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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第5章 限界突破と冒険者
154/492

ニクス山攻略とランクアップ

更新ペース落ちます( 'ω')

 



「すみません。ニクス山限定で、Dランクでも受けられる依頼はありませんか?あと、初めて行くので注意点などあれば教えてほしいです」



 ニクス山を攻略するだけなら、依頼を受けずに飛んで行った方がいいのだが、冒険者ランクも上げたいので『ニクス山での依頼』を受ける。



「これはどうでしょう?」



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『クエスト:過冷草3本の納品』


 受注条件:Dランク以上

 人数制限:なし

 場所:ニクス山

 報酬:5,000L


 概要:ニクス山に生えている過冷草の納品。熱に弱い為、手で採取する時は手袋が必須。また、見つけにくい為注意すること。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「いいですね、受けます。注意点はありますか?」


「はい! ニクス山は雪山ですので、防寒対策は必須となります。そして、ニクス山には稀に『アイスワイバーン』が出現するので、鳴き声が聞こえたり、動物の数から違和感を感じたら直ぐに逃げてください」



 違う、そうじゃない。



「あ、採取する時の注意点や、見つける時に役立つテクニックとかもあれば教えてくださいな」


「分かりました。では今回、過冷草という事ですので、その特徴から。過冷草とはニクス山に生えている『冷気を放つ白い草』です。雪に埋もれてなければ見つけやすいですよ。

 それと、冷気には魔力が含まれているので、モンスターが寄って来やすいです。十分に気をつけて採取してください」



 そうそう、そういうのだよ。そういう情報を求めていた。



「そしてテクニックですが『剣で切る』ことがオススメですね。これなら手で直接触れませんし、簡単です。ですが、剣で切った後の過冷草は二度と生えてきませんので、再収穫ができません」


「なら、魔法で切った場合は?」


「鋭いですね。魔法で切った場合、数日かけて再生し、再収穫が出来ます。それに、過冷草より冷たい魔法を浴びせることで、『種』が入手できます」



 おや? それは大事だな。



「でも、過冷草は寒いところでしか育たないので、自家栽培は無理でしょうね。これまでにチャレンジした人は沢山いますが、誰も成功していません」


「そうですか。ありがとうございます。では行ってきます」


「はい! 気を付けて行ってらっしゃいませ!」



 隣で話を聞いていたリルの手を繋ぎ、ギルドを出る。



「よし、魔法を全開で使って依頼数回分の過冷草を収穫するぞ」


「あれ? 種はいいのですか?」


「もちろん採るさ。でも今回は収穫祭だ。採取しまくってランクを爆上げする」


「分かりました」



 予定の話だが、過冷草を何十本も採取しておいてから依頼を受け、納品する。これを繰り返せばランクアップが大分早くなるはずだ。




「『サーキュレーション』よし、着いたな。ここは中腹ってところか?」



 ギルド出てから草原へ行き、そこから空を飛んでやってきた。

 とりあえず俺とリルにサーキュレーションをかけて、防寒対策をする。



「父様、あの草は過冷草ではなくて?」


「早すぎじゃね? まだ1分経っとらんが『サーチ』」



 リルが何かを見つけたようだ。過冷草なら魔力たっぷりの冷気を出してるから、サーチで簡単に見つかるはずだ。



「......リルさん、これ過冷草っすね」


「やった〜! 早速1本目ですね!」


「種、取っとくか。『アイスウォール』『アウラ』」



 過冷草の後ろにアイスウォールを出し、その冷気をアウラで飛ばした。

 するとポロッと、過冷草から種が落ちた。



「めちゃくちゃ簡単に取れるじゃん」


「種回収は楽ですね。でも父様、収穫は?」


「専用の魔法があるからダイジョブオッケー。『ヘルバハーベスト』」



 こんな事もあろうかと、植物認識収穫回復魔法を用意している。

 ヘルバハさんを使うと過冷草の茎が切られ、その断面に緑の粘液らしきものが空気の接触を防いでいる。



「ほい、回収と」


「あれ? 残った方は大丈夫なのですか?」


「あぁ。多分こっからだ。見てろ?」



 20秒ほど待つと、過冷草は茎が伸び、小さな葉が生えてきた。



「「おぉ〜」」


「......とまぁ、こんな感じだ。うん......よくこんな魔法作ったな、俺」


「本当ですよ。これってどんな植物にも効くのですか?」


「多分な。使ったの、今のが初めてだから何にも分からん」


「そうなんですね」



 そうしてサーチで見つけてはヘルバハで種回収、収穫と、ちまちまと過冷草を集め回った。



「お、初めてのちゃんとしたモンスターだ」



 ブリザードドラゴンはノーカンです。大体、あんなのが居るなんて聞いてないもん。



『パオォォォン!!』



 背中が真緑なマンモスさんが現れ、鼓膜が破れそうなほどの大音量で鳴いてきた。



「マンモスか。気分はなさがら原始人ってか?」


「父様、潰されないよう気を付けてくださいね」


「大丈夫、飛ぶから。『フラカン』」



 マンモスより高い位置にいれば、安全に攻撃出来る。



『パオォォン!!!』



 ビュン!!



「おっほぉ! 賢いな! このマンモス」



 俺が上に飛んだのを確認すると、マンモスは雪を丸めて飛ばしてきた。それもかなりの速度が出ていたので、当たればHPは殆ど消え去りそうだ。



「天使シリーズ、頑張れ〜『イグニスアロー』『アウラ』『戦神』」



 自然魔法を使うので、天使シリーズの魔法適性は受けられないが、魔法補正は入る。

 イグニスアローが属性魔法なら、威力は数倍になっていただろうな。



「イグニスアロー、やっちまえ!」



 マンモスに向けてイグニスアローを飛ばした。



『ガォ......』



 イグニスアローが直撃したマンモスは、パオンとは鳴かずに、小さく鳴いてからポリゴンとなって散った。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『モスマンモスLv45』を討伐しました。

『苔象の肉』×90入手しました。

『苔象の皮膚』×30入手しました。

『苔象の牙』×1入手しました。


 レベルが1上がりました。10SP入手しました。


『戦神』スキルレベルが5上がりました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「こけぞう......漢字にしたら絶妙にダサいのな」



 そしてモスマンモスという名前、中々にいいじゃないか。そっちは好きだ。



「お疲れ様でした。母様からのお洋服、どうですか?」


「分からん。が、強いのは確かだな。有難いよ」


「流石は母様です。では採取の続きをしましょう!」


「はいよ〜『サーチ』」



 過冷草を集めよう。早くランクを上げて、特別な依頼とか受けたいぞ。


 それから長時間、空を飛んだり、リルと雪山を走り回ってるとワールドアナウンスが流れてきた。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ニクス山』エリアボス『エルダーグリフォン』が

『マサキ』『ガーディ』『ルヴィ』『イリス』によって討伐されました。


 エリアボス討伐により、『和平の街ディクト』が解放されました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「すげぇなマサキ。もうこの雪山を攻略したのか」



 マサキのパーティのみでクリアしたようだ。



「俺も頑張ろ。ディクトに行ってみたいし」




 前にアルカナさんが言ってたからな。エルフやドワーフが多い街だと。気になっていた。




「リル〜! そろそろ帰るぞ〜」


「は〜い!」



 夕方に近くなってきたので、安全を考慮して帰ることにした。



「はい、これが取ってきた分です!」


「ありがとう......これで302本だな。クエスト100回分だ。頑張ったな」



 リルの頭を撫でてから抱っこする。



「えへへ、頑張りました!」



 俺はサーチが使える関係上、今回は280本程採取出来た。

 過冷草って、サーチが無いと本当に見つけにくいんだよな。

 誰だよ『冷気を放つので見つけやすい』とか言った人。全然見付けられんわ!



 そして王都に向かって飛行中――



「そういや全然モンスターと出会わなかったな」


「そうですね......あの象さん1体だけでしたね」



 アレかな、マサキ達が狩りまくったのかな。



「ま、いいや。それより明日の予定だ。明日は新しいスキルを開発したいな」


「私は母様と遊びたいです!」


「そうするといい。次のイベントが来るまではのんびりしてくれ」


「はい!」



 俺、アレ取りたい。『糸術』

 糸術はワイヤートラップに近いとか言われてたけど、武術大会を見る限りそんな感じではなかった。


 如何にして相手の首に糸をかけ、素早く切断するか......そんな感じの、結構えげつない試合だった。




 明日の予定を考えながら飛んでいたら、すぐにギルドに着いた。




「依頼完了ですね。お疲れ様でした」


「あの、この依頼って何度も受けられますか?」


「はい、常設依頼となってますので、回数制限などはありませんよ」



 よし! これなら一気にランクが上がるだろ!



「では99回分、今すぐ出来ますか?」


「そ、そんなに採ってきたんですね......できますよ? ただし、Cランクに昇格しますと、Dランクの依頼での獲得ポイントは1となりますので気を付けてくださいね」


「はい。それでいいです。ではこれを」



 そう言って俺は297本の過冷草を出した。



「......はい、合計100回分ですね。ではギルドカードを出してください」


「どうぞ」



 ギルドカードを渡すと、受付嬢さんはすぐに手続きを終わらした。



「はい、ありがとうございました。Cランク昇格、おめでとうございます」


「ありがとうございます」



 これで俺もCランクになった。受けられる依頼の幅も、大分広がるだろうな。



「では父様、行きましょう!」


「あぁ。帰ろう」




 流石に夜に飛ぶのは怖いので、ギルドからは歩いて帰りました。




 ━━━━━━━━━━━━━━━

 名前:ルナ Lv1→2

 所持金:80,810,590L→80,815,590L

 種族:天使

 職業:『剣士』『ヴェルテクス:ギルドマスター』

 称号:『スライムキラー』

 所属ギルド:魔法士・Cランク冒険者(94/400)

 Pギルド:『ヴェルテクス』


 HP:3,000→3,010<1,000>

 MP:3,502→3,512<1,500>

 STR:4,000→4,010

 INT: 2,000→4,010

 VIT: 2,500→4,010

 DEX:3,500→3,510

 AGI:2,200→2,210

 LUC:1,000→1,005

 CRT:50→51


 残りSP:550→560



『取得スキル』


 戦闘系


『剣王』Lv100

『魔剣術』Lv62

『王弓』Lv100

『魔弓術』Lv67

『武闘術』Lv100

『魔闘術』Lv1

『刀王』Lv100

『魔刀術』Lv100

『走法』Lv0

『手加減』Lv0

『戦神』Lv68→75


 魔法:省略

 生産系:省略


 その他


『テイム』Lv2

『不死鳥化』Lv28

『マナ効率化』Lv0

『天使の翼』Lv0


<>内アクセサリーの固定増加値

 SP増加値:非表示

 種族補正:非表示

 ━━━━━━━━━━━━━━━

ニクス山を攻略したのはマサキ達でした。

モスマンモスは過冷草を食べ、魔力たっぷりの栄養満点のお肉を作り、その栄養を求めて苔が生えちゃうんです。


.....というのをどこかに入れたかったです。(^・ェ・^)


次回は『1人で猛特訓』です。お楽しみに!

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― 新着の感想 ―
[一言] ソルの魔女っ子計画4?で戦神のレベルが68になっていましたがここで16に戻っていますけどどういうことですか?
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