ゴスロリメスガキドラゴン系次女
ちょっと色々と変えてみました。読みにくいようでしたら私をぶん殴ってください。
「え? ということはメルちゃんは神龍で、テイムして娘になったと?」
「せやで〜」
ジョッキに入ったアイスティーをストローで飲みながら答えた。
美味しい。
「じゃあもしかしなくても......次女?」
「対外的にはな。まぁどうせワールドアナウンスでバレてるだろうけど」
「だよね〜」
リルの存在をバラしたんだから、多分バレてるよな。
はぁ......リザルトを見るの、すっごく怖い......
「そう言えばリルちゃんは? リスポーンって確か、こっちの24時間だよね?」
「あぁ、それなんだけ「大丈夫だよ、ソルちゃん!」」
セリフを強奪するなよ、オケアノス。
「神界での死ってかなり曖昧だから、語り人やテイムモンスターの復活はかなり簡単なんだよ! だからリルちゃんも直ぐに復活出来るはず!」
「......って事らしい。落ち着いたら呼び出そうと思ってたんだけど、いいか?」
「モチのロン!」
ですよね。じゃあリル、カモン!
ウィンドウからリルを復活させると、俺の膝の上に座った状態で出てきた。
「父様! 勝ちましたか? 負けましたか?」
「第一声がそれか......勝ったぞ。それにほら、コイツが証明になる」
俺は体をメルに向けて答えた。
「コイツじゃないわ! メルよ!」
「ごめん。それでこの子は、神龍の......じゃなくて、神龍人族のメルだ。リルみたいに元の姿には戻れないみたいだぞ」
「そうなんですか......メルさん、リルです。よろしくお願いします」
リルが俺の膝上から頭を下げた。うん、降りようよ。
「ふん! よろしくしないわ!」
「しろよ。俺をパパ呼ばわりするならリルとソルと仲良くしろよ」
困るなぁ。プライドが高いというか、上から目線というか......マジでメスガキじゃないか?
「そうそう。私ともよろしくね?」
「いやよ! けものくさい「「「あ?」」」ヒッ......」
これは......いけませんなぁ。モフモフを侮辱する事だけは、何があっても許せませんぞ?
「おいメル。言っていい事と悪い事があるだろう?」
「そうだよ。人の個性を悪く言ったら、君の周りから人が消えちゃうよ?」
「この耳と尻尾は父様が大切にしてくれているものです。あなたに臭いと言われる意味が分かりません」
「うっ......で、でも! わたしよりよわいじゃない!」
「良いのか? ここで強さの勝負をするなら、お前は圧倒的に不利だぞ? 神龍の頃の強さはもう無いし、HPも3万しかない。いいか? 今のメルは弱いんだ。ちゃんと理解しろ」
まぁでもHP3万って、リルの2倍くらいなんだが......弱いな。
ソル1人でも勝てる程度には弱体化しているだろう。
「さ、3万ってこのふたりよりおおいじゃない!」
「でも神龍の時のお前のHPの何百万、あるいは何千万かは2人が削ったんだぞ? それを今のお前が耐えられるのか?」
「む......むり」
花火とか氷とか、クリティカルヒットしたら一撃で死ぬんじゃないか?
「自分の強さを正しく理解し、相手を煽る事だ。100万パーセント勝てない相手に煽るのは、バカのする事だからな」
はい、俺はバカです。でも......やるしかなかったんだッ!
「......うん」
「なら......ほら、2人にごめんなさいをするんだ。自分が悪いと思ったら、まず謝る。そして、何が悪かったのかをちゃんと理解する事だ。もし、自分の何が悪かったか分からなければ、俺に聞け。答えてやるから」
「はい......ごめんなさい」
あら? 意外に素直な子なのかも?
「いいよ。色々なことを受け入れる事から、まず始めないとね」
「私も大丈夫です。多様性と叫びながら殴るエセフェ「ちょっと待てリル」......はい?」
「その話は辞めとこう。良くない事に巻き込まれるかもしれんからな」
「そう、ですか?......分かりました」
「うん。いい子だ」
危ない。今の発言は壊れたフー以上に危ないぞ!!
『ルナさん、何か?』
「何も言ってねぇよ。ってか降臨しなくていいのか?」
『はい。狭苦しくなったら迷惑だと思いますので』
「そんな事ないけどな。まぁ、メルとの顔合わせは家で頼む。シリカもな」
『『は〜い』』
気遣いしてくれるのは嬉しいが、今ぐらいは外に出てもいいと思う。
「ねぇ」
「ん? どうした? お腹空いたか?」
「ちがうわよ! さっきの......なにがわるかったの? わたし、よく分からなくて......」
おうマジか。でもメルなりには色々と考えたのだろう。まずはそれから聞こう。
「メルは何が悪いと思った? 間違っててもいいから、教えてくれ」
「うんとね、けものくさいって言ったのがわるかった......のかなって。でも、きつねのひとはちがうところをおこってたとおもう」
ちゃんと周りが見えてるな、メル。
「2つとも正解だ」
「え? でもふたりはおなじことでおこったんじゃ」
「違うぞ。相手が2人なら、2つ分の意味があるんだ。メルがメルという意識があるように、ソルにはソルの、リルにはリルの考えがあって怒ったんだ。たまたまメルの言葉が、2人の考えのスタート地点になってたってだけだ」
「ふたりには......ふたつの?」
「そう。この世界は、一人一人違う考えを持って生きている。たまに同じ事を考える場合もあるが、それはレアケースだ」
話が脱線してしまった。
「で、2人が怒った事だが......リルに関しては分かるだろう? この可愛い耳とモフモフの尻尾を侮辱したことに怒ったんだ」
俺はリルを撫でながらメルに言った。
「うん」
「でもソルはちょっと違う。ソルはな............うわぁこれ言っていいのかな......」
「いいよ!」
「ならソルが言ったら「私はリルちゃんの時に言ったもん!」......っすよね」
あぁ、これを言うのは少し恥ずかしいぞ。いや、かなり恥ずかしいぞ?
「はぁ......メル」
「なに? パパ」
「ソルはな。メルがソルのことを『ママ』って呼ばなかった事を怒ったんだぞ。多分」
あぁ、緊張で口が乾く。アイスティーを......
「あれ? ないなってる。俺のアイスティー、ないなった!」
「あ、私が飲んじゃいました」
落ち着け。落ち着くんだ。オチは付かずに餅をつくんだ。
そうだ。無いなら作ればいいじゃない! ごめん店員さん、許しておくれ!
「そうか......『アクアスフィア』『ウォーターボール』『クロノスクラビス』......これに......」
ジョッキに少し水を入れ、極小ウォーターボールをクロノスクラビスで凍らし、氷水を作った。
「じゃーん。『知力司る林檎』ォ......コイツをシリカをナイフにして切って......」
メルが考えてる内に、さっさとりんごジュースを作ろう。
「後は赤いバナナに白いオレンジ。それに紫色のキウイと真っ青なマンゴーを入れて......『マグナ』をジョッキの底に置いて〜」
「先程から何を?」
「見てな。後はコイツ!」
俺は、長さ3センチくらいの鉄の棒を出した。
この棒は少し特殊で、両端から、上に伸びるように刃が付いている。
「コイツを入れて......マグナ、回転!」
ジョッキの底に置いてあるマグナ高速で回転し、それに引っ付いている鉄の棒も回転する事で、簡単なミキサーを作った。
「おぉ〜! どんどん混ざっていきます!」
「大成功だな。......よし、完成!」
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『ルナちゃん特製☆ミックスジュース』
作者:『ルナ』
品質:8
回復:HP300、MP100
効果:INT1.3倍(10分)
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UIがめっちゃ変わっとるぅぅ!! かなり見やすいぞ、これ。
「いただきます......あぁ、美味しい。リルも飲んでみな」
「いただきます......美味しいですね! 甘酸っぱいです!」
オレンジとマンゴーが最高に美味しい。
「ねぇルナ君。私も飲んでいい?」
「どうぞ」
「ありがとう!......おぉ、美味しい!」
「だろ? これは良いぞ。夏にピッタリだ」
「んふふ〜そうだね〜!」
ソルの顔が真っ赤だが、多分間接キス辺りのことを思ったのかな?
可愛いヤツめ。好き。
「......パパ。わたしなりに考えてみた」
「ん〜? そうか。言ってみ? ソルも聞いてあげてくれ」
「うん!」
どういう結論になったのか、聞こうじゃないか。
「パパは、その......ママのことがすきで、ママはパパのことがすき」
「そうだな」
まだパパでもママでも、そもそも夫婦でもないけどな。悲しいことに。
「だから、わたしがパパのことはパパってよんでも、ママのことをちがうよびかたをしたら、ママがかなしい......?」
「かもしれんな。俺はソルじゃないから100パーセントの答えは出せないが、逆の立場なら悲しく思うな」
「うん。だから、ママはかなしくおもって、メルをおこった?」
「だ、そうだ。ソル、どうだ?......ってソル?」
ソルが涙を流しながらメルに抱きついてた。
「そうだよ......メルちゃんは大切な子どもなんだから、私の事はママって呼んで欲しいの」
「そのきもちはまだわからないけど......メルがママってよんだら、わかるようになる?」
「うん! きっと分かるよ!」
「うん......じゃああらためて、ごめんなさい」
「いいよ! 分かってくれて嬉しいもん!!」
イイハナシダナー。ナミダガデチャウナー。
きっと神龍時代のエレボスに対しての思いとか、色々と考えたんだろうけど、ここまで変わるものか?
まぁ、解決したならいっかな。見守るとしよう。
「......ミックスジュースないなった! 俺のミックスジュース、ないなった!」
「あ、私が飲んじゃいました」
「おぉん......そうか......帰ったらみんなの分、作るか」
「はい!」
リルは飲み物を奪う才能があるな。机の上に飲み物を置き、膝の上に乗せてよそ見をすれば敗北確定だ。
きっと、2秒もしないうちに飲み物は消えるだろう。
「じゃあそろそろ帰るか。王女の問題もあるし」
Qしんりゅうじんぞく?しんりゅうひとぞく?
A『神龍人族』
Q(#^ω^)ピキピキ
A『しんりゅうじんぞく』です。
次回、『王女流抜刀術』or『掲示板7』です!