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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第8章 夏の思い出
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夏......イベント!?

私の誤操作でTwitter凍結されました。

『私の誤操作で』です。本当に愚かです。私は愚かなのです。


一応異議申し立てと言うか、弁明というか、鼻水垂らしながら運営にはお願いしてみましたが、戻らなかった時用に仮のアカウントを作りました。


@yuzuame_narou_2


です。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。


「「帰ってきた〜!!」」



東京の家に帰ってきた。

いや〜楽しかったね!いい経験だった!うん!......うん。


大阪では、あれから同棲やら何やらの話があったが、『まぁ、暫くはゆっくり考えよう』という事になり、特段普段と変わる事は無かった。


強いて言うなら、陽菜が遊びに来る回数が増えるくらいだろうか。



「もう夜だし、ご飯はウチで食べていくか?」


「うん。ご馳走になります!」


「ってか今日泊まんの?帰る?」


「どうしよ。泊まっても服が無いからね......そうだ!月斗君の服を着させてよ!彼シャツだよ彼シャツ!」



おっと?急に破壊力が強い言葉を持ち出してきたな。

まぁ、頑張って耐えるとしよう。頑張れ、俺。



「いいぞ。泊まるなら少し仕事を分けようか。陽菜、料理と浴槽洗うの、どっちがいい?」


「う〜ん......料理で」


「悩んだなぁ。分かった。食材は冷蔵庫にある物で頑張ってくれ。フライパンは下の棚に入ってるのと、鍋はその隣。包丁は棚の裏のホルダーに入ってるから、それを使ってくれ。あ、切れ味が良いから気を付けてな」



ちゃんと研いでいるから、ちょっと扱いを間違えるとすぐに指を切っちゃうんだよな。(5敗)



「分かった!それじゃあ、お風呂頼んました!」


「ほいほい。こっちの方が早く終わるから、後で手伝うよ」


「うん!」




そして浴槽をスポンジで洗っていると、ふと思った。




「......これ、実質同棲なのでは?」



と。だってご飯とお風呂のくだりとか、明らかに同棲始めたてのカップルではないのか?



「いいな。ユアストだと一緒に暮らしてるけど、やっぱりリアルの方が『生きてる』って実感があるな」



VRは、感情や思考はリアルと全く同じなのだが、触っときの感覚や脳から筋肉への信号伝達速度、さらには吸う空気の感覚はかなり違う。



「同棲......ね。提案してみるかな」



今まで知らない、陽菜の新たな一面も見れるかもしれない。

それも、特等席で。


それならば、多少の勇気を振り絞って提案してみるのも、一つの手だと思う。



「待ってるだけじゃダメ......か」



陽菜が言っていたことが頭をよぎった。


これは俺にも当てはまる事だろう。自分から行動を起こさない者に何も変えられないのと同じように、今の俺は少々、後手に回っているのではないか?



「......よし。言ってみるか」



結婚した時の予行練習という名目で、提案してみよう。



『お風呂を沸かします♪』



ちゃんと栓が出来ている事を確認し、ある程度お湯が溜まったのを確認してから浴室を出た。



「よし。手伝いに行くか」



そうしてキッチンへ向かい、陽菜と一緒に晩御飯を作った。



今日のおかずは、手羽元の照り焼きとポティトゥサラダ。後はオムレツだな。チーズたっぷりのオムレツだ。


それと、白米ですわね。



「「いただきます!」」



ん〜、美味である。この照り焼き、甘さとしょっぱさのバランスが完&璧だ。ごはんとの相性も良く、素晴らしい。



「あ、そうだ陽菜。これから同棲するか?」


「んぐっ!?............あぁ、死ぬかと思った......」



思いっ切り喉に詰まらせていたけど、大丈夫みたいだ。


俺はそっと水を差し出しながら聞いてみた。



「で、どうだ?これから一緒に暮らしてみるか?」


「......ここで?」


「ここで。陽菜の家の方がいいなら俺がそっちに移るし、ここじゃない別のところがいいならそこでもいい。大事なのは陽菜の意思だ。同棲、したいか?」



家賃に関しちゃあ......まぁ、陽菜の方は太一さんに何とか言おうか。

また少し、勇気を出すだけだ。



「したい。月斗君と一緒に住んでみたい」


「分かった。なら色々準備もしないとな。俺、は持ってきた私物は刀とゲームくらいだから、陽菜の物は沢山置けるぞ」


「か、刀!?」


「あぁ。ここに引っ越した時、師匠から送られて来た。『卒業の証と再戦の意思』って紙と一緒に。あ、刃はないから安心してくれ」


「な、なるほど。でも私も殆ど私物は無いからなぁ......お化粧もそこまでしないし、部屋も『ピンク!』って感じじゃないから。女の子らしくないよね」



何だと!?それは聞き捨てならない台詞だ。



「女の子らしくない訳がないだろ?大体、化粧をしなくてもそれだけ可愛いんだし、綺麗だ。その魅力に陽菜が気付いてるのかは知らんが......女の子らしくない訳では無い。

それに、この世の女の子は皆、部屋がピンクなのか?違うだろう。その人にその人の感性があるんだから、それだけで陽菜の女の子らしさを否定するには、材料が足らなさすぎる。


よって、陽菜は女の子だ。異論は俺が斬る」


「お、おぉ」



ちょっと熱く語ってしまったが、まぁいいだろう。

例え物が少なかろうと、陽菜は女の子だ。俺が女の子として扱うから女の子なのだ。



「じゃあ家賃とかの手続きとかもあるだろうし、完全に移るのは後になりそうだな」


「そうだね! にしても同棲かぁ......なんか、一気に関係進んだね」


あっち(大阪)じゃ『ゆっくり考える』なんて言ってたけど、これまでの付き合い的に、もうゆっくりは終わったんじゃないかと、そう思ったんだ」


「もう10年だもんね〜」


「だな。人生の3分の2以上、一緒に居るな」



そう考えると、結構長いな。



「そう考えたら、結構長いね」


「ははっ、同じ事考えてた」


「ふふっ、もっと長く、一緒に居たいね。色んな時間を、月斗君と一緒に過ごしたい」



そんな陽菜の言葉を聞き、俺はそっと陽菜の頭を撫で、優しく『ぽん、ぽん』と、たたきながら言い放った。



「あぁ、俺もだ。陽菜とずっとこうして過ごしたいよ」


「じゃあ先に風呂に入ってきな。洗い物は俺がやっとくよ」


「ありがと。じゃあ先にいただくね」


「ほいほい」




そうして、洗い物が終わって陽菜を待っていると、とんでもない事をやらかしたと、気付いたんだ。



「彼シャツ......本物か」



アレは空想上のものだと思っていた。素晴らしい絵師の方が描き上げた、素晴らしいシチュエーションだと。

ただ、今からそれは現実となる。あの日、インターネットで見ていた口角が上がる情景が、今、俺の目に飛び込んでくるのだ。



「すぅ......はぁ......落ち着け。餅は無いから落ち着け」



無だ。そっと無に足を踏み入れるのだ。

決して揺らしてはいけない領域、決して波を立ててはいけない感情の奥底にある無。


そこにある、小さくて大きな黒い「月斗く〜ん、上がったよ〜」無なんてねぇんだよハゲ!陽菜が上がったわ!!



「......は〜い」



大丈夫かな。今の声、凄く震えてなかったかな。怖いな。


そう思いながら陽菜を見ると、伝説のシチュエーションが、俺の目に入ってきた。



「陽菜さん」


「はい」


「下......着てないんですね」


「彼シャツとは、上のシャツだけ着るっぽかったので」



う〜ん、破壊神。俺の中の太陽神は、破壊神だったようだ。



「可愛いよ。それとありがとう。じゃ、入ってくる」


「あれれ?目を合わせてくれないぞ〜?」


「当たり前だろ!今の陽菜を直視出来るやつ、この世界に存在しねぇぞ!?そんな奴がいたら、そいつは神か何かだぞ!?」



視覚のから入る情報の、脳へ与えるダメージが凄まじい。

少しダボっとしたシャツからでも分かる、陽菜の体のラインや、湿った髪が演出する女の魅力......


俺には目の毒だ。陽菜がもっと欲しくなる。



「えぇ〜?もう、仕方な......ふわぁぁ」



揶揄うつもりだったようだが、睡魔がやってきたようだ。


ここは俺の身を守るためにも、お布団に誘導しよう。



「......先に寝てろ。疲れただろ?」


「うん。そうする」


「隣の部屋に敷布団あるから、そっちで寝なさいな」


「は〜い......じゃあ、おやすみ」


「あぁ。おやすみ」




そして風呂に入り、ゆっくりお湯に浸かってリフレッシュし、ちゃんと浴槽の栓を抜いてから上がった。




「ねむ......寝よ......」



今日は心身ともに疲れた。今日はもう寝て、明日からゲーム生活を再開しよう。



「陽菜ぁ......そこは俺のベッドだぞぉぉぉ......」



部屋に入ると、マイオフトゥンに先客がいた。


陽菜は可愛い寝息を立てながら、お上品に寝てらっしゃる。


ここは隣の部屋に行って寝た方が良いのだろうが、俺は勇者なので陽菜の隣で寝る。

魔王は寝返ったのだ。3大欲求という名の配下に『ざまぁ』される前に、俺は勇者サイドに寝返るのだ。



「おやすみ」



陽菜の隣に潜り込み、優しく頭を撫でてから俺も寝た。






◇◇





部屋の窓から優しく光が差し込み、マリアナ海溝よりも深く落ちていた意識が引っ張りあげられた。



「......麻。浅。朝」



脳内変換の調子をチェックし、俺は目を開けた。

まだ眠いが、ゆっくり起きればいいよね。夏休なんだし。



「ふふふ、どうしたの?」


「ひなだ......あたたかい」



優しい声が聞こえたので、逃がさないように抱きとめた。

あぁ、朝からとても幸せな気持ちだ。このままずっと、この温もりを話したくない。



「おぉ、おっぱいに顔を(うず)めるとは、朝から積極的ですなぁ」


「あったかいもん......いいにおいするし」


「どれ、私が包み込んであげよう。ほら、ぎゅ〜」



頭が優しく腕に包まれた。とても暖かい。俺は死んでしまったのだろうか。そう思えるほどに、今の俺は幸せを感じる。



「ん〜......死ぬ」


「死なせないよ?さ、起きて!もう9時だよ?お寝坊さんだよ?」


「いやだ。ここで永眠する」


「ノンノン。それならお墓に行きなさい」


「いやだ。陽菜はお墓にいない」


「なら起きて。ほら、ゲットアップ!」


「や〜だ〜」



布団の温もりも陽菜の温もりも離れていった。つらい。



そしてカーテンも開けられ、強い光が差し込んだせいで、俺の脳は急速に覚醒した。



「ん......あぁ、おはよう陽菜」


「おはよう月斗君。私の体は良かったですか?」


「ん?......ん!?」



体!?ちょっと待て。意味がわからな......からかわれたな。

よし、小さく反撃していこう。



「えぇ。それはもう、最高のお体でしたよ。抱き心地100点の抱き枕でしたね。えぇ」


「ふふっ、起きたら隣で寝てるから、ビックリしちゃったよ。それで公式サイトを見てたら月斗君が謎の言葉を発して、抱きついてきたし......最高だね!」


「公式サイト?ユアストの?」



何かあったのかな?イベントとか、レイドとか、大会とか。



「うん!それでね、なんと......夏イベが来るらしい......」


「夏......イベント!?」



遂に来たか。拙者の楽しみ、ソルの水着が。



「まだ予定らしいけどね。王都の東の海とか、イニティの南の砂浜とかで出るモンスターのドロップに、イベントアイテムが追加されるんだって。それで、そのアイテムを街の工房やテンプレートレシピで、イベント限定アイテムが作れるとのこと」


「水着は?水着はあるのか?」


「そこまでは分からないね。っていうか私の水着......見たい?」


「超見たい」


「ふっふっふ。正直者の月斗君には、是非とも特等席で見てもらおうかな」


「やったぁ!」



楽しみだ。MMOのイベントアイテムとか、何時間モンスターを倒し続けることになるのか分からないが......絶対に集めたいな。




「じゃ、朝ごはん食べよっか!」


「あぁ。今日はゲームをしよう」

はい。雛祭りの番外編を書いたら、私の誤操作でTwitter凍結された、ゆずあめです。


悲しみの投稿となりましたが、次回からユアストに戻ります。

3月4日、0時25分くらい.....ゆずあめ一世、ご臨終です。


これからはわたくし、ゆずあめ二世が頑張っていきます。

もしまた凍結されてしまった時は、三世が生まれますので、その時はよろしくお願い致します。(^・ェ・^)

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