キャラクリエイト その2
説明はこれで終わり.....ですよね?
「次はスキルについての説明をしますね!」
「あぁ、よろしく」
「はい! ではまず、スキルの分類についてお話します。スキルには『戦闘系』と『生産系』と『その他』に分けられます。『戦闘系』は文字通り、戦闘に関するスキルです。例を出すならば『剣術』や『〇属性魔法』という感じですね!」
『その他』が気になるな。というより『〇属性魔法』とここで出すと言うことは、これから質問しようとした『属性はいくつ程ありますか?』という質問には答えてくれなさそうだ。
答えてくれるならここでそのうちの1つの属性を出すだろうし。
「そして『生産系』スキルは『錬金術』や『付与』という風になります。『その他』についてはご自分で発見、開発してみて下さい!」
へーそうくるか。つまり『その他』枠に属性魔法がある可能性が出てきたな。そして『付与』はステータスアップの武器防具が出来るって事なのかな?『付与』を取ったら試してみよう。
「では大事な話をします。スキルの取得についてです。スキルの取得には『スキル所持者に教えてもらう』『モンスターから超低確率でドロップするスキル書を使用する』『自分で開発、習得する』という3つの方法があります」
「我々運営陣としてはスキル書はオマケみたいなものです。ゲット出来たらラッキー、くらいに思ってください。
そして『自分で開発』というのがありますがこれは著しくゲームバランスを崩壊させる様なものでなければ問題ありません。ジャンジャン作っちゃってください! スキルについては以上となります!」
よく分かった。自分がさほど理解していないことをよく分かった。まぁ、今の言葉を記憶しておけば後で反芻して覚えよう。硬いお肉を何度も噛んで食べる感じでね!
っとと、お礼を忘れるところだった。
「沢山教えてくれてありがとう。おかげで質問したいことは殆ど無くなった。本当に感謝する」
本心から感謝している。
「あっ......いえいえ! こちらこそ長い話を最後まで聞いてくださってありがとうございます! もう1つ.....じゃないや。2つ、大切なことをお教えしますね!」
大切なことか......なんだろうか。
「この世界では『プレイヤー』と言う言葉は使いません。ではどうやって『プレイヤー』を指すのか?と言いますと『プレイヤー』の事を『語り人』と呼んでいるのです。こちらの住民は『現地人』とでも言いましょうか、それで伝わりますが『プレイヤー』に関しては『語り人』と呼んでください」
なるほど。そうだよな、『凝りすぎたゲーム』だもんな、呼び方ぐらい変わるよな。気をつけよう。
「それと、このゲームでは現実世界の8倍の速さで時間が進みます。簡単に言ってしまえば、リアルでの3時間がゲームでの1日、となる訳です」
「おぉ、それは凄い。普通のゲームより長い時間プレイ出来るのは助かる」
俺は学生だしな。勉強やら行事やらと、ゲーム出来る時間も限られてしまう。
その問題を時間加速で補ってくれるのは非常に助かる。
ただ.....上手いプレイヤーとの差はかなり大きくなりそうだが。
あ、何を質問しようとしたか忘れてしまった。時々あるよね、この現象。俺は思い出そうとせずに諦めるタイプだ。
「俺からも何も無い。この世界について教えてくれてありがとう。全力で楽しませてもらうよ」
「はい! 是非楽しんでください! 何か聞きたいことがあったらステータス画面にある『ヘルプ』機能をお使いください! では改めて、『Your story ―君が紡ぐ物語―』の世界へようこそ!」
そう女の子の声がした瞬間、体が光に包まれた。
魔法についてはおいおい説明しましょう!
次回、第1章、始まる。