ガッツリ攻略配信 3 〜雪山渓谷〜
気付きましたか.....?
ガッツリ攻略配信のサブタイトル、全部漢字4文字で作られてるんですよ.....
だからどうした、った話なんですがね。ブワッハッh(ry
今回も楽しんでいただけると嬉しいです!
「で、ボスはエルダーグリフォンなる者がいると」
「そ、そうなんですぅ!!!」
現在、空を飛んでニクス山の山頂を目指している。
俺はフラカンで飛び、フーとシリカは装備した。
メルは俺が抱き抱え、リルは箒に乗っている。
そしてラキハピさんは、ソルと一緒の箒に乗っている。
ケッ!ラキハピの中身を知っていると、今すぐそこから叩き落としたくなる。
「──よいしょっ、と。ん?メル?」
山頂に着いたのでメルを降ろそうとしたら、ドラゴンの尻尾を巻き付けてまで降りようとしなかった。
「このままがいい。寒いもん」
「た、たた確かに!ととととても寒いです!!」
そう言えば魔法を使うのを忘れていた。確かに寒い。
「ほい、『サーキュレーション』これで大丈夫だろ?」
「おぉ!こんな魔法もあるんですね!いっきに適温になりました!」
「いや。はなれない」
リルにもあったなぁ。甘えん坊モードが。
しょうがない。グリフォン討伐はメルを抱っこしたまんまやるか。
「分かったよ。で、あれがエルダーグリフォンか?」
「違いますね。あれは普通のグリフォンです」
山頂の周りを飛んでいる、鷲とライオンのキメラのようなモンスターがグリフォンとの事だ。
「ソル、どっちが多く殺れるか競走するか?」
「お、いいねぇ。殺ろう殺ろう!」
「あ!私も参加していいですか?」
「勿論。ラキハピさんも一緒に、3人で競走しよう。フー、シリカ、ソル、メル。手を出さないでくれよ?」
「「分かりました」」
「「りょうか〜い」」
「じゃあ、ラキハピさん。10秒後に始めましょう」
「はい!」
そして結果は──
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『ルナ』が『グリフォン』×25討伐しました。
『ソル』が『グリフォン』×24討伐しました。
『ラッキーハッピー』が『グリフォン』を討伐しました。
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僅差でソルに勝った。やはり雷の魔法は偉大である。
「つ......強すぎる......早すぎる......」
「負けちゃったか〜。やっぱ魔法が早いね〜」
「だな。メルを抱っこしてなければ俺も弓を使ってたが......ま、そこまで変わらないだろ」
「お2人とも、どうやってグリフォンを一撃で倒してるんですか?」
「そりゃあ......なぁ?」
「まぁ......ねぇ?」
「「圧倒的な火力としか......」」
「ぐはぁ!......私の何がこんなに弱いのか......!!」
違うんだよな。ラキハピさん、レベル80台にしてはかなり強い方だと思うんだがな。今回は相手が悪すぎる。
ソルは神器であるミストルティンを使ってる上に、超高ステータスで矢を放ってる訳だし、俺は2つの『戦神』で、ステータスが5倍近く上がってるからな。
「大丈夫ですよ、ラッキーハッピーさん。父様と母様が強すぎるだけです。ラッキーハッピーさんも、十分お強いですよ」
「それをダンジョンで無双してた子に言われるとは......ガクッ」
今のはオーバーキルだな。その言葉は、フーかシリカしか言えないセリフだった。
そうしてニクス山の山頂を進むと、一際大きな台地のような場所に出た。
『キュルルルルル!!!!』
「ほれメル。流石に降りろ」
「は〜い......」
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『ニクス山』エリアボス
『エルダーグリフォン』との戦闘を開始します。
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緑色の大きなグリフォンが、空から急襲してきた。
パチン!......ボトッ!!
「え?」
「じゃあ、いただきます。シリカ」
『は〜い!』
「『魔刀術:雷纒』......『戦神』『斬』『雷』」
ザンッ!!!!!
エルダーグリフォンが真っ二つになり、ポリゴンとなって散った。
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『エルダーグリフォンLv70』を討伐しました。
『老鷲獅子の空爪』×5入手しました。
『老鷲獅子の尖嘴』×1入手しました。
『老鷲獅子の腐肉』×10入手しました。
レベルが5上がりました。
エリアボスを討伐したため、
ニクス山の先のエリアが解放されます。
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「おし、開通〜」
「お疲れ様、ルナ君。シリカちゃん」
「ありがとうソル。中々に早かったろ?」
「サンクス狐ちゃん!」
ソルが労ってくれた一方、リルとメルは雪だるまを作っていた。
そしてそれを、フーが手伝っていた。
ごめんな......もう終わっちゃったんだ。すまん。
「ボ、ボスを一撃......嘘でしょ......」
「フー!リル!メル!行くぞ!!」
「「「は〜い!!!」」」
惚けているラキハピさんを後目に、俺達は進んだ。
「おぉ......渓谷になっとる......」
「綺麗だね!デートスポットにいいかもね!」
「デート......あ」
思い出した。体育祭の前、陽菜が俺に言ったこと!
そうだ、俺の実家に行くとかなんとか......
「ふふふ。それはまた今度、ね?」
ソルに唇を人差し指で塞がれてしまった。
「う......うん」
頷くしか出来ねぇだろ!めちゃくちゃ可愛いやんけ!!
は〜もう何なの!?この可愛さ、天下取れるぞ!?
もうね、可愛すぎて、世界はソルで出来てんじゃないかって思うわ、うん。
待て、落ち着け。ここではしゃいだら全国に放送されてしまう。
落ち着いて餅つくんだ。
「あ、あははー渓谷だー。私、グリフォン一体だけ倒して渓谷まで来ちゃったー」
すんごい棒読みのラキハピさんが着いてきた。
「はぁ......ルナさん、虹色蜥蜴を狙うんですか?」
「何そのトカゲ。俺知らない」
「え?この渓谷来たこと無いんですか?」
「無いですよ。初めてここに来ましたから」
「えぇぇぇぇ!!!意外です!!!!」
攻略、全然してないからね。正直に言うと、やりたい事が多すぎて攻略にまで手が回らないのだ。
そう、ソファでゴロゴロしてソルをモフる事がどれだけ大事なことか......
「じゃ、行きましょう。どんどん攻略して行こう」
ラキハピさんに対して、敬語なのかそうでないのか分からなくなってきたが、まぁ大丈夫だろう。
そうしてニクス山を北西に進み、下山すると、『アンバー渓谷』に出た。
『チチ!チチチチ!!』
「早速トカゲか。真っ赤だな」
尻尾から頭まで、全身真っ赤な大きなトカゲが飛び出してきた。
「あ、ソイツは『ワイバーンモドキ』と言って、火を吹いてきますよ」
『チチチ!!ボォォォォォ!!!』
確かに火を吹いてきた。
「勝負だ。『ファイアブレス』」
トカゲの出した炎と俺の出した炎がぶつかり、俺の出した炎がトカゲごと飲み込んでいった。
「俺の勝ちだ。火力を上げて出直しな」
『ヂ......』
黒焦げになったトカゲがポリゴンとなって散った。
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『ワイバーンモドキ』を討伐しました。
『蜥蜴の足』×2入手しました。
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「おぉ、この足は焼肉用か?かなりデカい」
蜥蜴足を取り出してみると、俺の手首から肘までの長さくらいの足が出てきた。
「ふふっ、今日の晩御飯にする?」
「う〜ん......そうだな。ドラゴンの肉と食べ比べようか」
「それは楽しみですね!どちらがより美味しいのか、とても気になります!」
どうやら、リルも味が気になるようだな。
「あ、その足結構硬いですよ。ただ焼いただけだととても食べられた物ではないです」
ラキハピさんが悲しそうな目で蜥蜴の足を見た。
「多分大丈夫だね。ウチの野菜と煮込めば、一気に柔らかくなるもんね!」
「そうだな。楽しみだ」
このゲームの肉が硬い原因って、実は判明している。
それは『魔力』だ。魔力が筋肉の繊維の繋ぎを果たす事で、より柔らかくなるのだ。
ただ、普通に焼いただけじゃあ、その材料の本来の分の魔力しかないため、元々魔力の少ない材料のだと硬くなる。
そこでフレイヤさんとヘルメスから貰った『マナキャベツ』の出番だ。
コイツと一緒に肉を煮込む事で、普通に焼いたら硬すぎてHPが減る肉だって箸でほぐれるほど、柔らかくなるのだ。
あのキャベツは、リアルで欲しくなる野菜だな。
「そんな野菜が?......食べてみたいですね」
「頑張って神界に行って、フレイヤさんから貰ってください。それ以外の入手方法は知りません」
「oh......神界......遠イですネ」
頑張れ、ラキハピさん!限界突破をするだけだ!
......まぁ、マグノリアまで辿り着けるかは知らんけど。
あれ、空を飛べないと行けないもんな。ヒュー!難易度鬼畜ゥ!
「ん、蜥蜴だ。ってかここら辺一帯、全部殲滅するか」
サーチにトカゲの反応が多数見受けられるので、殲滅を提案した。
「そうしよ!何か飛んでくる前に、さっさと消しちゃおう!!」
「OK。ラキハピさん、耳塞いでな」
「え?あ、はい」
ここらでガッツリ、トカゲを殲滅しよう。
「フー、神度剣を。それから2人とも顕現。アルテ、来い」
腰に2本の刀、左手にアルテを、右手に神度剣を持った。
「な、何を......?」
「まぁ、見てな。ここからはマジで耳塞いどけよ?」
「はい!!」
ラキハピさんが耳を塞いだのを確認してから、俺は魔法を唱える。
「ふぅ......『戦神』『マグナ』全モンスターに貼り付け」
大体300個ほどのマグナを、半径1キロ以内の全モンスターに貼り付けた。
ここからはかなり集中力を使うぞ〜!
「よし。『サンダーチャージ』『アクアスフィア』」
MPギリギリまでチャージし、アクアスフィアでHPを1にした。
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『守護者の加護』が発動しました。
『最弱無敗』が発動しました。
『死を恐れぬ者』が発動しました。
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オケアノス、最高のプレゼントをありがとう。
「『ロストサウンド』......散れ。『サンダー』」
ピヂュン!!!!!!
もはや『ゴロゴロ....ピカーン』ではなく、溶けるような音だ。
「『癒しの光』......ふぅ。OK、大体死んだぞ」
「ルナ君、音が聞こえなかったけど何したの?」
「えっとな、念の為に、俺以外には音が聞こえなくなるデバフを掛けたんだ。ほら、『音魔法』と『闇属性魔法』の複合で作ったやつ」
音魔法はレベル1だから、半ば失敗した魔法だけどな。
デバフってのはなぁ......薬なんだよ。
用法用量を守れば薬になり、それ単体じゃ毒になる。
例えばの話だが、神龍戦で神龍が使ってきた『ロストボイス』という魔法。
コイツは潜入ミッションの時、自分の呼吸の音も消せるから、かなり有用になるはずだ。
だからデバフというのは、バフと表裏一体とも言える。
「......よくそんなの思い付いたね」
「それは俺も思う。さぁ、リザルトチェックだ」
リザルトを出してみた。
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『バジリスクモドキLv75』×114討伐しました。
『ワイバーンモドキLv75』×185討伐しました。
『プエルドラゴンLv85』×25討伐しました。
『虹色蜥蜴Lv88』×3討伐しました。
『バジリスクモドキの劇毒液』×50入手しました。
『蜥蜴の足』×99入手しました。
レベルが81上がりました。
『音魔法』のスキルレベルが99上がりました。
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何匹か塊になっている場所にはマグナは一つだけにして貼り付けたので、300体を超えているな。
「いやいや......何だよこの経験値量」
「あ、もしかして虹色蜥蜴倒しましたか?」
「倒し......ましたね」
「ソイツ、めちゃんこ経験値美味しいんですよ。限界突破を狙ってる人は、み〜んなここで虹色蜥蜴を狙ってます」
あ〜なるほど。コイツ、地上のララバジ先輩のポジションか。
うん、美味いね。そして俺のステータスが化け物になったね。
「これが種族、『人間』か......」
「凄まじいね。やっぱりルナ君の成長の仕方は凄いよ」
そうか、まだソルは俺の称号について、1つ知らないもんな。
『最弱無敗』の事、そろそろ教えようかな。
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名前:ルナ
レベル:51→132
所持金:80,845,590L
種族:人間
職業:『ヴェルテクスギルドマスター』
称号:『スライムキラー』
所属ギルド:魔法士・Cランク冒険者(94/200)
Pギルド:『ヴェルテクス』
所持因子:『稲荷』他6柱
HP:2,510→6,560
MP:2,510→6,560
STR:2,510→6,560
INT:2,510→6,560
VIT:2,510→6,560
DEX:2,510→6,560
AGI:2,510→6,560
LUC:1,250→3,275
CRT:100(上限値)
SP:1,540
『取得スキル』
戦闘系:非表示
魔法
『火属性魔法』Lv100
『海魔法』Lv30
『風属性魔法』Lv100
『土属性魔法』Lv100
『雷属性魔法』Lv100
『氷属性魔法』Lv100
『聖属性魔法』Lv28
『闇属性魔法』Lv19
『自然魔法』Lv100
『龍魔法』Lv100
『古代魔法』Lv1
『音魔法』Lv1→100
『妖術』Lv1
生産系:非表示
その他
『テイム』Lv3
『不死鳥化』Lv100
『マナ効率化』Lv0
『植物鑑定』Lv0
『毒物鑑定』Lv0
『動物鑑定』Lv0
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化け物への帰還、おめでとうルナ君!!
最強への帰り道、ちょっと行き過ぎたね!!
そして虹色蜥蜴君、位置が悪すぎた。ララバジ先輩ほどじゃないにせよ、君の経験値量は膨大だ。ルナ君の近くに居てはいけないよ。
ところで、ルナ君は現状、第3種族となっているのですが、『幻獣狼人族』と『神龍人族』も、同じ第3種族なんですよね.....
っとと、次回は『愛する人を、守るため』です!お楽しみに!