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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第2章 アップデートと仲間
39/492

条件と親子(笑)

安定の迷走です。




「ルナ君! リルちゃん! おまたせ!」


「おはようソル」


「おはようございます、母様」


「うん、おはよう! 今日はどうするの?」



 せやな。今日はゆっくりしたいんよな。

 でも、ちょっと威力の高すぎる爆弾を抱えてるんよな......



「なぁソル......俺、生放送に出るかもしれん」


「え!? どういう事? どうしてルナ君が?」


「まぁまぁ、とりあえずコレ見て」



 そう言ってからソルの前にウィンドウを出す。

 運営からのメールだ。



「え〜。これ、条件めちゃくちゃ書いた方がいいよ。分からないことが多すぎるもん」



 ん?



「分からないこと?」


「うん。まず、何処で生放送するのか。リアルなのか、ゲームの中でなのか。それに他の出演者の事。あの3人はいるだろうけど他の語り人がいるのかも分からない。それと、どれだけ何を言うか、だね」



 あぁ〜なるほどな。少し理解した。



「なら返信にそれ全部書くか」



 俺はバカですので、全部聞いちゃいます。うふふ。



「うん! そうした方が良いよ!」


「じゃあ書き込みますかね。追加で何かあったら言ってくれ。もう俺は何をしたらいいか分からん」



 そう言って俺は書き込み始めた。







「できた!」




 内容は──



 ━━━━━━━━━━━━━━━

 メールありがとうございます。


 第2回公式生放送の出演の件ですが、私は出演させていただきたいと思います。


 そして、出演するに当たって条件とお願いがあります。出来れば聞いて頂けると嬉しいです。


 ・何処の配信サイトで生放送を行うのか教えてください。

 ・どの日程で放送を行うのか教えてください。

 ・どこで撮影を行うのか教えてください。Your story内で無ければ出演は辞退させて頂きます。

 ・私以外の出演者の事を教えてください。

 ・公開する情報や、放送内でどういった対応をすれば良いのか教えてください。


 ここまでは条件とせさて頂きます。

 次に、お願い、と言うより出演の報酬です。


 ・200万L

 ・真鍮のインゴット99個

 ・アルトム森林の次のエリアの情報


 以上となります。よろしくお願いします。

 ━━━━━━━━━━━━━━━


 この内容で送信した。


「こんな感じで良かったのか? こういう感じの文書くの初めてだから分からん」


「いいと思うよ? 出演依頼という事にすれば、報酬が出るはずだからね。タダでルナ君の時間と心をあげる訳にはいかないよ」


「時間はともかく心って......」


「何言ってるの? 生放送だよ? しかも公式の。絶対緊張するでしょ? だから心も、なの」



 そう言えばそうじゃん。生放送じゃん! こっわ!失言したら一瞬で叩かれんじゃね?



「やばい、怖くなってきた」


「ほら、言わんこっちゃない」


「大丈夫ですか? 父様」


「......無理かも」



 もう緊張、と言うより恐怖ががが。



「ふふ、大丈夫だよ。とりあえず今日はゆっくりしよっか! ギルドに行ったりお買い物に行ったりしよ!」


「そ......そうだな。フェルさんにメンテナンスと弟子の話をしないと」


「じゃあ行こっか!」


「「おー!」」




 そうして宿屋を出てギルドに向かっている。






 向かっている......のだが。





「なぁ、どうしてこうなった?」



 現在、俺は右手でリルの左手を繋いでいる。

 そしてソルが左手でリルの右手を繋いでいる。


 あれだ、親子と言えば、という感じの手の繋ぎ方だ。



「ふふ! 親子みたいでしょ?」


「いや、『みたい』って言うより、ガチじゃん。これ」



 そう、見方を変えれば100%親子なのだ。

 人間と獣人の夫婦とその子供の獣人。



「いいじゃないですか父様。リルは嬉しいですよ?」



 くっ! 可愛い......!!!



「そうだよ、そういう設定でいくんだから、慣れてね?」


 ソル......君は逞しいな。俺達はまだ付き合ってすらいないんだぞ。いくら設定でもこれはかなり心のHPが持ってかれる。ほら見ろ、あのプレイヤーを。めっちゃ見てるぞ。



「......すんごい見られてるんだよなぁ」


「いいのいいの! 堂々としましょ? その方がいいよ!」



 はぁ......マサキ、助けておくれ。俺、死にそう。

 そう思い、オンライン状況を見てみた。




 ............マサキはまだログインしていなかった。





 そんなこんなで冒険者ギルドについた。





「こんにちは、レイナさん」


「こんにちは! ルナさん。あれ? お子さんですか?」



 グハァ!! フェンリル戦よりダメージがでかい気がする!



「そうなんです! 森でルナ君が保護したんですよ!」



 ソルさん。リルは義娘ということですかな?



「そうなんですか! それはまぁ! 私はレイナです。あなたの名前はなんですか?」


「リルです! よろしくお願いします!」


「リルちゃんですね! よろしくお願いします」


「......じゃあレイナさん。2人分の買い取りお願いします」



「分かりました! こちらへどうぞ!」



 そう言って箱を出してくれた。




 えぇ〜気を取り直して、今回ぶち込みますのは―


『錆び付いた剣』×1400

『豚肉』×100


 の2種類でございます〜。



「はい! ルナさんは丁度43万Lですね!」


「はい。ありがとうございます」



 美しい。キリが良い数字は好きだ。

 ってかあれだな。報酬に金貰わなくても普通に稼げるな。これ



「ソルさんも43万Lですね!」



 どうやらソルも全く同じ数を出したようだ。



「お金持ちだ〜!」


「そうだな。これでも半分に満たない物を買おうとしてるって、俺、やべぇな」


「もう、今更気づいたの?」


「何を買う予定なんですか? ルナさん。この街にそんなに高い物ってあんまり無いと思いますが......」




 ふっふっふ......レイナさん。お答えしよう!





「リンさんの所で、ソルに服を買おうと思いましてね。それが150万Lするんですよ」


「えっ!? リンのところで?それにそんな値段の服って......ちなみに、具体的なことを教えていただいてもいいですか?」


「いいですよ。それは『魔糸製の巫女服』ですよ。本来300万するところを友達価格でいいと言われまして。それで沢山お金を稼いでいるんです」



 これからの予定は生放送に出て、巫女服を買って、フェルさんの弟子になって、それからエリア攻略だな。俺の予想だと、アルトム森林のボスはまだ倒されないだろう。第2陣のプレイヤーが来てから、本格的な攻略が始まると思う。そういやこのゲーム、まだ発売してから1週間経ってねぇな。



「そんな服があるんですね......情報ありがとうございます。何か良いのがあれば、私も稼いで買おうと思います」



「そうですね! リンさんの服はどれもいいですからねぇ〜。......では、今日はこの辺で。ありがとうございました!」



「「ありがとうございました!」」


「はい! また来てくださいね!」




 そうして俺達は冒険者ギルドを出た。......手を繋いで。



 なんか......そろそろ吹っ切れそう。公衆の面前で『パパだぞ〜!』とか言い出しそう。


 いや、それだけは辞めよう。マサキは多分黙ってくれるが、他にクラスメイトがいたら俺は社会的に死ぬだろうからな。




「じゃ、次はフェルさんとこ行くか」


「うん!」


「はい!」




 目的地をフェルさんの店にして、歩き始めた。



 ━━━━━━━━━━━━━━━


 名前:ルナ Lv60

 所持金: 255,050L→685,050L

 種族:人間

 職業:『剣士』

 称号:『スライムキラー』

 所属ギルド:冒険者 (E)


 HP:690

 MP:690

 STR:2,610(200SP)

 INT: 510

 VIT: 1,120(50SP)

 DEX: 2,140(150SP)

 AGI: 810(20SP)

 LUC:305

 CRT:43


 残りSP:170

 取得スキル

 戦闘系


『剣王』Lv50

『王弓』Lv43

『走法』Lv0

『手加減』Lv0


 魔法


『木魔法』Lv82


 生産系


『鍛治』Lv1

『金細工』Lv1

『裁縫』Lv1

『調薬』Lv1

『付与』Lv6

『木工』Lv1

『料理』Lv6

『錬金術』Lv1


 その他


『テイム』Lv2

 ━━━━━━━━━━━━━━━


 名前:ソル Lv31

 所持金:212,220L→642,220L

 種族:狐人族

 職業:『弓術士』

 称号:『ワンショットツーキル』

 所属ギルド:冒険者 (E)


 HP:930 (50SP)

 MP:200(獣人補正)

 STR:320

 INT: 320

 VIT: 320

 DEX:3,536 (240SP)(獣人補正)

 AGI: 320

 LUC:160

 CRT:24


 残りSP:10

 取得スキル

 戦闘系


『剣術』Lv21

『弓術』Lv82


 魔法


『聖属性魔法』 Lv3


 生産系


『付与』Lv1

『料理』Lv1


 その他


『テイム』Lv1

 ━━━━━━━━━━━━━━━

実はソルのステータスは少しずつ上がってます。ふっふっふ


ストック補充のため今日の投稿は今回で最後です。

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