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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第7章 神界と夏休み
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神なる龍は、龍を嫌う 10

不定期更新なのに、何故か毎日更新をしていますが、今回は普通にピンチでした。


新曲のExpertとMasterを初見でフルコンボ取れた喜びが

私を狂わせたのです.....虎に。(「・ω・)「ガオー


では今回もお楽しみください!

 



「デカ過ぎんだろ......」


「「凄い......」」



 神界初見組は、フレイヤさんの空中庭園のその大きさに驚愕した。



「ってかアレ、入口とかあるのか?」


『ありますよ〜』


『お兄さんお兄さん、上陸したらすぐに分かるよ!』


「了解だ。ソル、行こう」


「うん!」



 現在、ソルは箒で、リルは俺に抱きかかえられて飛んでいる。


 それで思ったんだ......多分、リルはメテオラスで空を飛ぶことは無いだろうと。

 リルはいつから、こんな甘えん坊さんになったのだろうか。




 そして数分ほど飛行し、空中庭園に上陸した。




「ようこそ、ルナさん。それにソルさんとリルさんも」



 上陸した瞬間、目の前に亜麻色の髪に右目が青、左目が緑色の女性が現れた。



「あ、初めまして。ルナです。フレイヤさん......ですか?」


「はい! フレイヤです! これからよろしくお願いしますね?」



 そう言ってフレイヤさんに握手を求められた。



「こちらこそ」



 差し出された右手を握手すると、何かを渡された。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『神の因子:フレイヤ』を受け取りました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「ちょっ!?」


「ソルさんもよろしくお願いします!」


「はい!」



 俺が驚いている隙にソルにも握手していた。


 これ、ソルにも神の因子を渡して......ないみたいだ。俺だけ?



「リルさんもよろしくお願いしますね?」


「はい! フレイヤさん!」


「ルナさんに似て凄く可愛いですね!」


「ありがとうございます!」



 リルには握手とハグがあったが......神の因子は渡されていないようだ。



『ルナさん、私達も出ていいですか?』


「ん? あぁ、はいよ」



 フーとシリカを降臨させた。久しぶりの再会なんだろうし、楽しんでほしいところだ。



「ひっさしぶり!......でもないかな? フレイヤちゃん!」


「あ、貴女は......アレス、ですよね?」


「そうだよ! 今はシリカだよ!」


「そうですか! それに貴女はイシス?」


「えぇ。私は久しぶりですね、フレイヤさん。今はフーというお名前を貰いました」


「分かりました。シリカ、フー。お二人とも元気そうで何よりです」



 そうして3人......3柱? が話し始めたので、少しだけ空中庭園を見てみた。



「改めて凄いなここ......空に浮いてるわ、鳥籠みたいになってるわ、それでも外観は綺麗だわ......」


「それに、ここから見る限り、中も凄く綺麗ですよね。綺麗なお花が沢山育てられています」



 中が飛んでもなく大きな花畑になっている。

 赤、青、黄色に紫。本当に様々な色の花が、全て綺麗に育てられている。



「ねぇルナ君。あの金色のって、もしかして......」



 ソルが指さした方を見ると、実家の近くに田んぼに植えられてたアレにそっくりな物が育ててあった。あれは......!



「「お米?」」


「そうですよ。それにあれは『神米』という品種でして、下界にある、どのお米よりも美味しいんですよ?」



 2人で予想していたら、フレイヤさんから答えを貰った。......品種まで。



「それは凄いですね......でも神米って神に備えるお米の事じゃないんですか?」


「ふふふっ、よくご存知ですね。その通り、本来の神米という単語は、神に供えるために洗い清められたお米のことです」



 だよな。



「ですが! あの神米は別の意味......そう、私が新しく開発した、(れっき)とした品種名なのです!」



 女神の作ったお米だから、『神米』ということかな? 知らんけど。



「っとと、このままでは全部話しちゃいそうでした。とりあえず入りましょう!......(わたくし)、フレイヤはあなた達を歓迎します!!」



 フレイヤさんが手を叩いてからそう言うと、フレイヤさんの後ろに執事のようなお爺さんが現れた。



「ピンセル。ルナさん達を案内して下さい。私は少し、用意をしてくるので」


「承知しました。あとはお任せを」



 カッコイイな。ザ・執事って感じがする。



「私は『ピンセル』と申します。では、どうぞこちらへ」


「「「お、お願いします」」」



 この人、威厳が凄い。威厳というか、存在感というか。

 例えるなら......ドラゴン以上、フェンリル未満といったところか。

 分かりやすく言えば、『怒鳴っている時の小学校の先生』くらいの存在感だ。怖い。


 そんなピンセルさんに着いて行くと、鳥籠の入口に来た。



「ようこそ、『マグノリア』へ」



 ピンセルさんがお辞儀をしてからそう言った。



「マグノリア......それがここの名前ですか?」


「はい。ここはフレイヤ様が名付けました。由来は『モクレン』の花言葉である、『自然への愛』というのが由来です」



 なるほど。あれだけの花や植物を育ているのを見れば、自然への愛が伝わるってもんだ。



「では、どうぞこちらへ」



 そう言って鳥籠の......マグノリアの中を案内され、花畑から始まり、次に農場、最後に城のような場所に案内された。



「ピンセルさん。ここ、外から見えましたか?」



 この城、俺の感覚が合っていれば入口から数百メートルくらいの位置にあるはずだ。

 そんな所に大きな城があれば、外から見た時に気付くはずだ。では何故、外から見えなかったのか?



「ふふふ......ソル様とリル様はどう感じましたか?」


「え? ここまで結構歩きましたし、見えないんじゃないですか?」


「私も母様と同じ意見です」



 えぇ? 俺達、円の外側を歩くように案内されたんじゃないのか?



「では答え合わせをしましょうか。この城の位置は......?」



 気になる。どっちが合ってるのか、凄く気になる。




「入口から、400メートルの位置にあります」


「やっぱりそうですよね!」


「「え〜!!」」



 正解だった。感覚は間違ってなかったみたいだ。



「ルナ様、本当によくお気付きになりましたね。このマグノリアの中の城は、フレイヤ様の魔法によって外からは完全に見えないんですよ」



 魔法。となると──



「闇属性魔法、ですか?」


「正確には『精神魔法』ですね。闇属性魔法の最終進化魔法です。ちなみに、魔級ですよ」



 おいぃぃ!! ピンセルさん!!! ネタバレぇぇ!!!!



「そ......そっすか......凄いっすね............」


「残念だったね、ルナ君」



 俺が死んだような顔で言ったら、ソルが手を握ってくれた。


 女神はお前か?毎日10L(リテ)のお布施しようか?



「すみませんでした、ルナ様。てっきり、同等の魔法を所持していると思っていたのですが......」


「いえ、気にしないでください(ソルが手を握ってくれたので)それに、進化出来るのにしていない、俺が悪いんです......」


「そうなのですか? 宜しければ、後で理由などお伺いしても?」


「えぇ。下らない理由ですが、後ほど」



 本当に下らない理由なんだよな、ごめんねピンセルさん。



 そしてピンセルさんは城に入るための大きな扉を開け、お辞儀した。



「では改めて。ようこそ、マグノリアへ」


「いらっしゃいませ。皆さん」



 あ、フレイヤさん。ここに居たんすね。



「「「お邪魔します」」」


「「します!」」



 こらこら。ソルとシリカ、ちゃんと挨拶しなさいな。



「ではここからは私も。まずは......リビングでいいのかしら。それとも食堂?お庭?」


「フレイヤ様。これからの予定によるかと」


「そうね......ルナさん。ルナさん達はもう、ご飯をお食べになりましたか?」


「はい。ここに来る前に皆で」


「分かりました。ではリビングに行きましょう」



 何があるのでしょうか。ワタクシ、楽しみになってきましたわよ。



 そして歩くこと数分。



「こちらです」




 リビングに案内され、部屋に入ると──




「「「「「いらっしゃ〜い」」」」」


「「「......」」」



 絶句した。



 なんかね、色んな人がいた。燃えるような赤い髪のお兄さんや、雪が人になったのか?ってくらい髪の白いお姉さんなど、色々な人が5人ほどいた。


 中に1人、見覚えのある人もいた。



「もう! 皆さんいらしていたなら言ってください!」


「え〜いいじゃんフレイヤちゃん。僕達の仲だろう?」



 見覚えある人、オケアノスがフレイヤさんに近づき、そのまま胸を揉みしだきなが、そう言った。




 ゴンッ!!




「おい、青虫。消すぞ?」


「すみません」



 フレイヤさんが綺麗な笑顔でオケアノスを殴っていた。



「こほん......すみません。少々お見苦しい所をお見せしました」


「「「いえいえ」」」



 怖い。女の人怖い。いつかソルも、あんな風になっちゃうのかなぁ。

 ん? 何考えてんだ? 俺は。


 俺は首を振って思考を外へぶん投げた。



「どうしたの?ルナ君」


「いや、何でもない。気にするな」


「そうだな! ルナの女よ、よく聞け。ルナは今、お前の事を考えていただけだ! 特に将来についてな! だから気にしてやるな!」


「え?」


「おいテメェ!! 何言ってんだ!!!」



 エメラルドグリーンの髪色の男の人が、さっきの思考を垂れ流してくれた。



「そうですよ、ヘルメスさん。人の思考を流してはいけませんよ?」


「いやいやフレイヤちゃん、今のはルナが思考を投げ捨てたから、僕が拾ったまでだよ?言うなれば、そう......落し物を拾ったのさ!」



 どうやらあのクソミドリはヘルメスと言うらしい。

 俺でも知ってるくらい有名な神だな。


 すると、雪を擬人化したような人が椅子から立ち上がってヘルメスに指をさした。



「クズみたいな伝令神ですね、あなたは。初めまして、ルナ君。私は『ルーナ』と言う、月の女神です」



 めちゃくちゃ丁寧に挨拶された感じがする。



「あ、ルナです。ヴェルテクスのギルマスやってます」


「そうなのですね。ところで貴方の名前、私と似ていますが......もしかして月からお名前を?」


「はい、そうです。月から取りました」


「やっぱり! では私の事はどうか、『お姉ちゃん』と呼んでください」


「嫌です」


「え〜なんでぇ......? いけると思ったのに......」



 おい、フーと同じ匂いがするぞ? この人。

 完璧そうに見えてその実、そこそこポンコツという説がある。



「すみません、ルナさん。ルーナさんは貴方の事がお気に入りでして......ご迷惑をおかけします」


「いえ、フーと似たような感覚なので問題ないです」


「な、何を!? ルナさん酷い!」



 俺がフレイヤさんに答えると、後ろからフーが叫んできた。



「酷いと思うなら、出会った時と今を比べてみろ。ルーナさ「お姉ちゃん!」......ルーナさんはフーの変化を、たった数秒で済ませただけだ」


「......なんか妙に納得出来てしまいました」



 な?きっと2人はシンパシー的なやつがあるだろう。知らんけど。






 そしてフレイヤさんが2回手を叩き、注目を集めた。





「とりあえず座りましょうか。まずは自己紹介をしましょう!お話はそれからです」




 ありがとう。助かるよ、フレイヤさん。




 ━━━━━━━━━━━━━━━

 名前:ルナ Lv70

 所持金:80,845,590L

 種族:天使

 職業:『剣士』『ヴェルテクス:ギルドマスター』

 称号:『スライムキラー』

 所属ギルド:魔法士・Cランク冒険者(94/200)

 Pギルド:『ヴェルテクス』

 所持因子:『稲荷』『フレイヤ』


 HP:3,690<1,000>

 MP:4,192<1,500>

 STR:4,690

 INT:2,690

 VIT:3,190

 DEX:4,190

 AGI:2,890

 LUC:1,345

 CRT:60(限界値)


 残りSP:1,240



『取得スキル』


 戦闘系:非表示


 魔法:非表示


 生産系:非表示


 その他:非表示


<>内アクセサリーの固定増加値

 SP増加値:非表示

 種族補正:非表示

 ━━━━━━━━━━━━━━━

どこかで見たことある名前の方々ですね。


オケちゃんは無いですけど、ヘルメスとルーナは過去に出ているんですよ。

ヒントは『神匠』です。


ではでは!次回もお楽しみに!

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