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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第2章 アップデートと仲間
43/492

親子(笑)で料理とピクニック

タイトル変更しました。サブタイトルですけどね。

自分でハードル上げたのが原因です。ですのでハードルを退けてみました。

 



 生産所に来た俺達は料理用の部屋に来た。


 そして空いているキッチンにあるテーブルで話をする。


 

「リル、スキルは取れないが料理を試してみないか?」


「良いのですか? でも、食材が無駄になるかもしれませんし......」


「いいのいいの! リルちゃん、1回やってみましょ?」



 リルと料理をするの、ソルがとても楽しみにしていたからな。失敗してもいいから、やらせてあげたい。



「やるだけやってみよう。DEX約1万の補正で成功するかもしれないしな」



 そんな事があるのか知らんが。





 ってな訳で




「お料理タイムだな!」


「「いぇーい!」」


「何を作る? 俺はハッキリ言って飴ちゃんぐらいしか自信はない」


「私は普通の家庭料理なら作れるよ」


「そうか。なら、サンドイッチとかの簡単なものにしないか? すぐに出来るし、リルも作れるかもしれん。それに、完成したら草原にピクニックに行こう」



 今日はのんびりとピクニックがしたい。

 食材を買い、簡単なご飯を作り、草原で食べる。

 最高じゃないか! ......まぁ、モンスターは出るが。


 レジャーシート代わりに『インフィルボアの皮』でも使おう。臭うかもしれんが。




「いいね! それ。ならサンドイッチにしよう! リルちゃん、作り方を教えるね!」


「はい! よろしくお願いします、母様」


「俺もサンドイッチや飴ちゃんを作りますかな」



 俺は材料を出した。


 パンにレタス、ハム、それから卵、マヨネーズなどだな。


 そう、なんとオバチャンのお店、マヨネーズが売っていたのだ。他にも醤油なども置いてあったから殆ど全種類買ったぞ。


 ただ、品質にまだ上があるようで、これ以上の物は自分で作れ、という事だろうな。今は手に入るだけでもありがたい。



「じゃあ私達はハムレタスのサンドイッチを作るね!」


「なら俺は卵サンドかな。あの屋台の味を超えるのは無理だろうが、DEXに物を言わせて頑張ろう」




 そうしてサンドイッチ作りは始まった。




「そうそうリルちゃん、パンは薄く切るの。それで、レタスは1口サイズにちぎる。後はハムとソースを一緒に挟むのよ」


「はい、母様」



 う〜ん、微笑ましい。キッチンに立つ母とその子、って感じでいいな。


 ってかリルは包丁扱えるのか? 失敗しないのか?

 詳細は確認してないが、『料理』スキルだけは特別とか? 少し確認してみるか。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

 生産系

『料理』

 ・料理の質があがる。

 ・使用した食材によってステータスが上がる。

 ・DEXを参照する。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「あら?」



 おいおいおいおい、この説明だと『料理』スキルがなくても料理は作れるじゃねぇか!


 質、というのはもしかしてレア度とか、か? でも前に飴ちゃんを作った時はレア度が無かったぞ。


 あっ......『付与』したからかな?



 もしかしたら付与することで『料理』より『バフアイテム』としての基準になったのかもしれんな。......とりあえず伝えるか。




「お2人さん、ちょっといいか?」


「どうしたの?」


「どうされましたか?」



 2人は手を止めてこちらを見る。



「あのな、衝撃の事実だ。『料理』スキルが無くても料理は作れるぞ。多分、それでも参照されるのはDEXだと思うから、失敗はしないと思う」



 するとソルが目を輝かせた。



「本当に!? 本当に作れるの!?」


「あぁ。『料理』スキルの詳細には『料理が作れるようになる』とは書いてなかった。つまり、作ることはできる。スキルによる品質向上や食材の効果が無いだけで、美味しい料理も作れるはずだ」


「あぁ、そういうこと! やった〜! やったね! リルちゃん!」


「はい! 母様!」



 うんうん。喜んでくれてよかったよ。

 先に詳細を見とけば良かった気もするがな。もう、後の祭りだ。



「じゃ、頑張ってな。俺は『付与』との関係性とか、そこら辺を調べてみるから」


「うん! ありがとう!」


「頑張ってください! 父様」


「あぁ」





 持ち場に戻って来たので飴ちゃんを作る。


 砂糖を溶かし、そこに果物のエキスを入れて冷ますだけだがな。スキルレベルが上がれば、オバチャンの言ってた『飴細工』のスキルも習得出来るだろうな。



「よし、完成」



 出来たのはこちら


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『果物味の飴』 Rare:7 製作者:ルナ

 食べると10分間、INTが1.5倍になる。

 ━━━━━━━━━━━━━━━


「は?」



 は?




 意味わかんねぇ代物が出来た。

『知力司る林檎』と同じ性能のアイテムがポロッと出来た。



「これ......DEX補正?」



 現在のDEXは2,140だ。DEXとレア度を見るに、もしかしたら、『DEX300につき1レア度上がる』とかなのかもしれない。


 この仮説の通りに行けば、



「リルのDEXは10,240だから、レア度34かな? あ、でもスキルが無いから上がらないのか」



 なるほど。この仮説が正しいならリルが生産系スキルを取れないのも納得だ。


 もし、スキルをとって同じように飴を作ったら、『1日INTが5倍』とか、そんなんができそうだ。



「よし、生放送の時にでも聞くか。テイムと生産系スキルとの関係は」



 仮説通りだといいな。






「よし、次は『付与』スキルについてだな。詳細オープン」



 ━━━━━━━━━━━━━━━

 生産系

『付与』

 ・MPを消費して物に効果を付与できるようになる。

 ・消費MP量で効果の大小が変わる。

 ・INTを参照する。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「なるほろ。INTは610しかないから高い効果は望めんな」



 ってかオバチャン、INTを参照すること以外は教えてくれたんだな。優しい。



「じゃあ次は『付与』で料理の効果が変わるのか、だな。じゃあほい、『付与:DEX』と」



 現在のスキルレベルは6。使ったMPは30だ。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『オバチャン直伝の飴』 製作者:ルナ

 食べると1分間DEXが1.1倍になる。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「ほぉ。なら次は倍の60MPで。『付与:DEX』」



 出来たのはこちら



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『オバチャン直伝の飴』 製作者:ルナ

 食べると1分間DEXが1.2倍になる。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「にゃるほろ。次でわかるな、90でほい、『付与:DEX』」



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『オバチャン直伝の飴』 製作者:ルナ

 食べると1分間DEXが1.3倍になる。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「スキルレベル1につき10秒、消費MP30につき0.1のプラスか。INTとの関係性はまだ知らんが、今は諦めよう」



 そしてもう1つ。効果が上書きされる事も知れた。




「ではではサンドイッチに入りますかね」



 卵を茹でて、茹で終わったら殻を剥き、ボウルに入れて潰す。そこにマヨネーズ、塩コショウを入れて混ぜて作ろうか。



「まっずは〜たっまごを茹っでま〜して〜」



 鍋を沸騰させ茹で上がるのを待つ。



「卵をや〜さし〜くと〜り出〜して〜」


「殻〜をペ〜リペ〜リ剥〜きま〜して〜」


「ボウル入〜れたた〜ま〜ごに〜、マヨ〜と塩こしょうであ〜じ付〜けて〜」


「混ぜ〜てた〜まご〜はか〜んせ〜いだ!」


「後は〜パンに〜挟むだけ〜」



 そしてパンの耳を切り、半分に切って三角にして、挟む。



「か〜ん〜せ〜い〜だ〜!」




 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ルナちゃん特製たまご☆サンド』Rare:7 製作者:ルナ

 食べると10分間、DEXが1.5倍になる。

 ━━━━━━━━━━━━━━━




「はぁ!!!???」



 なんだよこの名前!!!! ふざけんてのか!!!

 人が真剣に料理してんのに何なんだ!!!



「何故だ? 何故こんなことになっている? 意味がわからない」



 俺は頭を抱えた。


 そうしたら料理を終えたソルとリルが来た。



「どうしたの? ルナ君」


「大丈夫ですか? 父様」


「大丈夫じゃないです、リルちゃん」




「これは......重症だね............」


「初めて父様にちゃん付けされました!」



 やばい。サンドイッチの名前をどうしようか。

 ......もう、いいか。全部話しちゃお。



「2人とも、このサンドイッチの詳細を見てくれ」



 そう言って俺はサンドイッチを差し出した。




「えっ!? 何この名前!」


「『ルナちゃん特製たまご☆サンド』ですか......』



 頼むリル。声に出さないでくれ。



「何が原因か知らんが、そんな名前になった」



 これも、生放送で聞け......ねぇな。いや、聞くとしても『変な名前になったんですが』ぐらいにしておこう。



「まぁまぁ。それじゃあ、草原に行く?」


「......はい」


「行きましょう!」



 バスケットにサンドイッチを詰めて、ソルに渡す。



 そうして3人でインフィル草原に来た。




「あんまり街からは離れないようにしよう。モンスターと戦いたくないからな」


「そうだね! なら、あそこら辺にしない?」



 ソルが指さしたのは門から出て北東に少し進んだ所だ。少し高くなった地形をしており、ピクニックに良さそうだ。


「良いな。あそこにしよう」





 3人仲良く目的の地形に来た。





「レジャーシート代わりのボアの皮よ。君は臭うのかね?」



 そう言って俺はインフィルボア皮を広げた。


 少し気になってた。これが臭うのかを。

 前に触った時は防具屋のアウルさんに渡した時で、その時はあんまり匂いはしなかったから、大丈夫だと思う。



「全然臭わないな」


「そうだね。良心設計だね」


「臭くないですね」





 良かったです。




「なら、座りますか。のんびり日向ぼっこだ」


「はい! 父様!」




 それから3人で日向ぼっこをしたり、リルと草原で走って遊んだ。

 簡単な競走とはいえ、フェンリルである少女に挑んだのが間違いだったと、よ〜く理解した。




「さぁ、ご飯にしようか。リル達の作ったサンドイッチはどんな感じだ?」


「これだよ〜」




 そう言って見せてくれたサンドイッチは、とても美味しそうだ。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ハムレタスサンド』Rare:9 製作者:ソル

 食べると15分間、STRとINTが1.5倍になる。

 ━━━━━━━━━━━━━━━


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ハムレタスサンド』 Rare:5 製作者:リル

 愛情たっぷりおいしいハムレタスサンド。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



 美味しいし、可愛かったです。


 ただ、仮説とは違って、ソルの作ったサンドイッチのレア度が低かった。何が原因なのかは分からないが、取り敢えずこの場は飲み込んでおこう。






 そうして美味しくサンドイッチを食べた後に、事件は起きた。






 バサッ! バサッ!



「「「え?」」」



『ガァァァァ!!』



 目の前に、インフィルクロウがやってきた。





 ━━━━━━━━━━━━━━━

 名前:ルナ Lv60

 所持金: 275,050L

 種族:人間

 職業:『剣士』

 称号:『スライムキラー』

 所属ギルド:冒険者 (E)


 HP:690

 MP:690

 STR:2,610(200SP)

 INT: 610

 VIT: 1,120(50SP)

 DEX: 2,140(150SP)

 AGI: 810(20SP)

 LUC:305

 CRT:43


 残りSP:170

 取得スキル

 戦闘系


『剣王』Lv50

『王弓』Lv43

『走法』Lv0

『手加減』Lv0


 魔法


『木魔法』Lv82


 生産系


『鍛治』Lv1

『金細工』Lv1

『裁縫』Lv1

『調薬』Lv1

『付与』Lv6→9

『木工』Lv1

『料理』Lv6→10

『錬金術』Lv1


 その他


『テイム』Lv2

 ━━━━━━━━━━━━━━━

料理スキルレベルの上昇のウィンドウはこれからは出しません。べ、べつに書くタイミングが無いわけじゃないんだからね!


次回、『闘術の開発実験』です。楽しんでくだしゃい

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