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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第7章 神界と夏休み
201/492

ガッツリ攻略配信 1 〜質問回答〜

攻略配信、スタートなのじぇ.....



「ガッツリ攻略です!!!」



提案:企画の変更。理由:現在のレベル1につき。

提案:企画の変更。理由:極貧ステータスにつき。

推奨:企画の変更。推奨:早急なレベリング。


くそぉ!よりによってガッツリ攻略かよ!!!

俺の脳内ポッド君が企画変更を推奨してるよ!



「にゃ、にゃあソル......俺、無理ぽ」


「大丈夫だよ。私が守るから!倒せる敵だけ倒せばいいよ!」


「......STR10の、初期アイアンソードで?」


「あっ」



ひっじょ〜に不味い状況です。

ラキハピさんにはステータスについても言ったが、『大丈夫です!簡単ですから!』って言ってきたんだよ。


何が『大丈夫です!』だ。リルパンチ喰らわすぞ。



「じゃあルナさん!今回はどこから攻略しますか?」


「インフィル草原」


「え?」


「インフィル草原で」


「え、えっと......あの最初の草原に?」


「えぇ。攻略と言うからには、インフィル草原のダンジョンも行くんでしょう?」



あぁ、俺は天才なのかもしれん。よくダンジョンの存在を思い出したな。


しかもインフィル草原をチョイスする事によって、レベル1からの簡単なレベリングも出来るではないか!



「な、なるほど!確かにあのダンジョンはまだ攻略されてなかったような......」



されてなかったっけ?興味無さすぎて俺も覚えとらん。



「ではダンジョンに行きましょうか!リスナーさん、私のプレイは目に余るかもしれませんが、その時は是非!ルナさんの動きを見てくださいね!」



それがレベル1のプレイヤーにやることか?泣くぞ?



「ルナ君、私がバフかけるから、何とか頑張って!」


「そうですよ。適当に頑張ればいいんです」


「お兄さん、まさか私達も持てないとは思わなかったよね〜あはは!」



うぅ......マジで気合いで頑張るしかないのか......!



「父様。父様は今、レベル1の方にしては異常に強いです。ですから自信を持ってください」


「そーそー。それにわたしたちもいるんだよ?負けるとおもっちゃダメだよ?」


「......はい。頑張ります」



優しい娘達だな。でも、気合いで頑張る事は変わらないんだよな。辛いぜ!




「じゃあ出発しますか!歩きます?走ります?」



おいおい!どちらにせよ厳しいんだよ!AGI10を舐めんな!?ここまで来るのに、小走り気味だったんだぞ!?



「ルナ君、私がおんぶするから走る?」


「お願いします」


「ラキハピちゃん、ダッシュで行こう!」


「分かりました!では行きましょう!!」




そうしてソルにおんぶされ、俺はペリクロ草原を移動する。




「......なぁ。周りからの目が痛いんだが」


「しょうがないでしょ?でも私、ルナ君に触られてて嬉しいよ?」


「それは俺もだけどさぁ......すれ違う人の目が白いんだ。それはもう、灰くらい白い」


「結構くすんだ白だね」


「いいんだよ。別に」



恥ずかしい思いでいっぱいなので、頭を狐耳に押し付けてモフりを堪能した。


あぁ、とても良い香りのモフモフだ......!!

幸せで満たされていくぜ......!!!



「ルナさん、もしかしてソルさんの耳をモフってます?」


「なんだフー。この席はやらんぞ......良い香り」


「あ〜!絶対モフってます!否定もしないどころか、感想まで言ってるじゃないですか!!」


「いいだろ?俺のソルだ。いつでもモフる権利があると思うんだ」


「えへへ〜、私はルナ君のもの......えへへ」



ソルの狐耳がピクピクと動いている。

こんなに間近で見たのは初めてだが、とても可愛いな。



「これが『バカップル』ってヤツですか......」


「フー姉ちゃん。今更だよ」


「そうですね。父様と母様はいつでもどこでも仲良しです」


「うんうん。パパらしいよね」



これは......褒められてるのか?それとも貶されてる?

分からん。全く分からんぞぉ!!!



「ルナさんルナさん!リスナーさんからの質問に答えてもらってもいいですか?」


「いいですよ」



あぁ......今の俺、全国に放送されてるんだなぁ......


社会的尊厳の死。ピギーに見つかれば学校でも死ぬ。



でも......いいと思うんだ。ソルを溺愛してる人っていう認識が生まれれば、人前でもイチャつけるんじゃないかって思うんだ......



「ではまず1つ目『ソルさんとはどこで出会ったんですか?リアルで』との事です」


「それ、神龍の時にも言ったんですけど、小学一年生の時ですよ。ソルに助けられたのが最初です」


「実際はもう少し前から私はルナ君の事を知ってましたけどね!」


「なるほど。では2つ目『強くなるにはどうすればいいですか?』という質問です」



またこれ?



「ゲーム的に強くなりたいなら、レベルを上げてSPを振ればいいんじゃないですかね?」


「やっぱりそうですよね!」


「でもまぁ、敵の動きをよく『見て』から動けば、被弾することも無いですし、まずは観察から始めることですね」


「観察......なるほど。勉強になります」



あとは向上心を持て。

質問者よ、それだけは自分で見つけなさいな。



「では次、『武器の作り方をルナさん流で教えてください』との事です」


「それ、文の書き方的に俺流の教え方にって取れますけど......俺の鍛冶のやり方ってことですよね?」


「多分そうです!」


「なら簡単です。イニティの武器屋の店主である、フェルさんに弟子入りしてください。そうすれば俺と同じ鍛冶のやり方が出来ますよ」



弟子入り出来れば......な。



「おっとぉ!トップクラスに難しいと言われてる特殊クエストのクリアが必要なようですねぇ!リスナーさん、頑張ってください!」



頑張れ。武器に対し、真摯に接する事だな。



「では次、『なんでハーレム築いてるんですか?』ですって」


「ハーレム?」


「まぁ......見方によってはハーレムかな?」


「別にハーレムではない、と答えておきますか。俺が好きなのはソル1人だけですし、そこの走りながら魔法ブッパしてるのは娘ですし、涼しい顔をしてワイバーン撃墜してるのはメイドです」



圧倒的なまでの情報量、俺が視聴者なら6回くらいリプレイするね。



「濃い......内容が濃ゆいです!!」


「まぁ、俺はソルしか見てないって事ですよ」



これは胸を張って言える。寧ろ言えなきゃヤバい奴だ。


それとソルよ。さっきから尻尾が背中に当たってくすぐったいぞ。可愛い。



「で、では。『ルナさんの武器を教えてください』ってのがありますね!」


「俺の武器ですか?魔法ではなく?」


「はい!多分ガッツリ武器の事ですね!魔法ではなく」


「俺のメインウェポンなら、さっきから隣で走ってますよ」


「え?」


「だから、この2人」



俺はフーとシリカに手を向けた。人を指さしちゃいけないからね!ちゃんと手のひらを上にして、丁寧に!



「ど、どういう事です?」


「付喪神ですよ。まぁ、ダンジョンに着けば分かります」


「そ、そうですか。では!次の質問です。『無詠唱魔法ってあるんですか?』という質問です。これはルナさんがやり方を知ってるのかどうか、って事ですね!」



甘えんな。自分で見つけろ......って言いたいけど、ここはグッとこらえる。



「さぁ?知りません。俺はちゃんと魔法名を詠唱してますし、無詠唱なんて考えたこともありませんよ」



嘘です。擬似無詠唱戦法を編み出しました。



「やっぱりですか。無詠唱を使えるのって、今のとこモンスターだけですよね」


「ですね」


「つまり父様はモンスター?」


「だよね。わたしもおもった」


「え?ルナさん?」



リルとメルよ。なぜ言ってしまったのだ。

いや待て、ここからなら挽回できる。



「小声で詠唱すれば、それは相手からすれば無詠唱ですよ。この子達はそれを言ってるんです」


『リル、メル。これに関しては喋るな』


『『は〜い』』



流石に手の内をバラされちゃ泣いちゃうからね、俺。



「あぁ、小声!なるほど、それもアリですね!」


「まぁ、それでも気付くやつは気付きますし、そこら辺は努力でなんとかしてください」


「......との事です!」



危なかった。手の内バレバレバレンタインになる所だった。



「ルナ君、そろそろ着くよ」


「どれどれミファソラ?」



ソルの頭から顔を持ち上げると、もうアルトム森林だった。

いや〜ソルは早いね〜!おぢさん、ずっとおんぶされていたいよ!



「あ!ピクシーがいますよ!ルナさん、殺りますか?」



早速ラキハピさんがピクシーを見つけたようだ。



「ん〜?れどれどシラソファ......フー、殺れ」


「了解です。『魔力刃』......ふん!」




ズッバァァァァァン!!!!!




森林ごと切り裂き、ピクシーは真っ二つになって散った。



「「「えっぐぅ......」」」


「流石フー姉ちゃんだね〜」


「綺麗な太刀筋ですね!」


「パパといいしょうぶ?」




「ふふふ、ありがとうございます!でもルナさんにはまだ敵いませんね!」




頼む。持ち上げんといてくれ。俺は最弱だ。

結構ネタが豊富な回でしたね!怒られない事を祈ります!

それと『どれどれミファソラ?』は、作者の家族が時々言うネタなんですよね。関西人故にか、小さなネタで、家族を笑顔にしてくれます!


あ、因みに『れどれどシラソファ』は完全オリジナルという事を、宣告しておきます。(何故?)



では次回も楽しんでいただけると嬉しいです!では!

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