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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第7章 神界と夏休み
176/492

神なる龍は、龍を嫌う 3

遂に神龍との戦いが.....?

 



「リル、翔の......あの明るそうに見えて地味な奴の所に行ってくれ」


『はい!』



 皆が神龍に攻撃を加え始めたので、今のうちに作戦を立てておきたい。



「ルナ、あいつの知能は?」


「拘束とLA(ラストアタック)キャンセル。あと沸点低い」



 氷漬けと追撃キャンセルと煽り耐性について簡潔に説明した。



「了解。ニヒルとマサキ、あとストレリチアとカラーズは動かすよ。それと糸くれない?」



 おいおい、神龍相手に糸でやり合うのか?......とりあえず渡すか。



「はい」


「ん? 金の糸?」


「違ぇわ! オリハルコンだ! 金より強いぞ?......多分」


「ありがと。じゃあ他のプレイヤーは任せるよ」


「あぁ。それと、出来れば俺に近づかないように言ってくれ。巻き添え喰らうからな」


「おk」



 よし、これで翔なら上手くやれるだろう。知らんけど。



「リル、上だ! 飛んでくれ!」


『はい! 父様!』


「え? 父様って......え?」



 あ、フェンリルがリルなの、言ってなかったな。まぁいいか。

 

 リルは10メートル程跳躍したので、そこから俺は飛んだ。



「ありがとう。ソル達の援護に回ってやってくれ」


『分かりました!』



 そう返事をして、リルはソル達の方へと向かって行った。



「......やるぞ。王女の避難は終わったんだ。ここからは討伐戦だ」



 気を入れ替えろ。やるべき事を1つに絞れ。前だけを見ろ。

 深呼吸をすると、意識がすぅっとクリアになる。




「『戦神』『イグニスアロー』......うっ」



 イグニスアローで、自分のHPを1まで持っていく。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『最弱無敗』が発動しました。

『死を恐れぬ者』が発動しました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━




「すぅ......『戦神』『魔纏』『魔刀術:雷纏』」


『ガァァ!!!』



 神龍が俺に気づき、ブレスを吐いてきた......が、好都合だ。



「『斬』『雷』」



 ズッバァァァン!!!



 空気ごと、神龍の右の翼を断ち切った。



『うぐぅぅぅ!!!』


「追撃を!!」



「「「「「おおおぉぉぉ!!!」」」」」



 少ししか隙は作れなかったが、下にいたプレイヤー達は魔法や矢、短剣なんかも神龍に飛ばした。



『くぅ......やはりルナだけは最初に「させないよ!『魔弓術:雷槍』!」ぐあぁぁ!!』



 皆の魔法を避ける為に空を飛んでいると、ソルが神龍に大ダメを与えていた。



「ピーちゃん! ルヴィちゃん!」


「「了解!」」


「『インテリジェンスアップ』『テクニカルアップ』」


「『パワーアップ』『テクニカルアップ』」



 ソルの合図で、ピギーとルヴィさんはソルにバフを掛けた。



「......なら俺も。ステラ、『鼓舞の光』」



「「「「!?」」」」



 どうせだから、この戦いに参加している全員にバフを掛けた。



「ルナ君ありがとう!『魔弓術:雷槍』」



 ソルがいち早く俺に気付き、そのまま神龍に一撃喰らわせた。



『ぐぅぅぅ!!! 貴様もかぁぁ!!!』


「皆! 一旦引くよ〜!!」



「「「「「了解!!!」」」」」



 ん? 妙に連携が取れているな。初めて会う人も多いだろうに、ここまでうまく立ち回れるのか?

 いや......これ、全部翔の作戦っぽいな。ソルが前に出ることで、皆を上手く立ち回らせているんだ。



『逃がさん!』


「と、思うじゃん?『斬』」


『何っ!?』



 ソルを殺らせると思うなよ? 命張ってでも止めるぞ。



「アルテ、『魔弓術:炎槍』『イグニスアロー』『魔弓術:雷槍』『サンダーチャージ』『サンダー』」



 魔弓術と魔法のミルフィーユだ。召し上がれ?



『効かん!』



 お気に召さなかったようだ。



「『魔刀術:氷纏』『斬』」


『ふんっ!......ん!?』



 あ、コイツ、雷纏だと思って力技で食い止めようとしたな?

 残念、氷纏ちゃんでしたっ! お前の表面、凍っていってるよ?



『んぬぅ......あぁぁ!!』


「力技すぎるだろ、お前。『イグニスアロー』『アウラ』」


『温いわ!!』



 いやん。全力なのにその感想は酷いよ。......でも、皆が後退する時間は稼げた。



『父様! 避けてください!』


「『フラカン』」



 突然リルから念話が来たので、とりあえず全力で真上に飛んだ。



 バガァァン!!



『うっ!......小癪な真似を!!』



 大きな何かが神龍に命中し、神龍は大きくよろけていた。



「ん?......あ、瓦礫か。って何だあれ!?」



 城の残骸であろう瓦礫が飛んできた方向を見ると、リルが大きな瓦礫を運び、投石器のような物にセットしてしていた。


 流石に気になったので、翔のところに来てみた。



「何あれ?」


「犬子や木工ガチ勢が作った投石器。あれ、飛ばす物の大きさによって固定ダメージが入るんだってさ」


「強っ! で、リルは運搬の手伝いか?」


「うん。ってかあのフェンリル、リルちゃんだったんだね......後で色々と教えてくれる?」


「もちろん。我が子の強さを語ってやろう」


「ははっ、期待しているよ。で、ルナ。次の作戦を伝える」


「あいよ。『気配隠蔽』」



 話してる最中に神龍に狙われても面倒なので、無駄かもしれないが真ギュゲの効果を試す。



「こっちは投石と魔法でダメージを稼ぐから、全力でヘイトを買ってくれ。今のルナ、死なないんだろ? だから死ぬ気で、いや、死んでもヘイトを買ってくれ」


「ブラックだな〜、この職場。まぁいい、労災でる?」


「ワイバーンの霜降りとか言うレア肉なら」


「乗った。ルナ、行っきマース!!」



 美味しそうな肉を出されちゃあ頑張るしかねぇだろ?



「『戦神』『アクアスフィア』『クロノスクラビス』」



 神龍の顔を水で包み、水を凍らせてやった。



『ぬっ......ふんっ! 貴様、よくもやってくれたな!』


「カモンベイベェ? 神龍君?」


『滅べ。『龍神魔法:滅光』』



 超至近距離でブレスを喰らった。



「痛いぞ。それとそのデバフ辞めてくれ。溜め込んでる太陽光がすぐに無くなるだろ?」


『やはり貴様は死なぬのな。他の人間とは違う』


「それは特別か? それともイレギュラーか?」


『無論、イレギュラーよ。生きとし生けるものは皆死ぬ。例え神であろうとな。......だが例外もいる』



 ブレスを浴びせながら神龍が語ってくれる。


 他のみんなは、今のうちに攻撃準備をしているのだろう。頑張れ。俺がヘイトを買ってるから、アタッカーは任せるぞ。



「......例外とは?」


『不死鳥だ。奴のみは不死だ。生命力が無くなり、灰になろうとも、太陽の光を浴びれば奴は生き返る』


「へ、へぇ?」


『それに貴様は酷似している。本来死ぬ筈の一撃を何度も耐え、不死鳥の如く蘇り、立ち上がる。忌々しいものよ』



 そういうの、本人前で言うの良くないよ?



「『癒しの光』......マナーがなってないぞ、トカゲ。ワイバーンですら目の前の人物は侮辱しないってのに。全く、このトカゲときたら......」


『貴様も大概だろうが!』


「そりゃあ、俺はイレギュラーらしいからな? 大多数の人間がお前を侮辱しなくても、俺は目の前で言ってやろう。トカゲとな」



 まぁ、だからと言って人を侮辱するのはダメだけどな。神龍だけの、特別オプションだ。



『うるさい!『龍神魔法:グレイシア』!』



 神龍が、冷気を放つ魔法陣を地面に出した。



「空を飛べばいいんだ......よっ!」



 バガァァン!!!



『ぐわぁ!!』



 タイミング良く、大きな瓦礫が飛んできた。



『父様、タイミングバッチリです!』


『だろ? チラチラとそっち見てて良かったわ』



 神龍と話しながら、チラチラとリル達の方を確認し、タイミングを見計らっていた。



「魔法部隊! 撃てぇ!!!」


「「「わぁぁぁ!!!!!」」」



 神龍が怯んだ隙に、魔法使いのプレイヤーが一斉に魔法を飛ばした。



「ルナさん! ありがとう!」


「コキュートス君!? 来てたのか!!」



 なんと、魔法部隊に合図を出していたのは『阿吽のコキュートス』君だった。



「お、おぉ! 初めて名前で呼んでくれましたね!『ブレイズボム』」


「あの時はごめん!『戦神』『イグニスアロー』『アウラ』」


「気にしないでください! ルナさんと戦える事、誇りに思います!」


「思わんでいい!!」



 俺はそんなに偉い奴じゃない! 誇りに思わないでくれ!

 そうしてお互いに話しながら神龍に魔法を撃っていると、神龍が転倒した。



「今だぁぁぁ!!!!!」



 バガァァン!!!



「「「「「おおぉぉぉぉ!!!」」」」」




 そうして神龍にダメージを与えていると、神龍の腹から黒いポリゴンがドバドバと溢れ出した。




「ん?......退くか。コキュートス君、後退した方がいい。嫌な予感がする」

 

「はい! 全軍撤退!!」


「「「「「おう!!!」」」」」




 そして神龍は、自身の出した黒いポリゴンに飲み込まれ、真っ黒な異形の存在になった。



『『魔神だ......』』


「え? あれが? 神龍って魔神だったのか?」


『いえ、多分違います。憶測ですが、あの神龍は魔神に操られていたのではないでしょうか』



 ほう......ほう?



『フー姉ちゃん、私の予想だとさ、あの魔神って『エレボス』だと思うんだよね』



 エレボス? なんだろ、エレベーターのボス的存在か?『へっ! 俺は上下だけでなく、左右にも動けるんだぜ! へへっ!』とか言ってそうなイメージだ。



『ルナさん、貴方の考えている事とは全く違う、とだけ言っておきます。エレボスとは暗黒の神ですよ』


『前に見た時は神界の地下で何かしてたけど、陽の光を浴びてなかったから壊れたのかな?』


「ソーラーパネル式のエレベーターか。面白いな」


『『だから違うって!!』』


「で? あれ、どうすんの? 今は動いてないけど、何かやばそうだぞ?」



 元の神龍は、デロデロの巨大なスライムみたいになっている。



『暴れるか帰るかの2択ですね。帰ることにお祈りしましょう。私達の家まで壊れてしまったら困りますからね!』


「お祈りって......」


『お兄さんと狐ちゃんの愛の巣が壊されちゃうよ!? いいの!?』


「全力で祈らせていただきます。はは〜っ!」



 やめて、お家だけは壊さないで。宿暮らしはもう嫌なの。お願い!



 そう強く思い、天にお祈りした。すると──



 夜の空から光の柱が伸び、城の跡地に刺さった。



『エレボス。お前、下界で何をやっている?』



 綺麗な女性の声が聞こえてきた。



『......誰だ?』


『母親を忘れたか? 我は『ニュクス』。夜の女神だ』


『っ!?』



 異形のスライムモドキがポヨンと跳ねた。



『再度問う。エレボス、お前は何をやっている?』


『......我が娘への躾だ』


『ほう? 確か神龍はお前の娘だったな。我としては躾の必要はないと思っていたが、何故躾を?』


『......我が娘は、他の龍を嫌う。故に治そうとしたまでだ』


『何を言っている? エレボス。お前の娘は、お前の操り人形か?』


『そのような事は決してない!!』


『なら何故、神龍を操り、あまつさえ下界で暴れさせた?』


『我が娘がした事よ。龍の反応に過敏になり、襲った迄だ』


『阿呆め。お前は人間の成長を阻害する気か? ならば、こちらにも策があるぞ?』


『言ってみろ。我が娘の希望が叶うなら、このエレボス、ニュクスの策に乗ろうぞ!』



 何これ。親バカとそれを叱る母親? 俺達は何を見せられているんだ?



『ではエレボスよ。1度神界へ戻れ』


『ぐっ......何故だ?』


『神界にて神龍の希望を叶えてやろう。そうすれば神龍にも、下界にも都合がいい』


『なら我は行かなくとも『黙れ』......ぐぬぅ』



 わお。声だけママン、すんごい威圧を掛けている。

 一応俺達にまで威圧のデバフが付いてしまっている。



『お前は下界を荒らした罪がある。償うまで神界から出れると思うなよ?『──サクリファイス』』



 何故か前半分が聞こえない魔法を唱え、声だけママンはスライムモドキを縛り上げた。



『クソっ!......クソォォ!!!』



 そうして光の柱まで引き摺られ、スライムモドキのエレボス君は消えていった。



『語り人を含む、下界に住む人々よ。此度は我が息子のエレボスが迷惑を掛けた。心より謝罪する』



 声だけママンはそう言うと、光の柱から姿を現し、お辞儀をした。

 そんな声だけママンこと、ニュクスさんを見ているとフーが話しかけてきた。



『ルナさん、浮気はダメですよ? ソルさんに殺されますよ?』


「何言ってんだ。俺はソル一筋だ。というかソル以外にそういう目を向けない」


『お兄さん、一途だもんね〜』


『ほんとですかぁ〜? そんな事言って、本当は「あるわけないだろ! 俺はソルだけが好きなんだ!」......』



『『「あっ......」』』




 やばい! 皆が静かに聞いてる中、大声で叫んじまった!!




『?......貴方は確か......』



 ヤバい。ニュクスさんに見つかった。って言うか、全プレイヤーに見られている。

 死にてぇ。過去最高に死にたい気分だ。



『貴方は神龍のお気に入りの語り人ですね?』


「い、いいえ? 違います人違いです」



 頼む。この状況を切り抜けさせてくれ!!!



『いえ、違いません。貴方から感じる『トト』と『イシス』、さらに『アレス』の気配......紛れもなく、貴方が『ルナ』です』


「え? トトって誰? 初見さんなんだけど」



 やべ。普通に答えちゃった! 終わった......



『なるほど。トト以外とは会っているのですね。それと否定しない辺り、貴方はルナで間違いないようです』


「いえ。俺は『アル』です。人違いです」



 苦しい言い訳だ。



『偽名、ですよね? 前にその偽名を使っているところを、我らは知っていますよ?』


「すみませんでした。俺がルナです。ついでにイシスとアレスも知っています」




 急展開すぎるぞ!! もう打つ手が無くなった!!!




『ふふっ、間違いないようで良かったです』


「......で? 俺に何か用が?」



 俺の情報をばら撒きやがって......何が狙いだ?



『いいえ? 特には。用としては、全ての語り人に向けて、ですね』



 ほんほん。なるほろ?



『語り人に告げます。この光の柱に触れると、皆さんは神界へ行けます』



 え? マジで?



『ですが、神界は神々の領域。並の人間では神界へは行けません』



 どっちやねん。行けるんか行けへんのか、どっちやねん。



『皆さんが神界へ行くには、たった1つの条件があります。それは、『限界突破をしている事』です』



 行けるんか〜い!



『今のところ......2人ですか。神界に行けるのは』



 はい! 僕は限界突破のワールドアナウンスを流した人です!

 そして彼女は2人目の限界突破者のようです!



『限界突破の仕方は至って単純。『レベルを100にする』だけです。これだけで皆さんは、神界へとやって来る事が出来ます』



 ララバジ先輩を狩らないと、レベル上げはしんどいだろうなぁ。



『そして皆さんが気になっているであろう、神界について、少しお話します。それでお別れとしましょう』




「「「「「え〜??」」」」」



 何故か他のプレイヤーが悲しがってるんだけど。



『ケッ! ルナさん。あの人達、きっとニュクスさんのエッロい姿を見ていたかっただけでしょう!』


『ケッ! これだから女神って奴は!』


「あ、そう。説明サンクス」



 そしてニュクスは語りだした。



『神界は言わば、『もう1つの世界』です。海があり、砂漠があり、山があり、草原がある。そんな世界です』


『ただ、出てくるモンスターは皆、幻獣と同等の力を持ちます。知能があり、力がある。そんな生物が跋扈する世界です』



 怖すぎて行く気失せたんだけど。俺、神界って空中に浮かぶ神殿みたいなのをイメージしてたんだけど、全然違うんだな。



『ですので、限界突破という制限を設けました。ご理解の程、宜しくお願いします』



 そう言ってまたお辞儀をした。



『ケッ! ルナさん、見てください! アレですよ! あの乳ですよ! お辞儀した時に『たゆんっ』てさせるあの乳! 全く、忌々しいですね!』


『ケッ! これだから女神って奴は!』


「お、おう......」



 そんなん全然見てなかったぞ......



『そして最後に。皆さんには神界で、あの神龍と戦って頂きたいのです。エレボスに操られる前、ルナという語り人に会うまでは、あの子も力に溺れたものです』



 そうなのかー。名前を出すのは辞めて欲しいのだー。



『今でこそ、人間の力をと言うものを理解しているでしょうが、それでもまだ甘い。ですので、皆さんにあの神龍に、人間の力を見せてあげてください』



 そうなのかー。



『戦って殺すもよし。勝利し、テイムするもよし。限界突破後の腕試しにするもよし。神龍に関しては、皆さんに任せます』



 居場所とか言ってないけどいいのかな?



『神龍の居場所への道は既にありますので、ご心配なく』



 そうなのかー。



『では、これにて私も神界へ帰ります。改めて、下界の住む人々へ。この度は、誠に申し訳ありませんでした』



 この人、最初の時より口調が崩れてるな。


 エレボスの前では威厳のある母親を演じていたのかな?......だから今は、素と言うか、個性のある喋り方になっているのだろうか。




 そんな事を考えていると、ニュクスさんは消え、柱だけが残った。




 ━━━━━━━━━━━━━━━

『レイドイベント:王国の危機』をクリアしました。

 各MVPの方には、10万Lが配布されます。


 与ダメージMVP:『ルナ』

 被ダメージMVP:『ルナ』

 ディフェンスMVP:『ガーディ』

 サポートMVP:『ソル』

 総合MVP:『ルナ』

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「三冠取った。ただ、被ダメMVPは笑うしかねぇな」



 神龍のブレス......喰らいまくったもんな......




「よし。帰って寝よう!」


「大勢の前で大告白をしたルナ君? させると思う?」


「ソ、ソル?」


「そうだよ?」



 家に向けて体を向けたら、ソルに後ろから両肩を掴まれた。



 やばいよ。冷や汗が止まんないよ。



「......スーッ......え、えと、その......」


「ん〜? どうしたの〜?」



 やばい。振り返れない。ソルがどんな顔をしているか、見れない。



「あの......お家に帰っておねんねしても......」


「だ〜め」



 そう言って後ろから抱き締められた。



「......もう好きにしてくれ」



 折れました。この身、そなたに授ける.....



「うん! リルちゃん! ルナ君を運ぶよ!」


「はい!」



 あ、声の響き方が違う。今のリル、獣人モードだな?



「あ、ちょっと待て。その前に......」


「「ん?」」




 俺は後ろに振り向く前にステラと愛剣を出し──




「ふぅ......ふんっ!」



 グサッ!!



 両目に刺した。




 そして振り向いてから、言った。



「はい。連れて行ってください」




「「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」





 戦場となった場所に、2人の大きな悲鳴が鳴り響いたとさ。

終わりません。(前書きより)


次回は宴会ですね!初のレイドイベントクリアを祝って。


そしてすみません。この回に全部ぶっ込んだら、7000文字を超えてしまいました(^・ェ・^)


読みにくいところもあったと思いますが、楽しんで頂けたら嬉しいです。


では、今回はこの辺で。次回もお楽しみに!

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