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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第2章 アップデートと仲間
23/492

心と欲と目標と

恋は盲目とは言ったものですね。盲目になった事にルナ君は気づけるのか?

あと、最初の方のルナ君の暴走っぷりが...

それと『ステータスウィンドウの大幅な変更』という名目で武器防具の性能の表し方を変えました。

 


「よし、ソル。弓術のレベリングに行くか」



 とりあえずレベリングかな。



「うん! 一緒に頑張ろう!」


「あぁ、んじゃ草原に......行く前に、服屋に行くぞ。一緒に来てくれ」


「どうしたの? 服を買うの?」



 あぁそうさ。アレがあるか聞く。無ければ作り方を聞いたりしたい。



「そうだぞ。服を買う、というか聞く」


「分かった。着いていくよ」



 そう言ってまた手を繋いできた。あぁ神よ。貴方は私をどうしたいのですか?





 そんな感じでリンさんの店に来た。




「すみませ〜ん」


「いらっしゃい! ルナ君!! 今日はどしたの?」


「リンさん、巫女服ってありますか? できれば魔糸製の」


「巫女服? あるけどどうしたの? 遂に目覚めた?」



 遂に目覚めた......って俺が着るわけじゃねぇ!



「いや、俺は着ないです。こっちのソルに着てみて欲しいですよ」


「ん〜?......あっそういう事ね! 分かった! 1番いい性能のを持ってくるね!」



 待って! 行かないで! まだ想像通りの関係ではない!! ......あ、そういや了承を貰ってない!!



「なぁソル......巫女服を着てみないか?」




 俺はバカになった。




「えっ!? 別にいいよ? それでルナ君が喜んでくれるなら......嬉しいし」



 いいの!? ほんとにいいの!? 調子乗っちゃうよ!?


 いや、落ち着け。落ち着いて餅つけ。



「買える値段ならプレゼントするよ。リンさんの服はマジで高性能だから、見た目無しにして性能面で見ても凄い性能だから」



 言い訳と事実のミルフィーユのせいで『性能』が3回も出てきた。




「お待たせ! これとかどう?」



 そう言ってリンさんが巫女服を持って戻ってきた。気になる性能は......?


 ━━━━━━━━━━━━━━━

 魔糸製の巫女服 Rare:25


 防御力260

 耐久値∞

 魔法適正『火』『水』『風』『土』『雷』『氷』『聖』『闇』

 付与効果『魔法適正値:大』『自動調整』『自動修復』『魔法防御補正:大』『物理防御補正:中』『刀術補正:大』『弓術補正:大』『槍術補正:中』『DEX補正:中』

 ━━━━━━━━━━━━━━━


「ほへ?」



 変な声出た。



「これは......凄いな。高性能とかそういう次元じゃない............」


「この巫女服、とんでもない性能ですね......」



 何この性能、頭おかしいよ(褒め言葉)

 一体何をしたらこんな『服』が出来るんだ?これに防具の補正を合わさったらとんでもない事になる未来が見える!



「リンさん。これ幾らですか?」



 買える値段なら買いたい。



「ん〜? これは300万Lだね。でもでもルナ君はお友達価格で半額の150万Lでいいよ!」



 ひゃ、ひゃくごじゅうまん。今大体8万無いくらいなんだが?20倍近くの値段か......やれるか?



「リンさん、俺、稼いできます。キープとか出来ますか?」


「できるよ! っていうかこの街じゃこの性能の服は欲しくても買えない人が多いからね、大丈夫だよ。フェルおじさんも私みたいに性能が良すぎて売れない物があるんじゃないかな?」



 フェルさん!? マジ!? あの人、そんな武器を作れる人なのか......? 特殊クエストに弟子になる、ってあるし、その時に聞いてみるか。



「そうなんですね! 知りませんでした! じゃあ、お願いします。それなりに時間がかかりそうなんですがいいですか?」


「もっちろん! この子も誰にも買われないでいるより、時間がかかってでも誰かの手に行くことを願っているはずだよ」



 そう言ってくれると嬉しいな。


 よし、そうとなれば弓術のレベリングと金稼ぎだな。暫くはそれメインで行こう。



「って事でソル、ソルに巫女服を着てもらう為に全力で稼ぐことにした。俺は弓と剣でバシバシ戦いたいから、エリアボス倒して次のエリアでやりたいんだけど、いいか?」



 インフィル草原だけだと早く稼ぐのは難しいだろうからな。次のエリアならそこそこ強いモンスターで稼げるだろう。ソルのレベルを少し強引に上げる事になるかもしれないな。



「いいよ。でも、ボスを倒すのは少し弓術のレベルを上げてからでいい? その方が援護とか出来るし」


「勿論だ。俺も弓術を上げて、少し小手先のテクニックを身につけてから行くつもりだからな。それまでは草原で暴れ回るとしよう」



 どうやってモンスターを狩ろうか考えていたらリンさんが話しかけてきた。



「そういやルナ君、魔糸製の服の魔法適正試した?」




 あっ!! 魔法! 忘れてた!




「試してないです。っていうか魔法を使ったことが無いです」


「そっか。なら今度試してみて! そっちのお友達さんは獣人族だから、魔法は弱いけど巫女服の補正の大きさを実感できると思うから! それと、インフィル草原を北に行ったら『アルトム森林』に出るんだけど、そこのモンスターはみんな、火属性に弱いよ。楽に進めたかったら火属性魔法をオススメするよ!」



 マジか! その情報はめちゃくちゃ有難い!



「ありがとうございます! 魔法はまだ悩みますが、頭に入れておきます!」


「うん! 気をつけてね! 行ってらっしゃい!」


「「行ってきます!」」




 リンさんの店を出てインフィル草原を目指す。





「ねぇルナ君。ギルドマスターにモンスターの事聞くんじゃなかったっけ?」



 あっ......忘れてた。



「そうだった。今の時間ならギリギリ人は少なそうだし、先にギルドに行くか」


「うん! そうしよう」




 目的地をギルドに変更!




「レイナさん、スパーダさんに会えますか?場所はまた訓練場でお願いします」



 あっ、質問に答えて貰う前に場所を決めてしまった。

 落ち着こう、焦るな俺。



「はい! 大丈夫ですよ! すぐに伝えてきます!」



 あぁ、レイナさん優しい。ありがとう。



「ありがとうございます!」





「行くか、ソル」



 ソルの手を握って行く。



 ......次、陽菜に会ったら俺は大丈夫だろうか。マトモに喋れるかな?




「うん!」




 うっ!!笑顔が眩しいぜソルさん!!名前の通り太陽みたいだ!!




 そして数分後。



「よぉルナ! 彼女でも出来たか?」



 ふわぁぁぁぁ! まてぇい!!



「ちょっまだそんなんじゃないですよ!!」



「ほぉ〜ん、『まだ』ねぇ。で、そちらのお嬢さんがルナの友達か?」



 スパーダさんは顎の髭を撫でながら言った。



 俺も、ソルも顔が真っ赤っかだった。



「は、はい。ソルです。よろしくお願いします」


「おう! 俺はここのギルドでギルドマスターをしている『スパーダ』だ。よろしくな!」



 俺は目的を! 目的を果たすんだ!!



「スパーダさん! 今日はインフィル草原のモンスターについて聞きに来ました!」


「あぁ、予想するに『アルミラージ』の事だろ? いいぞいいぞ、じゃんじゃん聞いてくれ」



 これは『知識説』濃厚だな。



「じゃあ、お言葉に甘えて沢山聞きますね?」


「おう!」



 そして俺とソルはスパーダさんに聞きまくった。インフィル草原だけでなく、次のエリアの『アルトム森林』についてもな。








 ━━━━━━━━━━━━━━━

 モンスターリストが更新されました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



 粗方聞き終わったらウィンドウが出てきた。

 リストの確認は後でしよう。



「ではスパーダさん。今日はこの辺で」


「おう! また来いよ!!」


「「ありがとうございました!」」


「気をつけていけよ〜!」








 そうして俺とソルはインフィル草原に来た。まずはリストの確認だな。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

 モンスターリスト


『インフィル草原』


(通常)

 物理、魔法に弱い「インフィルスライム」

 Lv1~5

 魔法に弱く、物理に強い「インフィルボア」

 Lv5~8

 物理に弱く、魔法に強い「アルミラージ」

 3~8


(レア)

 物理に弱く、魔法に強い「インフィルクロウ」

 Lv10~15


(ボス)

「マネーレトレント」

 Lv15




『アルトム森林』


(通常)

 火に弱く、打撃に強い「トレント」

 Lv10~15

 火に弱く、物理、魔法にそこそこ強い「オーク」

 Lv16~23

 火に弱く、数が多い。物理、魔法に弱い「フォレストゴブリン」

 Lv8~10


(レア)

 火に弱く、物理無効の「ピクシー」

 Lv14~20


(ボス)

「フォレストウルフ」

 Lv30


『??』

『?????』

 Lv???

 ━━━━━━━━━━━━━━━



 なんかヤバい匂いがするヤツがあるんだが......



「なぁソル、モンスターリスト見たか?」


「まだ見てないよ。どうしたの? 何かあったの?」


「まぁ、とりあえず見てくれ」



 ソルにそう言って確認が終わるのを待つ。




「なんか......分からないのがあるね......」


「だよなぁ......これ、なんだと思う?俺としては『幻獣』だと思うんだが...幻と名前についているんだ、実際に出会わないと分からないっていうこともあると思ってな」


「なるほど、そう言われたら『幻獣』の可能性が高いね」


「まぁ、確認するにもまずアルトム森林に行かないとダメだ。っていうかまだ攻略されてないのはなんでだ? そんなにトレントは強いのか?」


「ほんとにどうしてだろうね。モンスターリストを見るに、レベルは15だし、レベルが高いプレイヤーが集まれば倒せると思うんだけど」


「「うーん」」



『??』とトレントについての2つの疑問が出てしまった。



「ま、とりあえずレベリングとトレント撃破だな。頑張るか」


「そうだね! 頑張ろう!」



 トレント戦に備えて準備を整えよう。ポーションはマサキに使った2つしか減ってないし、矢も充分。アイアンソードもメンテナンスもバッチリだ。あ、ソルにはあのアイアンソードはそのままプレゼントした。

 喜んでくれたようで、嬉しかった。



「じゃあまずは『弓術』からだな。どうする?効率重視で二手に別れて行くか? それともインフィルクロウ用に俺を手元に置いておくか?」


「一緒がいい!」



 ソルは即答した。必死の形相に、尻尾がピンと立ってる。可愛い。



「分かった。ならソルが戦っている間はテクニックを身につける事にするよ」


「ありがとう! ところでそのテクニックってどんなの?」







 ふっふっふ......それはな――



「それは『インベントリ操作』だ!!!」



 ビシッと言い切った。







「ん〜? インベントリ操作なら普通にすればいいんじゃないの?」



 首をこてんと傾げるソル。めちゃ可愛い。やばい。にやけそうだ。



「違うんだ、俺が身につけるのは、『ショートカット』を使ったインベントリ操作だな。ほら、弓を射る時、矢を出すのにいちいちインベントリを見て選択してから個数を選んで出すか、矢筒に何本も入れて纏めて持つぐらいしかないだろ? それを、弓を構えながら矢を出せるようにしたいんだ」


「なるほどね! 時間短縮になるもんね! それと矢筒だと動くのに邪魔になるかもしれないもんね。納得だよ」



 納得してくれたようで嬉しいよ。

 特に俺は、前に出て剣で戦い、後方に引きながら弓矢で攻撃したいからな。矢筒は確実に邪魔になるだろう。インベントリをいちいち見て取り出すのは論外だ。タイムロスどころの話ではない。





「そういや魔法のプレゼントがあったな......ま、後回しにしようかな。今は弓を極めたい」


「ふふふ、弓も極めるのね。私はいらない子にならないように頑張るね?」



 いらない子だと!? そんな扱いをするわけが無い。



「何言ってんだ。俺がソルをいらない子扱いするわけがない。大切な人だ」


「あ、ありがとう。えへへ」




 うん。やってしもたな、俺。今のは告白に入りますか〜?




 入らないと信じよう。告白するならリアルでハッキリと言おう。



「じゃ、始めるか」


「うん!!」



 そう言って俺たちは草原を歩いてモンスターを探す。街の近くは色んなプレイヤーがいて討伐されまくってるからな。今回は北に進んだところで修行だ。



「あれはスライムだな。先にソルが殺っていいぞ」


「分かった!」



 そう言ってソルは弓を構え、矢を番える。そして呼吸を整え、射った。


 ......うん、昔から思ったが、ソルの......いや、陽菜の構えはとても綺麗だ。俺の目からしたら師匠より綺麗だ。

 和弓から洋弓になったのに、違いが無いかのように扱うその器用さは尊敬する。


 バシュッ!


 矢がスライムを貫き、ポリゴンになって散る。



「一撃だったね。DEXの補正が効いたのかな?」


「そうだろうな。獣人の補正値ははっきり言ってとんでもなく高い。それに弓の攻撃はDEXを参照するからな、雑魚は一撃だろう」



 なんせ1.3倍の補正値だ。レベルが上がって、SPを振ればとてつもない数字になるだろう。




 そして1つ、前々から思ってたことを言う。



「やっぱり、この草原は一体ずつモンスターが湧くのはメリットでもあり、デメリットでもあるな」


「確かにそうね。弓術なら、遠距離戦の練習になるし、矢を拾うのに周りに敵が少ないから問題ないけど、剣術とかの前衛は走り回って倒さないといけないよね」



 そう、『敵が一体ずつしか湧かない』これは今の俺にはそこそこ大きな問題だ。モンスターリストの『フォレストゴブリン』には、説明に『数が多い』と書いてある。確実に一対多の状況になるのが分かっているのに、その練習が出来ないのだ。


 いや、強引にやる方法はある。他のプレイヤーを数人誘って模擬戦をやるとかな。


 だがそれだけでは足りない。相手の意思が弱すぎるからだ。意思が戦闘に......というより、体に及ぼす影響は大きい。モンスターの『生き残る』『殺す』という強い意思は、それだけで強いパワーになる。


 意思の弱い奴相手に練習しても、得られるものは少ないのだ。



「ま、それも森林までの辛抱だ。ゆっくりハイペースで行こう」



 矛盾しているが大丈夫だ。『心はゆっくり』、『行動はハイペース』にやれば、直ぐに目的は果たせる。








 そうして8時間ほど草原で狩りをした。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『インフィルスライム』×220討伐しました。

『インフィルボア』×162討伐しました。

『アルミラージ』×121討伐しました。

『スライムの核』×140入手しました。

『インフィルボアの皮』×140入手しました。

『インフィルボアの肉』×210入手しました。

『ウサギの肉』×98入手しました。

『ウサギの角』×4入手しました。


 ルナのレベルが3上がりました。30SP入手しました。

 ソルのレベルが12上がりました。


『弓術』スキルレベルが63上がりました。

『ダブルショット』を獲得しました。『弓術』に統合されます。

『トリプルショット』を獲得しました。『弓術』に統合されます。

『クアドラプルショット』を獲得しました。『弓術』に統合されます。

 ━━━━━━━━━━━━━━━


「さ、こんなもんにしとくか」



 今はもう、完全に夜だ。ソルが『聖属性魔法』をプレゼントから選んだので、その中の魔法『ライト』で周囲を照らしている。それとソルは『走法』スキルを取った。レイナさんに言われた取り方を試したら、普通に取れたのだ。ソルがVITにSPを使う前で良かった。VITはスタミナも兼ねているから、高ければ高い程『走法』を取るのが大変になる。



「お疲れ様、ルナ君。インベントリ操作の方はどれくらい上達したの?」


「ソルもお疲れ様。インベントリ操作はまぁ、98%ぐらいは理想通りの動きが出来るようになったよ。それと魔法、ありがとな」


「気にしないで。ルナ君の援護には回復やバフの使える聖属性か、デバフの使える闇属性くらしかないし」




 ソルは魔法を取ったのだ。まず、俺がインベントリ操作の練習を始めてすぐ、操作ミスでモンスターリストを開いたのだ。そこでたまたま目に止まった『ピクシー』の情報を見て、『物理無効とか厄介すぎる。出会ったら逃げの一択だな』という話をしたのだ。


 そこでソルが、『私、魔法取るね』と言って、俺は『そうか。何属性にするんだ?』と聞いたんだ。


 すると、ソルが『どんな魔法を使って欲しい?』って俺に聞いてきたのだが、『ソルの好きな魔法を取ればいい』と答えたんだ。するとソルは、『ルナ君の援護の為に聖属性にするね!』と言って聖属性魔法を覚えたのだ。なんなのだこの子、可愛すぎるだろ。


 そんな経緯でソルは聖属性魔法を取ったのだ。



「さ、それじゃあ街に戻るか」



 ユアストの今日は雷の曜日。つまり、リアルでは18時前くらいだ。



「ソルは時間大丈夫か? 晩御飯とか食べたのか?」



 俺は学校が終わって2人がキャラクリしてる時に晩御飯もお風呂も済ませた。それとリアルでは今日は金曜日だ、今日くらいは夜中までゲームをやりたい。



「大丈夫だよ。キャラクリエイトする前に済ませておいたから」



 用意周到だな。マサキは多分、食べてないだろうな。って事はソルはかなり早くキャラメイクが終わったのか。それにこの髪、瞳と言い、尻尾までこだわりが感じられるし、ホントに器用だな。



「そっか。俺はリアル時間で24時くらいまでやるけどソルはどうする?」


「私もルナ君と一緒にやるよ!」


「おいおい、夜更かしはお肌の敵では?」


「大丈夫だよ、多分。それよりルナ君と一緒にゲームをやる方が重要だよ!」



 そ、そうか。嬉しいな!お兄さん、にやけちゃいそうだ。



「多分かい。あと、ありがとな」



 ニヤケは抑えたが照れが隠せなかった。




「えへへ〜じゃあ、街に戻ろ!」




 そう言ってソルは俺の手を取って歩く。




 やべぇ、聞きたい。聞きたいけど聞けない。『俺のこと好き?』とか聞いてみたいけど聞けない。

 もし『友達なら良いけど恋人は無理』とか言われたらきっと俺はおかしくなるだろうからな。




 まて、落ち着け。Staycool(冷静になれ)

 まず物事に優先順位を付けて片付けていこう。

 とりあえず3つ決めよう。




 今俺の1番すべきことはなんだ?...金稼ぎだ。



 それは何故? ......ソルには巫女服をプレゼントする為にな。可愛いし、高性能だし、可愛いからな。絶対に似合う。


 2番目は? ......エリアの解放だ。



 それは何故? ......金稼ぎの為だ。可愛いし、高性能(以下略)


 3番目は? ......『弓術』を極める事だ。



 それは何故? ......このゲームを楽しむに当たって、『出来ることを全てやってみたい』からだ。

 他のプレイヤーと同じように、戦闘がしたいなら戦闘系スキルを取り、生産がしたいなら生産系スキルをとる。魔法を使いたいなら各属性魔法を覚えるように。




 ただ、俺はそれら全てを『極める』のだ。

 誰も辿り着けない様な高みに。誰も想像できないような自分だけの発想で、『特別』になりたい。





 よし、自問自答で目標確認と優先順位が付けれた。

 1の為に2を。3の為に1を。







「どうしたの? 大丈夫?」



 手を繋いで歩いているソルに言われる。



「大丈夫だ。ちょっと今後の事とか考えていてな」


「なにを考えていたの〜?」


「俺とソルの事だな」



 間違ってはいない。そう、『間違ってはいない』んだ。

 ただ、その前に言ったことと繋げると、ちょっと話がぶっ飛んでしまうんだ。



「えっ!?!?!?」



 ぼふんっと音がしそうな勢いで顔が赤くなるソル。尻尾の毛は爆発した。



「あっ! そういう事じゃないんだ! ()()付き合ってないからな俺達!?」



 これは完全にやらかした。スパーダさんの前でもやらかしたが、『まだ』と言ったら、『そうなる予定』でいると、言っているようなもんだ。


 いや、そうなれるか分からんけどな。ソルの気持ちが分からないから。


 彼女は疎か、友達もマトモにいない俺は相手の心を察することは難しい。それが戦闘なら今までの経験で分かるだろうが、それ以外は全く分からん。




「よ、よし。とりあえず街に行くぞ!」




 俺はソルの手を引っ張って街に戻った。



 ━━━━━━━━━━━━━━

 名前:ルナ Lv31→34

 所持金: 79,250

 種族:人間

 職業:『剣士』

 称号:『スライムキラー』

 所属ギルド:冒険者 (E)


 HP:400→430

 MP:400→430

 STR:320→350

 INT: 320→350

 VIT: 320→350

 DEX: 320→350

 AGI: 320→350

 LUC:160→175

 CRT:24→26


 残りSP:300→330

 取得スキル

 戦闘系


『剣王』Lv2

『弓術』Lv1→64

 new『ダブルショット』→『弓術』

 new『トリプルショット』→『弓術』

 new『クアドラプルショット』→『弓術』

『走法』Lv0

『手加減』Lv0


 生産系


『鍛治』Lv1

『金細工』Lv1

『裁縫』Lv1

『調薬』Lv1

『木工』Lv1

『錬金術』Lv1

 ━━━━━━━━━━━━━━

どうしてもウィンドウの線がぐちゃぐちゃになる!!

これからは短いと思いますが、変に弄らないようにします。今更ですが、矢を200本って頭悪いですよね...1スロット99個までだから、198本の矢なら綺麗に2スロで収まるのに...


次回、『エリアボス、マネーレトレント』お楽しみに!


あと、お恥ずかしながらマネーレトレントの名前の由来を忘れてしまいました。こいつばっかりはメモを取っていなくて.....申し訳ないです。

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― 新着の感想 ―
[一言] >今更ですが、矢を200本って頭悪いですよね...1スロット99個までだから、198本の矢なら綺麗に2スロで収まるのに... 約200本ってことでいいんじゃない? 気になるなら2スタックと…
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