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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第7章 神界と夏休み
200/492

最強への帰り道

祝☆200話!


これからもYour story 〜最弱最強のプレイヤー〜を、よろしくお願いします。(^・ェ・^)


あと、ようやく番外編が出ました!

よければ作者ページから飛んでみてください!





あれから何日か風邪が続き、治ったのは今日、金曜日だった。


まぁ特に変わることなく、普通に学校へ行き、帰ってきた。




「ただいま〜」


「「おかえり〜」」



ん?女の人の声もするぞ?母さんか?



「うぃ〜、母さんか?......って陽菜!?」


「どうも。母さんです!遊びに来ました!」



女の人の声の正体は、まさかの陽菜だった。


学校で『ちょっと先に帰る!』って言って帰ってたけど、俺ん家に来てたのか。



「いらっしゃい。っていうか何して遊ぶんだ?」


「そりゃあゲームしかないでしょ!」


「父さんもユアストやるぞ〜」


「ラキハピで?」


「ラキハピで。ついでに仕事という名の配信もな」



風邪引いてる時にも思ったが、結構色んな企画を練っている事を知った。


ユアストをやるにも、『今日は〇属性の攻撃だけで〇〇を倒す!』とか、『鍛冶でレア度8出るまで耐久配信!』とかな。


その他の企画もあったが、どれもSTRとINTで解決出来ることで笑ったけどな。



「ん?じゃあ陽菜はどこで寝るんだ?隣の部屋は父さんだし、ソファで?」


「いいや?ユーのベッドがあるじゃない!」



ふむ......まぁいいか。



「どうぞ。5割使うも10割使うも任せるよ」


「5割で!」


「あいよ〜」


「月斗よ。そこは普通、めちゃくちゃドキドキしてアタフタする場面じゃないか?」


「そう?ユアストだとしょっちゅう同じベッドで寝てるからな。あんま変わんないかな」


「私はすっごく緊張してるけどね!」



確かに。顔が赤いではないか。可愛い。



「ってか父さん、一緒にやるの?」


「え?いいのか?こっちとしてはめちゃくちゃ美味い話なんだが」


「陽菜がいいなら別にいいぞ」


「私も大丈夫ですよ!」


「おぉ、ありがとう。じゃあ月斗の城に向かえばいいか?」


「あぁ。レベリングもしたいし、丁度いいからな」


「分かった。企画を多少前後させることをマネージャーに伝えてから、ちょっと時間かかる」


「うぃ〜。じゃあ陽菜、行こうか」


「う、うん!」



陽菜の手を繋ぎ、俺の部屋までやってきた。



「奥がいいか?手前がいいか?」


「お、奥でお願いします!」



緊張しすぎだろう。ゲームじゃ自分から俺のベッドに潜り込んでくるのに、リアルじゃ全然だな。可愛い。



「ほい。じゃあ始め......ん?」



一緒に寝転がると、陽菜が手を繋いできた。



「き、緊張するから、手を......いい?」


「当たり前だ。ほら......これでいいか?」



しっかりと手を繋いだ。



「うん!ありがとう。大好き!」


「俺もだよ」




そうして仲良くユアストにログインした。



-----------------------------------------------

お父さんside



『はい、構いません。にしても良くコンタクト取れましたね!』


「えぇ、ルナさんの方からフレンドになってくれましたからね。それに今回はあっちからの申し出です」


『それはまた......感謝しかないですね』


「ははっ、そうですね。ではそろそろ」


『はい!放送事故には気を付けて、頑張ってください!』



マネージャーとの簡易会議が終了した。



「いや〜月斗がルナで良かった〜」



我が息子よ、お父さんはお前を誇りに思うぞ。


例えゲームであっても、それを極められる人は限られている。

遊びとして考えられやすいゲームだが、それは昔の話だ。


今じゃゲーマーも立派な職業だ。


月斗が嫌でなければ、是非ともそういう道を歩み、様々な経験を積んでもらいたい。



「ふっふっふ......2人とも、おっぱじめてないだろうな?」



思春期の男女だ。なんかいい感じになってたりしないか?




そう思い、月斗の部屋のドアを開けてみた。




「......仲良く手を繋いでゲーム......こいつら、恋人とか言うより夫婦か?いや、それ以上?」



手を繋ぐならまだしも、これは恋人繋ぎってやつだろう?

それに、ここまで指を絡ませて寝るか?普通。


全く.....我が息子よ、お前は恋愛上手なのか?父さん、知らなかったぞ。



「月斗。陽菜ちゃんを幸せにしてやれよ」



お父さんからのお願いだ。惚れた女を幸せにしてやれ。

それがお父さんの息子の、いや、男の義務だ。



-----------------------------------------------

ルナside



「おはようリル。メル」


「おはようございます、父様」


「ふわぁあ......おはようパパ。ひさしぶりだね」


「すまんな。ちょっと色々あった」


「フーさんが『まだかな〜まだかな〜』って心配してましたよ?」


「そかそか。なら今日のお出かけはフー達も連れてくか」


「「お出かけ?」」



そうだ我が娘(仮)達よ。今日はレベリングなのだ。



「あぁ。ラキハピさんと遊ぶんだ」


「「......誰ですか? / .....だれ?」」



マイファーザーよ。知名度が足りんぞ。もっと有名になってくれ。



「俺の友人だ。明るい人だぞ」



リルの記憶から完全に消えてるみたいだし、ごめんラキハピさん。完全に初めましてで行くわ。



「ほれ、取り敢えず朝ごはんにしよう」


「「は〜い」」




それからソルと一緒に朝ごはんを作り、皆で食べた。




そして会議室にて、ちょっとした感じにラキハピさんを迎えよう。



「ルナさん。お客様です」


「ですです!」


「通せ」


「「はっ!」」



ガチャ......



「将軍様。こちら、『ラッキーハッピー』様でございます」


「ど、どど、どうも」



偉くキョドった様子のラキハピさんが入ってきた。



「やぁ、ラキハピ君。我が城へようこそ」


「は、ははぁ!閣下におられましては、ご健勝そうで......」


「つまらん御託はいい。さっさと要件を述べよ」


「こ、此度は(わたくし)とコラボ配信をしていただきたく......」


「ふむ。続けたまえ」



そう、今回は俺とフーとシリカで、謎の将軍とそのお付きのメイド、というロールプレイをしている。




「父様、これはなんですか?」


「パパ、なにしてるの?」


「「あっ」」



乱入者だ。それも2人!小さくて可愛い、それでいてアホほど強い乱入者が来たぞ!!



「おいで、リル。メル」


「「は〜い」」



2人を膝の上に座らしてから、会議室の上座からラキハピさんを見る。



「......遊びましょうか」


「......はい」


「何してたんですか?あんまり使わない会議室なんか使って」


「わたし、ここに来たの2かいめだよ?」


「ん?ロールプレイだ。フーとシリカをメイドにして、俺が将軍閣下になるっていう」


「「へ〜」」


「あ、なるほど!皆さん演技だったんですね!私、てっきり素かと......」



するとフーとシリカが前に立って言った。



「私は本当にメイドですけどね。一応」


「私もだよ!一応」



本業は武器だもんな。『一応』メイドだけど、メインは武器だ。



「えぇ!?そうなんですか!?」



あれ?ラキハピさんと出会った時って、フーと歩いて無かったか?

もしかしてあの時のフー、巫女服だった?


やべぇ、俺も記憶がねぇ。



「取り敢えず、リビングで話しますか?それとも外へ?」


「では外で!」


「分かりました。じゃあ皆、行くぞ」



フーにも目を合わせて言った。



「え?私達もですか?」


「残りたいなら残ってもいいぞ?鍵はかけるし、防犯用の魔法はメルが張るから、家の心配はしなくていいぞ?」


「え〜わたしがやるの〜?パパがやってよ〜」



おいおい。お忘れですか?第2王女よ。



「今の俺が魔法を使えない事を忘れたか?それにな。メルを信じてるから言ったんだぞ?......メルの魔法が良いんだよ。お願い」


「う、うん!メルがやる!」



ちょろい。



「え?魔法が使えない?」


「あぁ、それは追って話します。取り敢えず行きましょうか」




そうしてリビングに待機していたソルと合流し、ペリクロ草原まで皆で歩いて来た。






「や、やばい......後ろのメンバーが凄すぎて足が震える......」






「豪華かな?」


「豪華なんじゃないか?雑魚1と最強3、メイドが2だからな。情報量的には豪華だろ」


「パパ、早くつよくなってね?」


「任せろ。こういうのは最弱スタートって捉えるんじゃなく、『最強への帰り道』って思えば直ぐだからな」


「考え方の違いですね。父様の考え方はいつも予想できません」


「そりゃあ、予想されたら負けだろ?リル、自分すら騙すような作戦じゃないと、相手は騙せないぞ?」


「勉強になります」



うんうん。着々とリルが強く、上手くなっていって、俺は嬉しいぞ。




「じゃ、じゃあ今回の企画を発表します!」




お、ようやくか。






「今回の企画は......『ガッツリ攻略』です!!」

邪推したパッパ、無事浄化される。


そして次回からは帰り道です。白線の上を歩きながら、石ころを蹴る感覚で読んでくれると嬉しいです!


201話から2ページ目となりますが、これからもよろしくお願いいたします!

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[気になる点] 誤字報告に送りましたが気づかれなかった時のために念の為にこちらにも 女の人の声の招待は、まはかの陽菜だった 招待→正体 まはか→まさか [一言] 毎日更新楽しみにしてますこれからも頑張…
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