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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第11章 星塔の輝石
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最後の戦い

最終回はまだ遠い.....




『フフッ、フフフフッ!!』



お嬢さんの笑い声と共に放たれる高速の刺突攻撃は、最早残像が見える程の速度に達していた。



「う〜ん、ごめんなさい」


『え......?』



絶好調なお嬢さんに対して、俺は一言だけ謝ってから行動詠唱にクロノスクラビスをセットした。


そして黙って魔法を発動させると、ピタリと空間に貼り付けられた様になるお嬢さん。


さぁ、煮るのも焼くのも好きにしよう。



「『戦神』『斬』」



『うぐぅ!』



「イブキ、シリカ」



俺は短く2人に合図をだし、イブキには【夜桜ノ舞】の発動を、シリカには形状変化で大太刀に変化させた。



「すまんの」



1度小さく傷をつけた場所からイブキの毒が入り込み、魔法の効果が切れても尚、麻痺の効果で動けないでいるお嬢さんにクトネシリカでの強烈な一撃が叩き込まれた。



『......負け......ました』



綺麗な口と、大きな傷口から大量の血のポリゴンが溢れ出し、お嬢さんはポリゴンとなって散った。



ん?『散った?』これ不味くね?殺しちゃダメじゃね?



「リ、リル......俺......」


はうぃ?おうしましは(はい?どうしました?)?」


「あ、あぁいや、何でもない」



観戦していたリルに意見を聞こうと思っていたが、リルはマフィンを食べるのに必死だった。



お嬢さん。あなたは倒してしまっても大丈夫な存在なのでしょうか。俺の心には『やってしまった感』がふつふつと湧いてくるが、間違っているのだろうか。


誰か教えて!ソルえも〜ん!



『私、復活です』


「うわ生き返った!」


『フフッ、これが私がウルクの滅亡から生き残った......生き残った?いえ、ウルクが滅亡しようとも私が生きている原因。『不死』の力です』



突然、何も無い所からお嬢さんが復活し、不死の力がある事を説明された。


もしかしてこの人、永遠に殴れるサンドバッグに出来ちゃう?



「あの、父様。今、何か凄く恐ろしい事を考えていませんでしたか?」


「何言ってんだリル。俺がそんな事を考える訳無いだろう?」


「ほっ......なら良かったです」


「俺が『恐ろしい』と思わなければ何事も恐ろしくないからな」


「うぐっ!?げほっ、げほっ!」


「おいおい......」



俺の言葉に食べ終わりかけていたマフィンを喉に詰まらせたので、そっとリルの右手に紅茶を渡した。

モスベリーから作った、ウマウマ紅茶だ。



「ふぅ......助かりま......いや父様が原因ですよね!?」


「いやいや。よく噛んで食べないリルが原因だぞ?」


「あ、あんまりです!」




『フフッ、面白い方達ですね』



「「あっ」」



しまった。お嬢さんの事をすっかり忘れていた。

討伐表示のウィンドウも無いし、ずっと黙って見ていたんだから仕方がないよね?



「さて、お嬢さんとも戦った事だし、アステリアをシバいて帰るか」


「私も戦っていいですか?」


「ダメだ。与えるダメージの量を調整しないとならないから、これは例えソルであっても共闘はしない」


「うぅ......」



小さく唸るリルを抱きしめ、そっとお耳をモフらせて頂いた。



『あの方は強いですからね。どうかお気を付けて』


「あぁ。じゃあな、フラテス」



『っ!......はい!』



リルを光に戻し、俺はお嬢さんに挨拶をしてから階段を魔法で飛んだ。




◇◇




『あぁ、この時を待っていましたよ。語り人』

『あなた達の輝きは、神界に居る私にも届いています』

『さぁ、その光を更なる輝きへと導きましょう!』




「やっぱりテンプレか。イブキ、シリカ」


『お任せを』


『ふっふっふ!地獄の首チョンパ祭りを開催するぜ〜っ!』



前回は勢い余って星塔から地面にダイブしたからな。

今回はちゃんとブレーキをかけて止まりたい。



そうして俺は、イブキによる毒と追加攻撃による怯みハメで、アステリアと何戦もする事にした。


目的はアステリアのレアドロップだ。絶対に強いアイテムを落とすこと間違いなしだろう。


知らんけど。




◇◇




『ようやく......帰れる......』


「はい、まずは1回目。次」




◇◇




『ようやく......楽に......』


「2回目。はい次」




◇◇




『私が......負けた......』


「イブキが強いからな。次」




◇◇




『あぁ、美しい星......』


「お疲れ。次いくぞ」




とまぁ、そんなこんなで爆速周回をした訳ですよ。


アステリアはHPこそ多いが、ちゃんと手順をふめば攻撃される事は無いからな。

それにイブキが居れば、アステリアは怯みハメで完封出来る。


なんて可哀想なラスボスなのだろう。(他人事)



さて、ここまで結構な数のアステリアを倒したのだが、そろそろログアウトの為に帰らねばならない。


チャチャッとリザルトを見て帰ろうではないか。




◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇

『星女神・アステリア』×87討伐しました。

『月の輝石』×62入手しました。

『太陽の輝石』×48入手しました。

『金星の輝石』×70入手しました。

『冥王星の輝石』×30入手しました。

『星剣アステリア』×8入手しました。

『星銀の神鎧(しんがい)』×5入手しました。

【神器:アステリアの涙】×2入手しました。


レベルが42上がりました。


『戦闘系』スキルレベルが最大になりました。

『魔法』スキルレベルが62上がりました。

◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇




うん。後でギルドメンバーと分け分けしないとな。

皆、喜んでくれるかな?喜んでくれるよね?ね?




「よし、帰りはスカイダイビングでいいか」


『ちょっと待ってください!全然良くなあぁぁぁぁぁぁ!!!』




フーが止める間も無く、俺は星塔の頂上から愛する地面へとダイブした。

星塔での戦闘は以上となります。最後はアステリアの怯みハメでしたね!


ステータスに関しては、タイミングを見て出しますね!



では次回!『報酬確認ターイム!』お楽しみに!

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