生放送 2
足りないと思ったのが合ったら教えてください。追記すると思います。m(*_ _)m
「お前のせいか!!!!!」
教室で叫んでしまった。周りから視線を集めた。
「あ、いや。なんでもない。気にしないでくれ」
そう言って俺は周囲の目を散らした。
「びっくりした。月見里が大声を出したの、初めて見た」
「まぁ、あれだけ自分が目立つ映像を作った人がアレならねぇ......」
「ふぅ。俺はキアラをぶん殴りたくなった」
「落ち着いて、月斗君」
めっちゃ真剣な顔で言ったらめっちゃ真剣な顔で返された。仕方ない、深呼吸して落ち着こう。
「ふぅぅぅぅ! よし、落ち着いた」
放送に目を戻そう。
「いや〜皆も最後のプレイヤーは気になったかナ!? 彼はキャラクリ中に意見を出してくれてね。彼以降に始めたプレイヤーは彼の意見で改善された説明を受けているんだよ。本当にありがとね!」
「あぁ、なんか......うん。怒る気になれなくなったわ」
「ふふっ。下げて上げられたね、月斗君」
上手いこと翻弄された気分だ。
......上手いこと翻弄されたんだろうな。
「さてさて、第0陣のプレイヤーについてもう少し話したらアップデート情報に移るね!」
キアラがそう言葉に出すとバカでかい黒板らしきものが映された。そしてレイジが立って――
「では、ここは僕が。今から第0陣の進行具合について説明します。個人の部分は、ギリギリ本人にしか分からないことを言うと思います」
そう言ったレイジは黒板に手をかざす。すると黒板に色んな情報が出てきた。そこには、
『フィールド進行具合』
『平均レベル』
『平均スキル所持数』
『平均スキルレベル』
『平均所持金』
『プレイヤーのモンスター総合討伐数』
『プレイヤーのモンスター最大討伐数(ゲーム内1日)』
『プレイヤーの最大獲得称号数』
『プレイヤーの現時点最高到達レベル』
『プレイヤーの現時点最高到達スキルレベル』
と書かれていた。
「まずは『フィールド進行具合』から。街、は最初の街『イニティ』しかまだ解放されていませんね。というかそもそも『インフィル草原』が突破されていません。第0陣と第1陣のプレイヤーが協力して突破するのを楽しみにしています。あ、突破されましたらアナウンスがあるので皆さん気づくと思いますので、『知らないうちに行けるようになってた』ということは無いと思います」
そうなのか。ってか確か、エリアボスのマネーレトレントってレベル15だよな?まだ突破出来ていないのか?
「次は一気に3つ行きましょうか。端数は切りますね。はいドン! 『平均レベル!17!』『平均スキル所持数3!』『平均スキルレベル19!』」
えぇ!? 平均レベル17!? どういうこっちゃ? 平均スキル所持数はまぁ、戦闘系と生産系に特化したと考えたら納得はいく。だが平均スキルレベルが19なのは違和感しかない。そんなに上げづらいものか?
「あ、今の情報の『平均スキルレベル』は厳密には違うのです。実はあるプレイヤーがすんごいスキルレベリングをしまして。その方のスキルレベルは省いて計算しています。『プレイヤーの現時点最高到達スキルレベル』の方には出ますので楽しみにしていて下さい!」
うん。自惚れる訳じゃないがだいたい分かった。
「あぁ、多分俺だな」
「え? 月斗君なの?」
「あぁ、ネタバレするようで悪いけど俺の最大到達スキルレベルは100だ。冒険者ギルドのギルドマスターに言われたもん。『お前のスキルレベルの上がり方は異常だ』って」
「月見里......お前何したらそんな『異常だ』なんて言われるんだ?」
「いやぁ、俺としてはそんな異常だと言われることはしていないと思ってる。周りから見たらどうなのか分からないがな。1つ目の意見が『異常』だったという事だ」
「うーん、私は多分分かったかも。月斗君、ハマると延々とやるでしょ? しかもやればやるほど洗練されてくからどんどん効率化されて行くもん」
「そうなのか? そうなのかもしれないな」
「多分...いや、絶対そうよ。だって私、あの状態の月斗君を見て何度か思ったもん。『その集中力を勉強に回せば良いのに』って。今は思わないけど」
あの状態って何だ? 何故今は思わないんだ? 普通はそう言われるんじゃないか?
「なんで今は思わないんだ?」
「秘密よ!!!」
凄く力強く言われた。ちょっと体ビクッてした。
「はい、では次、『平均所持金52,000L (リテ)』ですね!これはどれくらいか、分かりやすく何か出すと、武器屋でアイアンソードが1本500Lです。それと回復ポーションは30Lですね。まぁ、武器防具はイニティだけ超格安なんですがね」
フェルさんとアウルさん、超格安で売ってたの!?
「マジか、知らなかった。他の街が解放されたら他の店を見ないとな」
「ではではお次は〜? これは2つ一気に行きましょう! はいデンっ! 『プレイヤーのモンスター総合討伐数2143体!』『プレイヤーの1日(ゲーム内時間)のモンスター最大討伐数1007体!』これは1人のプレイヤーの最高討伐数ですからね? 全プレイヤーではありません」
「おぉ〜総合は分からんが1日最高は俺だな」
「そうなのか! その時ってどれくらいのスピードで倒しまくったんだ?」
「う〜んとな、草原を走り回ってスライムとボアを斬りまくった。さっきのインフィルクロウとの戦闘シーンあっただろ?あの時だな」
「へぇ。あの戦闘の時だったのね。凄いね! その日の戦闘に関するのが2回も放送で出るなんて」
「そうだな〜」
俺は軽く返事をして放送を見た。
「では次の発表ですね! 『プレイヤーの最大獲得称号数5(4)!』この()の中の数字が今の数ですね。統合されたので減ったのですが、元々は5個ということです!」
「これも俺だな〜」
「月見里はどれだけ放送に出る気なんだ?」
「いや、出たくて出てる訳ではないぞ。称号だって狙って取ったわけではない。あとついでに言うと、5つの称号全て、あのインフィルクロウの時だ」
「あの戦闘シーンはインフィルクロウだけだったけど、その前と後の戦闘を見れたら称号の秘訣が分かるかもね!」
「いや、そんな秘訣なんてないぞ陽菜。結構誰でも取れる称号だったよ 」
1つを除いてな。
「そうなの? まぁ、月斗君とやってたらいずれは取れるかもしれないね!」
取れるだろうなぁ。俺のスキルレベル上げと同じペースでやれば確実に『天敵』系は取れるだろう。
「ではでは第0陣の情報は次でラスト! 次紹介する2つの情報はなんと、同じプレイヤーなのです!ただ、彼を参考にするのは僕個人としてはあまりオススメできません。あれはプレイヤースキルがないと出来ないので。
ではでは発表しますよ?」
「はいドンッ!
『プレイヤーの現時点最高到達レベル30!』
『プレイヤーの現時点最高到達スキルレベル100!』
これは凄いですね!ユアストでは一応、100は限界値なんですよ。たった3日でここまで行くプレイヤーが出るとは予想だにしていませんでした!」
「おうまいがー。平均レベルを見た時に思ったがやっぱりまた俺か」
「やっぱりすげぇな月見里! どうやって3日で100レベにしたんだ?」
「どうやってって言ってもなぁ。向上心を持って没頭しただけだな」
「もう廃人レベルになってるわね。最初のフィールドでそれだけ上げたのでしょう? 時間と生活は大丈夫なの?」
それはちゃんと気にしているから大丈夫だ。
「あぁ、もちろん大丈夫だ。俺が元々料理下手だから美味くはないが、ちゃんと栄養バランスは考えて食べてるぞ」
「......そう。それなら良かったわ............」
なんか凄く残念そうに言われたんだが。何か? 『私が作りに行こうか?』的なイベントでも起こりそうだったのか? それなら凄く勿体ない事をしたと思う。
そして放送は進む。
「以上! 『第0陣のプレイヤーについて』でしたー!」
こうして、第1回公式生放送の『第0陣プレイヤーについて』が終わった。そして後半の『アップデートについて』はめちゃくちゃ楽しみだ。
「さて、アップデート内容はどれだけ凝ってるのかな?」
やばいです。アップデート内容はめちゃくちゃ重要なんですがそのアップデート内容を読み返せば読み返すほど杜撰に感じる...これはどうしたら良いのでしょう?とりあえず書き上げます。
最後の最後で自分でハードル上げるのはバカだと思いました。(T^T)