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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第2章 アップデートと仲間
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詳細確認(1) と合流

ケッ!これだからイケメンはよぉ!

 



 夕方になって、2人からキャラクリエイトが終わる旨のメールが来たからログインする。待ち合わせ場所は広場の東側の噴水にした。




 今更だが、あの広場『語りの広場』には4つの噴水がある。それぞれ東西南北にあるのだが、どれも特徴があって面白いのだ。


 まず、北の噴水には虹がかかっている。どういう原理でかかっているのか分からんのだ。だって、太陽が出ていなくても見えるんだもん。最初見た時は『ハァ??』ってなったよ。


 そして東にある噴水は水の色が変わるのだ。確か1時間おきに色が変わる。変わる色は、かなり濃い、虹色だ。名前を付けるなら『ゲーミング噴水』だな。



 次は南の噴水。この噴水は一見普通の噴水に見えるが、広場から出た後に見ると、バカみたいにデカく見えるのだ。なんでも、闇属性魔法が練られているだとかで、幻影が見えるんだ。広場内でのみ、その幻影は見えずに本来の噴水が見えるようだ。街の人々はこの噴水を目印にすることが多いそうな。


 最後は西の噴水。西の噴水も一見普通に見えて、1番異常なのだ。それは、噴水の上に問題がある。

 横から見れば、『あぁ、噴水だなぁ』って思うのだが、噴水を見上げると、噴水の上に月と太陽が浮かんでいるのだ。それを街の人に言われた時に、確認したのだが、度肝を抜かれた。だって、眩しくなく見える太陽と、めちゃくちゃ綺麗な月が見えるんだもの。しかも、遠くからは見えないのだが、この噴水の近くで見上げると見えるんだから、仕方ないよね?



 そんな感じの広場の噴水のうち、東の噴水を選んだのはある意味わかりやすいからだ。だって、『一つだけ色の違う水の噴水がある』とだけ言えば伝わるからな。



「よし、あの2人が来るまで噴水前で待つか」



 リアルとゲームの時間の進み方がかなり違うからな、キャラクリしてすぐだったら早いうちに合流出来るだろうが、一旦ログアウトしていたらかなり待つことになるかもしれない。



「うわぁ。人めっちゃ増えてる。第1陣はどんだけいるんだよ。いや、第0陣が少なすぎただけか? ......ってなんだ?」



 ピコン! という音と共に目の前にパネルが出てきた。そこには、


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 アップデートによる追加点や変更点の紹介です。

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 と書かれていた。まぁ、そうだよなぁ。放送をプレイヤー全員が見てる訳が無いもんなぁ。そう思いパネルから詳細を開く。



「2人が来るまで、暇つぶしに見るか」



 俺は噴水前の芝生にどかっと座りながら見ることにした。


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 従来までの変更点の詳細です。

 公式生放送で発表していない情報もあります。


 ・一部モンスターのAIを修正しました。

 ・インフィル草原に出現するモンスターを増やしました。

 ・ステータスウィンドウを大幅に変更しました。

 ・一部武器の攻撃力の計算方法を変更しました。

 ・一部スキルの系統を変更しました。

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「ほぉ。AIはもしかしてインフィルクロウかな? それなら申し訳ないことをしたもんだ。それとモンスターが増えたのか。それは楽しみだ」



 そう言ってステータスウィンドウを確認してみた。もうなんか、パネルっていうかウィンドウと呼ぶことにしようか。項目がめっちゃあるんだよ。


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『ステータス』

『装備』

『インベントリ』

『マップ』

『称号』

『フレンド』

『Pギルド』

『クエスト』

『掲示板』

『設定』

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 こんな感じに左側にタグが出来ていた。

 ってかこれ、更にアップデートされたら本みたいに見えるようになるんじゃないか?タグの部分を栞にしてさ。

 そうなるとめちゃめちゃ『オシャンティー』だな。



「んで、今まで念じて使っていて曖昧だったのがハッキリしたな。ま、ステータスを開くのは相変わらず念じなきゃいけないけど」



 俺の持ってる称号達はこのタグにまとめられていた。そしてステータスの方の称号は、好きな所持称号の1つが設定出来るように変わっていた。



「ほ〜ん。他人にステータスを見せても2つ以上持ってたらレアなヤツは隠せるって事か」



 これは助かる。『最弱無敗』とかバレたら俺、情報吐くまでPK(プレイヤーキラー)に狙われそうだ。PKがいるのか知らんけど。



「お? これ結構便利なのでは?」



 そう思ったのは『設定』にあった『ショートカット』だ。これは特定のウィンドウを好きな所に出すことが出来る。


 つまり、戦闘中に手元にウィンドウを出して、素早く武器が変えることも出来ると言うことだ。



「うわ〜、よく考えたらこれ、対人戦も対モンスター戦にも役に立つから、相当練習しないといけないな」



 俺の心の炎に更に燃料が投下された。



 近いうちに倒そうと思っているエリアボスのマネーレトレントで、練習の成果を確認するとしよう。



「よし、後のウィンドウの確認は3人でやるか。次は追加点だな。めっちゃ多いんだろうなぁ」



 まぁ、結果から言うと、『めっちゃ』どころではなかった。頭がパンクするかと思うくらいの情報量だった。



「おいおい。スクロールバーがとんでもない小ささなんだが。何だこれ? 普通に読んだら1週間くらいかかるんじゃねぇの?」



 そうボヤきつつ、1番上の追加点を見た。


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 ・曜日の追加です。

 それぞれ現実時間にあわせています。

 0~3時が 『火の曜日』

 3~6時が 『水の曜日』

 6~9時が 『風の曜日』

 9~12時が 『土の曜日』

 12~15時が 『氷の曜日』

 15~18時が 『雷の曜日』

 18~21時が 『聖の曜日』

 21~24時が 『闇の曜日』

 となります。

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 おぉ、凝ってるなぁ。そういえばリアルの3時間がここでの1日だったな。なんかパズルのピースが上手くハマった感じで、気持ちがいい。



「さ、次を見るか」



 なんか視線を感じるが、気にしない。


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 ・ミニマップ機能の追加です。

 ステータスウィンドウの『マップ』より、確認できます。

 今までに行ったことがある場所が記録されます。

 マップに目印を付けることもできます。

 マップはパーティ間で共有することもできます。

 ※詳細を確認出来るのはそのエリア内のみです。

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「おぉ......べんりぃ」


 おっと、ねっとりした声が出てしまった。

 詳細は多分、『インフィル草原』から『イニティの街』を見ることは出来るが、『街の中の○○の店』は表示出来ないってことだろうな。



 よし次!


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 ・デスペナルティの追加です。

 デスペナルティは、HPが0になった際に発生するペナルティです。

 ペナルティ内容は『プレイヤーレベル×2分』間の『全ステータス1になる』というものです。

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 うん。これは死にたくないな。だって俺の今のレベルは30だから、1時間も全ステータス1でやらなければならない。これがもし、レベル100のやつだったら3時間ちょっとだろ? 俺だったら発狂してしまいそうだ。



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 ・フレンド機能の追加です。

 フレンド機能は、フレンドになった相手のログイン状況の確認や、メールの送受信、ボイスチャットが可能になります。

 フレンドになるには、ステータスウィンドウより『フレンド』を開くと表示される、『フレンドコード』を相手が自身のフレンド欄にて入力することで完了します。

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 おぉ〜。なんか普通だな。そういえばカズキが上手いこと言ってたが、なんとなくわかる気がする。なんかこう、自分だけの色に、他人の色が少し混じるような、そんなイメージだ。



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 ・録画、配信機能の追加です。

 従来は写真のみでしたが、録画と配信が出来るようになります。

 それぞれ写真、動画、配信はゲーム内掲示板に掲載可能です。あなたの物語に新たな色が加わる事を願っています。

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 なんかカッコイイこと書いてある!

 なんだ最後の文章!! レイジが書いたのか? あの3人だったらレイジが書いてそうなイメージがある!!いや、ワンチャンカズキという可能性も......?



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 ・プレイヤーギルド機能の追加です。

 プレイヤーギルド(以下Pギルド)が製作可能になりました。

 Pギルドは冒険者ギルドにて、2人以上のプレイヤーが集まると作成できます。

 Pギルド作成には、『ギルドマスター』、『サブギルドマスター』の役割が必要です。

 3人目以降は『ギルドメンバー』という扱いになります。

 また、今後実装予定のイベント『ギルド戦』では『○人以上のギルド』などの条件がありますので、頭の片隅に入れて置いて頂けると嬉しいです。

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 なんかイベント情報ある!!!

 でもギルド戦かぁ。俺、ギルドは作る予定も入る予定もないしなぁ。もしマサキとかに誘われたら、考えてみようかな?



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 ・職業欄の追加です。

 従来は『称号』欄に職業が有りましたが、要望が多かった為、追加しました。

 職業はステータスウィンドウの『ステータス』、『職業』よりお選びください。

 ※表示できる職業は1つのみです。

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 あぁ、苦情が来たやつか。ってか称号増えたのか、どんな事で貰えるか、楽しみだな。



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 ・スキルレベルの上限値の追加です。

 スキルレベルに『上限値』の概念を追加します。

 スキルは、進化可能スキルはスキルレベル100を『限界値』と呼び『一定の条件の達成 』により進化しますが、進化不可のスキルは『上限値』が設定されます。

『上限値』の算出方法は、『100+プレイヤーレベル』となります。

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 なんかここまで言われると『剣術』の『剣王』以外の派生先が凄く気になる。もう一度『剣術』を取ることは出来ないのかな? 再育成したいぞ。



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 ・製作可能武器の追加です。

 特定スキルにより製作可能な武器を追加しました。

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 短っ! まぁ、ヒントとかはカズキは言ってたし、生放送のアーカイブを見れば分かるか。







 そう考えていたら肩をつつかれた。






「ルナくん、だよね?」







 目の前に美少女がいた。それも獣人の! 狐耳の! もっふもふの! めっちゃ綺麗な金色の髪と毛に、紅色の眼! 身長は160cmくらいだろうか? 顔は......めっちゃ見覚えがあった。


 陽菜だな、この人。



「あぁ、『ソル』か?」


「そうだよ! 待たせてごめんね?」



 うわぁおめっちゃモフりたい。ってか狐獣人が似合いすぎる。巫女服とかあったら着てみてほしいものだ。狐耳巫女服美少女とかもう、最高だろ?あーやばい。後でリンさんに巫女服があるか聞こう。絶対に。



 よし、落ち着け俺、平常心だ。




「いや、気にするな。リアルとこっちじゃ時間の流れのズレが大きいからな。ところでマサキは?」


「彼なら直ぐに来るはずだよ? ほとんど同じタイミングでキャラクリエイトも終わったみたいだし。ところでどうかな?似合ってる?」



 そう言ってソルは目の前でくるりと回った。



 やべぇ......やっぱり可愛いすぎないか?よくよく考えたらリアルでの陽菜は美少女という部類に入るもんな............


 これはやばい。なんか心臓が爆発しそうだ。



「あ、あぁ。めちゃくちゃ似合ってるぞ。正直、ビビるほどに綺麗だ。モフらせてくれ」



 あっ最後に心の声が出た。



「えっ!? まぁ、いい......よ? ルナくんなら。あと、似合ってて良かった! ありがとう!」



 あぁ〜心が癒される〜。



 っと、ソルに癒されてたら声がかけられた。



「お〜い! すまん遅れた!」


「マサキか。まぁ、そんなこともあるさ、気にするな」



 赤髪のツンツン頭の奴が来た。目は青......というより蒼で、なかなかなイケメンだ。顔は弄ってないな。


 ケッ! これだからリアルでイケメンな奴はよ!



 イケメン云々は置いといて、この待ち合わせはほとんど時間を決めてないからな、最後の最後までキャラクリエイトにハマることはあるだろう。



「いや、それでもすまんな。ルナは分かるが、そっちの狐っ娘がソルか?」


「そうだよ? よろしくね、マサキ君」


「おう! よろしくな!」


「よろしく〜」



 そうして3人が集まった。




「んじゃあ、早速街案内と草原に行くか」


「「おー!」」





 こうして、ルナの物語に新たな変化が訪れた。



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『ステータス』

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 名前:ルナ Lv30

 所持金: 81,150L

 種族:人間

 職業:『剣士』

 称号:『スライムキラー』

 所属ギルド:冒険者 (E)


 HP:390

 MP:390

 STR:310

 INT: 310

 VIT: 310

 DEX: 310

 AGI: 310

 LUC:155

 CRT:24


 残りSP:290

 取得スキル

 戦闘系


『剣王』Lv1

『走法』Lv0

『手加減』Lv0


 生産系


『鍛治』Lv1

『金細工』Lv1

『裁縫』Lv1

『調薬』Lv1

『木工』Lv1

『錬金術』Lv1

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『装備』

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『武器』


 アイアンソード Rare:1

(攻撃力20)(耐久値300/300)(付与効果なし)


 アイアンソード Rare:1

(攻撃力20)(耐久値300/300)(付与効果なし)


 弓 Rare:1

(攻撃力15)(耐久値250/250)(付与効果なし)


 矢 Rare:1

(攻撃力5)(付与効果なし)



『防具』


 インフィルボアの鎧 (軽) Rare:1

(防御力30)(耐久値250/250)(魔法適正なし)(付与効果なし)


 魔糸製の服 (シャツ) Rare:5

(防御力25)(耐久値なし)(魔法適正『火』『水』『風』)(付与効果『自動修復』『自動調整』)


『アクセサリー』


 未装備

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次回、2人とレクチャー お楽しみに!

ウィンドウの枠を伸ばしました。

装備詳細は暫く出てこないと思います。無駄に情報が増えるだけでつまらなくなったら楽しめないですからね!


あと、近いうちに掲示板回があると思います。拙いと思いますが、意見などあれば頂けると嬉しいです。

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