にぶっ飛んだね......」
「やっちゃってください! 父様!」
良かった。リルは分からんが、ソルは同じ光景が見えてるようだ。
『ガァァァァァァァ!!』
インフィルクロウが飛んで、いつもの急降下を繰り出してきた。
「ほいっと」
余裕を持って回避する。
最後に戦ってからステータスがバカみたいに上がってるからな。インフィル草原なら負けることはないだろう。これはフラグにするのが難しい。
「じゃは次は『へなちょこ平手打ち』で」
パァン!!
インフィルクロウの首に張り手が命中し、乾いた
音が鳴る。羽がめっちゃ硬ぇ!
『ガァァァ!!』
「もう死にかけじゃん、君。逃げないのか? ......まぁ、逃がさないけどな。俺たちの時間を奪った罪は重い」
さぁ、ラストアタックだ。
いや......『手加減』使って極限までボコボコにしたら、確定で開発出来たりしないか?
「よし、死より辛いボコボコタイムだ。そら、『手加減パーンチ!』」
ドゴォ!
『ガァァァ!!!』
もういっちょ手加減パンチ
ドゴォ!!
『ガァァァァァァァ!!』
「うわぁ、ルナ君やばい」
「凄いですね、為す術ありませんね、あのカラス」
「はっはっは! 『闘術』の為に、俺は鬼になるぞ? 恨むなら俺達の前に出てきた自分を恨みな!」
そこからは、酷かった。
ひたすらに手加減パンチを放たれ、パンチを受ける度にぶっ飛び、死なない。
手加減キックや手加減平手打ちでボコボコにされるが、死なない。
そんな感じでカラスをいたぶる事15分。
「もう、いいか?」
「うん! 殺っちゃおう!」
「『闘術』の開発、出来てると良いですね!」
「おっけ。ならラスト、『全力アッパー!』」
師匠に教えられた格闘術のアッパーだ。
並の人のアッパーより、殺傷力は格段に高い。
ドゴォ!
『ガァ......』
インフィルクロウはポリゴンになった。
リザルトチェックだ!
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『インフィルクロウ』を討伐しました。
『インフィルクロウの羽』×5入手しました。
『インフィルクロウが嘴』×1入手しました。
『闘術』スキルを習得しました。
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「来たぁ!!」
「やったね! ルナ君!」
「おめでとうございます! 父様!」
「ありがとう! 皆!」
何故ピクニックに行ったらインフィルクロウと戦い、『闘術』スキルの習得になったんだ。
おかしいだろ!レアモンスターが街の近くで、尚且つ俺達の目の前に降りてくるとか本当におかしい!
ま、今はいいや。
「じゃあリル。『闘術』見せるから覚えてくれ」
「はい! 父様」
それから『闘術』スキルを使ったシャドウボクシングなどを見せた。
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テイムモンスター『リル』が『闘術』スキルを習得しました。
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「やったな! リル!」
「はい! 父様のおかげです!」
「リルちゃんおめでとう!」
可愛い可愛いリルは沢山撫でてあげよう。2人でリルを撫でまくったよ。
「えへへ、これから頑張りますね?」
「あぁ。期待しているよ」
「頼りにしてるよ!」
「はい! 父様、母様!」
また2人で撫でまくった。もうね、健気で可愛いのよ、うちの子。
ハッ! リルが......うちの......子.........?
もうこの際、ガッツリ『うちの子』と言ってしまおうか。......いや、それはせめてソルと、陽菜と関係が進んだらにしよう。
頑張って気持ちを伝えないとなぁ。
そして時は、生放送当日(土の曜日)まで進む。
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名前:ルナ Lv60
所持金: 275,050L
種族:人間
職業:『剣士』
称号:『スライムキラー』
所属ギルド:冒険者 (E)
HP:690
MP:690
STR:2,610(200SP)
INT: 610
VIT: 1,120(50SP)
DEX: 2,140(150SP)
AGI: 810(20SP)
LUC:305
CRT:43
残りSP:170
取得スキル
戦闘系
『剣王』Lv50
『王弓』Lv43
new『闘術』Lv1
『走法』Lv0
『手加減』Lv0
魔法
『木魔法』Lv82
生産系
『鍛治』Lv1
『金細工』Lv1
『裁縫』Lv1
『調薬』Lv1
『付与』Lv9
『木工』Lv1
『料理』Lv10
『錬金術』Lv1
その他
『テイム』Lv2
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時間ぶっ飛ばす裏技ですね。やっていいのか悪いのか知らないのでこれで学べたらな、と思います。
次回、『生放送出演 1』お楽しみに!
第2章で1番最後から2〜3番目のお話になる予定です。




