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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第7章 神界と夏休み
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ゴスロリメスガキドラゴン系次女

ちょっと色々と変えてみました。読みにくいようでしたら私をぶん殴ってください。

 


「え? ということはメルちゃんは神龍で、テイムして娘になったと?」


「せやで〜」



 ジョッキに入ったアイスティーをストローで飲みながら答えた。

 美味しい。



「じゃあもしかしなくても......次女?」


「対外的にはな。まぁどうせワールドアナウンスでバレてるだろうけど」


「だよね〜」



 リルの存在をバラしたんだから、多分バレてるよな。

 はぁ......リザルトを見るの、すっごく怖い......



「そう言えばリルちゃんは? リスポーンって確か、こっちの24時間だよね?」


「あぁ、それなんだけ「大丈夫だよ、ソルちゃん!」」



 セリフを強奪するなよ、オケアノス。



「神界での死ってかなり曖昧だから、語り人やテイムモンスターの復活はかなり簡単なんだよ! だからリルちゃんも直ぐに復活出来るはず!」


「......って事らしい。落ち着いたら呼び出そうと思ってたんだけど、いいか?」


「モチのロン!」



 ですよね。じゃあリル、カモン!


 ウィンドウからリルを復活させると、俺の膝の上に座った状態で出てきた。



「父様! 勝ちましたか? 負けましたか?」


「第一声がそれか......勝ったぞ。それにほら、コイツが証明になる」



 俺は体をメルに向けて答えた。



「コイツじゃないわ! メルよ!」


「ごめん。それでこの子は、神龍の......じゃなくて、神龍人族のメルだ。リルみたいに元の姿には戻れないみたいだぞ」


「そうなんですか......メルさん、リルです。よろしくお願いします」



 リルが俺の膝上から頭を下げた。うん、降りようよ。



「ふん! よろしくしないわ!」


「しろよ。俺をパパ呼ばわりするならリルとソルと仲良くしろよ」



 困るなぁ。プライドが高いというか、上から目線というか......マジでメスガキじゃないか?



「そうそう。私ともよろしくね?」


「いやよ! けものくさい「「「あ?」」」ヒッ......」



 これは......いけませんなぁ。モフモフを侮辱する事だけは、何があっても許せませんぞ?



「おいメル。言っていい事と悪い事があるだろう?」


「そうだよ。人の個性を悪く言ったら、君の周りから人が消えちゃうよ?」


「この耳と尻尾は父様が大切にしてくれているものです。あなたに臭いと言われる意味が分かりません」


「うっ......で、でも! わたしよりよわいじゃない!」


「良いのか? ここで強さの勝負をするなら、お前は圧倒的に不利だぞ? 神龍の頃の強さはもう無いし、HPも3万しかない。いいか? 今のメルは弱いんだ。ちゃんと理解しろ」



 まぁでもHP3万って、リルの2倍くらいなんだが......弱いな。

 ソル1人でも勝てる程度には弱体化しているだろう。



「さ、3万ってこのふたりよりおおいじゃない!」


「でも神龍の時のお前のHPの何百万、あるいは何千万かは2人が削ったんだぞ? それを今のお前が耐えられるのか?」


「む......むり」



 花火とか氷とか、クリティカルヒットしたら一撃で死ぬんじゃないか?



「自分の強さを正しく理解し、相手を煽る事だ。100万パーセント勝てない相手に煽るのは、バカのする事だからな」



 はい、俺はバカです。でも......やるしかなかったんだッ!



「......うん」


「なら......ほら、2人にごめんなさいをするんだ。自分が悪いと思ったら、まず謝る。そして、何が悪かったのかをちゃんと理解する事だ。もし、自分の何が悪かったか分からなければ、俺に聞け。答えてやるから」


「はい......ごめんなさい」



 あら? 意外に素直な子なのかも?



「いいよ。色々なことを受け入れる事から、まず始めないとね」


「私も大丈夫です。多様性と叫びながら殴るエセフェ「ちょっと待てリル」......はい?」


「その話は辞めとこう。良くない事に巻き込まれるかもしれんからな」


「そう、ですか?......分かりました」


「うん。いい子だ」



 危ない。今の発言は壊れたフー以上に危ないぞ!!



『ルナさん、何か?』


「何も言ってねぇよ。ってか降臨しなくていいのか?」


『はい。狭苦しくなったら迷惑だと思いますので』


「そんな事ないけどな。まぁ、メルとの顔合わせは家で頼む。シリカもな」


『『は〜い』』



 気遣いしてくれるのは嬉しいが、今ぐらいは外に出てもいいと思う。



「ねぇ」


「ん? どうした? お腹空いたか?」


「ちがうわよ! さっきの......なにがわるかったの? わたし、よく分からなくて......」



 おうマジか。でもメルなりには色々と考えたのだろう。まずはそれから聞こう。



「メルは何が悪いと思った? 間違っててもいいから、教えてくれ」


「うんとね、けものくさいって言ったのがわるかった......のかなって。でも、きつねのひとはちがうところをおこってたとおもう」



 ちゃんと周りが見えてるな、メル。



「2つとも正解だ」


「え? でもふたりはおなじことでおこったんじゃ」


「違うぞ。相手が2人なら、2つ分の意味があるんだ。メルがメルという意識があるように、ソルにはソルの、リルにはリルの考えがあって怒ったんだ。たまたまメルの言葉が、2人の考えのスタート地点になってたってだけだ」


「ふたりには......ふたつの?」


「そう。この世界は、一人一人違う考えを持って生きている。たまに同じ事を考える場合もあるが、それはレアケースだ」



 話が脱線してしまった。



「で、2人が怒った事だが......リルに関しては分かるだろう? この可愛い耳とモフモフの尻尾を侮辱したことに怒ったんだ」



 俺はリルを撫でながらメルに言った。



「うん」


「でもソルはちょっと違う。ソルはな............うわぁこれ言っていいのかな......」


「いいよ!」


「ならソルが言ったら「私はリルちゃんの時に言ったもん!」......っすよね」



 あぁ、これを言うのは少し恥ずかしいぞ。いや、かなり恥ずかしいぞ?



「はぁ......メル」


「なに? パパ」


「ソルはな。メルがソルのことを『ママ』って呼ばなかった事を怒ったんだぞ。多分」



 あぁ、緊張で口が乾く。アイスティーを......



「あれ? ないなってる。俺のアイスティー、ないなった!」


「あ、私が飲んじゃいました」



 落ち着け。落ち着くんだ。オチは付かずに餅をつくんだ。

 そうだ。無いなら作ればいいじゃない! ごめん店員さん、許しておくれ!



「そうか......『アクアスフィア』『ウォーターボール』『クロノスクラビス』......これに......」



 ジョッキに少し水を入れ、極小ウォーターボールをクロノスクラビスで凍らし、氷水を作った。



「じゃーん。『知力司る林檎』ォ......コイツをシリカをナイフにして切って......」



 メルが考えてる内に、さっさとりんごジュースを作ろう。



「後は赤いバナナに白いオレンジ。それに紫色のキウイと真っ青なマンゴーを入れて......『マグナ』をジョッキの底に置いて〜」


「先程から何を?」


「見てな。後はコイツ!」



 俺は、長さ3センチくらいの鉄の棒を出した。

 この棒は少し特殊で、両端から、上に伸びるように刃が付いている。



「コイツを入れて......マグナ、回転!」



 ジョッキの底に置いてあるマグナ高速で回転し、それに引っ付いている鉄の棒も回転する事で、簡単なミキサーを作った。



「おぉ〜! どんどん混ざっていきます!」


「大成功だな。......よし、完成!」



 ━━━━━━━━━━━━━━━━━

『ルナちゃん特製☆ミックスジュース』

 作者:『ルナ』

 品質:8

 回復:HP300、MP100

 効果:INT1.3倍(10分)

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━



 UIがめっちゃ変わっとるぅぅ!! かなり見やすいぞ、これ。



「いただきます......あぁ、美味しい。リルも飲んでみな」


「いただきます......美味しいですね! 甘酸っぱいです!」



 オレンジとマンゴーが最高に美味しい。



「ねぇルナ君。私も飲んでいい?」


「どうぞ」


「ありがとう!......おぉ、美味しい!」


「だろ? これは良いぞ。夏にピッタリだ」


「んふふ〜そうだね〜!」



 ソルの顔が真っ赤だが、多分間接キス辺りのことを思ったのかな?

 可愛いヤツめ。好き。



「......パパ。わたしなりに考えてみた」


「ん〜? そうか。言ってみ? ソルも聞いてあげてくれ」


「うん!」



 どういう結論になったのか、聞こうじゃないか。



「パパは、その......ママのことがすきで、ママはパパのことがすき」


「そうだな」



 まだパパでもママでも、そもそも夫婦でもないけどな。悲しいことに。



「だから、わたしがパパのことはパパってよんでも、ママのことをちがうよびかたをしたら、ママがかなしい......?」


「かもしれんな。俺はソルじゃないから100パーセントの答えは出せないが、逆の立場なら悲しく思うな」


「うん。だから、ママはかなしくおもって、メルをおこった?」


「だ、そうだ。ソル、どうだ?......ってソル?」



 ソルが涙を流しながらメルに抱きついてた。



「そうだよ......メルちゃんは大切な子どもなんだから、私の事はママって呼んで欲しいの」


「そのきもちはまだわからないけど......メルがママってよんだら、わかるようになる?」


「うん! きっと分かるよ!」


「うん......じゃああらためて、ごめんなさい」


「いいよ! 分かってくれて嬉しいもん!!」



 イイハナシダナー。ナミダガデチャウナー。

 きっと神龍時代のエレボスに対しての思いとか、色々と考えたんだろうけど、ここまで変わるものか?


 まぁ、解決したならいっかな。見守るとしよう。



「......ミックスジュースないなった! 俺のミックスジュース、ないなった!」


「あ、私が飲んじゃいました」


「おぉん......そうか......帰ったらみんなの分、作るか」


「はい!」



 リルは飲み物を奪う才能があるな。机の上に飲み物を置き、膝の上に乗せてよそ見をすれば敗北確定だ。


 きっと、2秒もしないうちに飲み物は消えるだろう。




「じゃあそろそろ帰るか。王女の問題もあるし」

Qしんりゅうじんぞく?しんりゅうひとぞく?

A『神龍人族』


Q(#^ω^)ピキピキ

A『しんりゅうじんぞく』です。



次回、『王女流抜刀術』or『掲示板7』です!

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