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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第2章 アップデートと仲間
25/492

報酬とアルトム森林

イチャイチャしやがって...ケッ!

 


「どう? 落ち着いた?」


「あぁ、ありがとう」



 もう大丈夫。ソルがいる。2人なら、どちらかに何かあっても助け合える。



「じゃあ、マネーレトレント戦の結果見るか」


「うん!」



 この笑顔を見ていたい。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『マネーレトレント』を討伐しました。

『上質木材』×50入手しました。

『知力司る林檎』×25入手しました。

『上質な薪』×20入手しました。

『スキル書:木魔法』×1入手しました。


 ルナのレベルが1上がりました。10SP入手しました。

 ソルのレベルが2上がりました。


『剣王』スキルレベルが4上がりました。

『弓術』スキルレベルが13上がりました。

『クインティプルショット』を習得しました。『弓術』スキルに統合されます。


 称号『解放者』を獲得しました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「なぁソル。そっちは何でた?」



 ちょっと、ちょーーっと気になる奴がドロップしてた。それが気になるのでソルに聞いてみた。



「えっとね、『上質木材』でしょ? 後は『知力司る林檎』と『上質な薪』だね」


「そっか。ありがと。俺がおかしいみたいだ」


「えっ!? いきなりどうしたの?」


「これを見てくれ」



 そう言って俺はリザルト画面を見せた。すると、



「え! 『スキル書』!? 初めて見た! おめでとう!」


「あ、ありがとう。ちなみにこのスキル書、何が習得出来るか分かるか?」



 頼む、俺の見間違いであってくれ!





「えっと、『木魔法』って書いてあるね」






 あぁ、ダメだったか。



「そうか、俺にも『木魔法』って書いてある気がするんだ。おかしくね? 魔法って『火』『水』『風』『土』『雷』『氷』『聖』『闇』の8属性しかないんじゃなかったか?」


「う〜ん。8属性『しかない』とはあの人達言ってなかったしねぇ......もっと色んな属性があるんじゃない?」


「そうか......まぁ、とりあえず習得してみるよ」


「うん! それがいいよ!」



 さ、魔法習得のお時間だ。

 インベントリからスキル書を取り出すと、図鑑みたいな結構でかい本が出てきた。すると、


 ━━━━━━━━━━━━━━━

 スキル書を使用しますか?

 ━━━━━━━━━━━━━━━


 と出たので『はい』を押した。そして......


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『木魔法』を習得しました。

『テイム』スキルをプレゼントされました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━


 おろ?なんかイメージが......


 ━━━━━━━━━━━━━━━

 スキル書を初めて使用したプレイヤーが確認されました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「おいおいおいおい!!!!」



 なんか色々とおかしいだろ!!!



「ソル! スキル書のワールドアナウンスは俺の名前出たか!?」



 少しづつ解決していこう。



「出てないよ、安心して。それで、何があったの?」



 お答えしよう!



「あぁ、あのな、『木魔法』を習得したら『テイム』スキルがプレゼントされたんだ」



 俺がそう言うとソルは、『あぁ〜』という反応をした。



「なるほどね。多分わかった。『テイム』スキルは『各属性魔法』を習得すると貰えるみたいだね。私の時も貰えたよ」


「そう言えばルナ君、魔法のイメージが頭に入ってこなかった? 『こう唱えるんだぞー!』みたいなイメージが」



 あ、言われてみればなんか頭に入ったな。『テイム』スキルとワールドアナウンスのせいで一瞬で忘れたが。



 うーんと、この感じは......あ、そうだ!

 俺はいい事を思いついた。



「ちょっと魔法を試していい?」


「もちろん!」


「では、失礼して......」


 そう言って俺は『木にむかって弓を射った』


 バシュン!


 と音を立てて突き刺さる。


 そして俺はイメージを固めた。


「じゃあ行くぞ? ......『蔦よ』!」



 俺がそう言うと、矢が刺さった木の近くから、どこからともなく蔦が現れ、矢を引き抜いて、俺の足元に持ってきた。



「「おぉ〜!」」



 驚いた。これは便利だ。矢を拾う手間が殆どない。



「ルナ君ルナ君! その魔法って消費MPどれくらいなの?」


「うんとな、基本は30MPみたいだな。運ぶ距離で増えるようだ」



 イメージの中じゃ、100mくらいは30MPで運べそうだ。



「なるほど、そこそこ便利だね。近い所の矢は自分で回収して、遠いところの矢は魔法を使えば効率的かな?」


「そうだな。って言うかこの魔法しかイメージが送られて来なかったんだが大丈夫なのか?」


「え! 1つしか覚えてないの?聖属性魔法の時は『ライト』と『ヒール』あと『クリア』の3つだったよ!」



 そうなのだ、ソルは今、3つの魔法が使える。いや、自分で開発したらもっと沢山使えるんだろうけど。そして今言った3つは順に、『光を出す』魔法と、『HPを回復する』魔法、『状態異常を治す』魔法だ。



「うーん......やっぱり蔦しかない。これは自分で開発しろって事かな?」


「多分、そうなのかな? そうだといいね」




 ━━━この考えは当たっていた。その事を第2回、公式生放送の時に知る━━━





「さ、そろそろアルトム森林に入るか?」



 魔法の検証は後にして、今は金稼ぎだ。そのために弓術のレベルを上げなくては!!



「そうだね、行こっか」



 ソルは頷き、腰に剣を装備し、弓を持った。


 それに対し俺は、弓オンリーだ。少しでも弓術のレベルを上げたいからな、強引だが、多分なんとかなるだろう。



「さあ、最初のモンスターはどいつかなぁ〜?」


「私の予想だと、フォレストゴブリンかな?」




 そう言って俺達はアルトム森林に入った。



 






「お! あれは......ゴブリンだな」



 ゴブリンがいた。肌は緑で、身長は130cmくらいかな?手には錆び付いた剣や、太い木の枝の様な棍棒を持っている。


「予想的中だね! 数は......6体だね。どうする? 3体ずつ殺る?」


「そうしようか。俺は左半分を殺るよ」


「おっけー。なら右側を」



 まだバレていない距離だった。

 俺達は誰がどこのゴブリンを倒すか相談したあと、弓を構えた。



 ドパン!!!

 バシュン!


「えぇ......ソルさん、強すぎません?貫通してますよ、頭」



 そう、俺はソルより、0.2秒程後に射ったのだが、ソルの矢は、ソルが殺ると言った右側3体のうち、手前にいた1体の頭を貫通して、2体目の心臓部に刺さり、2体ともポリゴンとなって消えた。



「こえぇえ! 俺も早く倒そ」



 2体目までポリゴンになったのを確認して、俺は声を上げた。いや、あれは恐怖よ。『同じくらいかな?』って思ってたソルの矢が、もう弓と言うより『銃』みたいになってるもん。どれだけDEXにSP振ったらこうなるんだ?



 そうして1分もかからないうちに、フォレストゴブリン6体は全滅した。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『フォレストゴブリン』×6討伐しました。

『錆び付いた剣』×2入手しました。


『弓術』スキルレベルが2上がりました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━


「やった! やったよルナ君! 称号ゲットした!」



 ソルがぴょんぴょん跳ねながら言ってきた。



 あぁ......尻尾も振ってぴょんぴょん跳ねて、可愛い。


「おめでとうソル。内容は......聞かない方が良いかな?それに、どんなのか大体分かるしね」



 あの貫通だろうなぁ。



「ううん! 教えるよ! ゲットした称号は『ワンショットツーキル』って名前で、効果は『1回の攻撃で敵2体に命中した時、その攻撃力が1.5倍になる』だって!」


「へぇ、かなり強いな。それに『キラー』系が合わさったらとんでもないぞ。あと、これは教えてくれなくてもいいんだが、今、ソルのDEXってどれくらい?」



 気になったのだ。ゴブリンの頭を貫通させるほどの威力が出るステータスを。弓術レベルもまだそこまで高く無いだろうに、あんな威力が出るものなのか?



「いいよ! ってかルナ君には何時でもステータスを見れるように設定しておくね?」



 おいおいマジかよ。



「そ、それはなんか申し訳なくなるな......俺のもソルには見れるようにしておくよ。隠したいのは1つだけだしな」



『最弱無敗』だけは隠したい。最弱なのに無敗なのを誇れば良いのか分からないし、効果が高すぎることもちょっと知られたくない。



「それでいいよ! ありがとう!へへへ〜何時でもルナ君が見れるじぇ〜」



 キャラ崩壊してるぞソル!!



「あ、DEXの話だったね。私の今のレベルは17、それでDEXは1,480だよ」



 は?



「すまん、俺の聞き間違いかもしれないんだが、今、なんて言った?」


「DEXは1,480だよ。SPを100振ったの」



 おうまいがー。聞き間違いじゃなかった。なんだそのオバケステータスは!!!!





 いや、待てよ。考えても見ろ、俺の残りSPは300と少しある、それを1つに特化させたら同じくらいになるのでは?



 計算ターイム!!!



 現在のDEXは、レベルが35なので34に10を掛けて、レベル1の時の20を足す。すると360ですね。


 そして残りSPの340に10を掛けて、360に足します。するとなんと!3,760になるではありませんか!!



 以上、計算タイムでした。



「なるほど。そのステータスなら納得だ。最初は『高すぎるだろ』って思ったんだが、残りSP全部突っ込んだらソルを超える数値が出ることを計算してな。驚いたよ」


「それはそれで凄いよね......私の場合、狐人族の1.3倍補正有りで、この数値だからね」


「まぁ、レベル差があるからな」



『最弱無敗』が無ければSPを振りたかったが、『最弱無敗』が無ければここまでレベル達は上がらない。これがジレンマと言うやつか。



「じゃあ、狩りの再開するか。数時間狩って、街に戻ろう。明日、聖の曜日は自由にするか」



 多分俺達なら150万くらい直ぐに稼げるだろう。謎の自信があるぞ。



「うん! 午前中は買い物とかしようよ!」


「そうだな。そうするか」



 今日と明日の予定を立てる。......そういやソルはアイテムの換金をしてないな。街に戻ったらギルドに行かないとな。





 そして森を歩くこと数分。





「なぁ、あの木なんか変じゃね?」


「えっ? どれ?」



 そう言って俺が指を指した先の木は『何か』他の木とは違う印象を受けた。



「ほら、あれ。なんか、他の木より黒くないか?」



 言ってて気づいたわ。黒いんだ。あの木。



「ホントだね。あれがトレントなんじゃない?」


「まぁ、だろうな。ソル、一撃目いく?」


「いいの? ならやるね!」



 そうしてソルは弓を構え、矢を2本番え、射った。

 



 ドパパン!!!!




 ひぇぇぇえ!!!やっぱり弓の音じゃねぇ!!!



「あれ? 倒しちゃった?」



 そう、2本の矢が『貫通』した時に、既にトレントはポリゴンとなって消えている。




「なぁ、ダブルショット......いや、なんか面倒臭いな。マルチショットで攻撃したら、『ワンショットツーキル』はめちゃくちゃ輝くんじゃないか?」



 単に一回の攻撃が複数ヒットになるからな。提案してみた。



「確かに!! ホントにその通りだよ!! 『1回の攻撃で』だから、『1回』の攻撃で『2回』ダメージを与えれば、2体に当たった時のダメージが格段に増えるね!!!」



 まぁ、貫通すれば、その時点で少しは威力が落ちるからな。



「意外と盲点だったな。ってかそれで行くと、弓術レベルが上がるほど、ソルはとんでもない弓術士にならないか?」



 多分、トッププレイヤーと呼ばれる人になるだろうな。力と経験の量と質が他の人と

比べ物にならない。



「大丈夫だよ。私はそこまで戦闘する気は無いから。ルナ君のサポートのため、弓があればいいな〜って思ったから今は弓術レベル上げてるし」


「じゃあ、上げ終わったらどうするんだ?」



弓術レベルが100になりました。では次はどうするんだ?ソルは。



「私ね、生産職になりたいの! 料理とか、裁縫とか、アクセサリーとか!」



 おう......可愛いぜ。



「いいな、それ。俺も弓術の後は『錬金術』とかやってみたかったし、家とかあったら買うか?」


「そうだね! 私達だけの家が欲しいね!」




 ━━━この時の俺、気づいてないな。二人一緒で暮らすことに━━━




「ま、その為にも巫女服の為にもお金が必要だ。まだマネーレトレントを倒した奴はいないだろうし、この森じゅうのモンスターを狩ろう」


「うん!!」







 そこから7時間ほど狩りをした。







 今はもう夜だが、街へ向かうために草原にいる。


 森ではオークもいて、そこそこ強かった。

 オークは顔が豚の、2m近くある巨人のような見た目だった。そこまで気持ち悪く無かったのが印象的だな。


 足の筋を切ってから2人で弓を射る作業になった。

 もう、『作業』なのだ。無駄にHPが多くてな、ソルの弓でも5発耐えるとか意味わからん。



 そして気になるリザルトは......?


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『フォレストゴブリン』×1043討伐しました。

『トレント』×200討伐しました。

『オーク』×104討伐しました。

『錆び付いた剣』×631入手しました。

『木材』×400入手しました。

『薪』×180入手しました。

『リンゴ』×200入手しました。

『豚肉』×502入手しました。

『上質な豚肉』×10入手しました。


 ルナのレベルが8上がりました。80SP入手しました。

 ソルのレベルが9上がりました。


『剣王』スキルレベルが18上がりました。

『弓術』スキルレベルが21上がりました。

『セクスタプルショット』を習得しました。


『セクスタプルショット』は『弓術』に統合されます。

『弓術』は『王弓』に進化しました。


 称号『イクスティンクション』を獲得しました。

 称号『ゴブリンの天敵』を獲得しました。

 称号『ゴブリンキラー』を獲得しました。

 称号『ワンショットツーキル』を獲得しました。

 称号『二王凱旋』を獲得しました。


『ゴブリンの天敵』は『ゴブリンキラー』に統合されます。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「なんか大変なことになってんなぁ」


「どうしたの?」


「いやな、称号の上3つはソルも取れただろうが、5つ目は何やら匂うんだ」


「凄いね、なんか『漢字四文字』って凄くカッコよく見えるよね」


「だよなぁ!! 俺もそう思う。ま、詳細は明日確認するか。今日は直ぐに宿屋へゴーだな」


「うん!!」





 そうして俺達は手を繋いで街に帰った。




 ━━━━━━━━━━━━━━━


  名前:ルナ Lv34→43

 所持金: 79,250L→78,950L

 種族:人間

 職業:『剣士』

 称号:『スライムキラー』

 所属ギルド:冒険者 (E)


 HP:430→520

 MP:430→520

 STR:350→440

 INT: 350→440

 VIT: 350→440

 DEX: 350→440

 AGI: 350→440

 LUC:175→220

 CRT:26→34


 残りSP:330→420

 取得スキル

 戦闘系


『剣王』Lv2→20

『弓術』Lv64→100→『王弓』

 new『クインティプルショット』→『弓術』

 new『セクスタプルショット』→『弓術』

『走法』Lv0

『手加減』Lv0


 魔法


 new『木魔法』Lv1


 生産系


『鍛治』Lv1

『金細工』Lv1

『裁縫』Lv1

『調薬』Lv1

『木工』Lv1

『錬金術』Lv1


 その他


『テイム』Lv1

 ━━━━━━━━━━━━━━━


 名前:ソル Lv26

 所持金:4,200L

 種族:狐人族

 職業:『弓術士』

 称号:『ワンショットツーキル』

 所属ギルド:冒険者 (E)


 HP:880 (50SP)

 MP:175

 STR:270

 INT: 270

 VIT: 270

 DEX:2,821 (190SP)

 AGI: 270

 LUC:135

 CRT:22


 残りSP:10

 取得スキル

 戦闘系


『剣術』Lv21

『弓術』Lv65


 魔法


『聖属性魔法』 Lv3


 その他


『テイム』Lv1

 ━━━━━━━━━━━━━━━

アイテム説明、スキル説明、称号説明は次回に全部やります。多分つまんないかも知れません。ごめんなさい。

これから大事な所に入るのですが、その前に掲示板回を挟めたらなぁ〜と思っています。


次回、『確認と噂』 お楽しみに!


...あ、アイデアノートの整理を忘れてました...

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