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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第5章 限界突破と冒険者
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祝!紙装甲から神装甲へ!

今週、私の努力が報われなければ更新頻度が落ちます。


ようやく第1話の『不定期更新』発言を行えそうです。

まぁ、報われたら更新頻度は変わらないんですけどね。

(^・ェ・^)

 


 ――朝




「ねぇねぇルナ君。ちょいといいかな?」


「どうした? ランク上げしようと思ってたんだけど」



 どうしたんだろう。一緒にランク上げしたいのかな?



「ルナ君、これ着てみて。戦闘に役立つからさ」



 そう言って渡してきたのは服だ......女物の。

 フリフリとリボンが大量に付いた、白色の可愛いスカートだ。



「リル、ソルがお前にプレゼントらしいぞ」


「違うよ? これはルナ君のだよ」


「ソル、頭どうした? 狐耳から猫耳にでもなったのか?」


「なってないよ! これは普通のスカートだよ!」


「何でスカートなんだ!」


「いいじゃん! 着てみてよ!」


「嫌だ! リル助けて! ソルが壊れたぁ!!!」



 流石にリルなら助けてくれるだろう。

 このままじゃ女装させられるんだ。リルなら、リルなら助けてくれるはず!!




「まぁまぁ。私がそのスカートのデザインをしたのですよ?」


「え?」



 え?



「リルちゃんからお願いがあってね。『ルナ君が女装してるとこが見たい』って。だから叶えて上げようかな〜ってね?」


「これは......おかしいのは俺か?......いや、ここは正常が異常な空間か。よし、フー、シリカ、顕現」



 これで2人までおかしかったら、逆に俺がおかしいのだろう。



「「は〜い」」


「なぁ、あのスカート履いた俺、見たいか?」


「「見たい!」」



 質問の仕方を間違えた。終わったわ、俺の人生。



「とまぁ、これは冗談だから大丈夫。このスカートはリルちゃんのだよ〜」


「わ〜い、ありがとうございます! 母様」


「で、ルナ君はこっち」



 そう言って白の洋服セットをくれた。



「あ、冗談ね。おっけ〜分かった。大丈夫大丈夫。それとありがとう」



 ちょっと頭が回らなかったけど、どうやらジョークだったようだ。あ〜怖かった。



「ふふふっ、流石に嫌がるのは分かってたからね。ルナ君が自分からしたくなったら言ってね?全力で衣装作るから」


「あ......はい」



 朝から疲れた。貰った服の性能を見てみよう。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『天使シリーズ:月の下衣』Rare:19 製作者:ソル


 防御力:1,200

 耐久値:∞

 魔法適正『火』『水』『風』『土』『雷』『氷』『聖』『闇』

 付与効果『魔法適正:特大』『自動調整』

『不壊』『月光強化』『魔法防御補正:大』

『物理防御補正:大』『全戦闘系スキル補正:大』

『全魔法補正:大』『魔力変色』

 -----------------------------

『魔力変色』

 ・流した魔力の属性によって、この装備の色が変化する。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



 強い。なんちゅう強さだ。南中強貞(なんちゅうつよさだ)さんだよ。


 こちらの下衣何かの素材に神真鍮で月の刺繍が入っているボトムスだ。

 それに、このボトムスだけで今着てる魔糸製のシャツの48倍の防御力を誇っている。とんでもねぇ代物だ。



 じゃあ、上着の方はどんなもん?



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『天使シリーズ:太陽の上衣』Rare:19 製作者:ソル


 防御力:1,500

 耐久値:∞

 魔法適正『火』『水』『風』『土』『雷』『氷』『聖』『闇』

 付与効果『魔法適正:特大』『自動調整』

『不壊』『太陽光強化』『魔法防御補正:大』

『物理防御補正:大』『全戦闘系スキル補正:大』

『全魔法補正:大』『魔力変色』『不滅の愛』

 ━━━━━━━━━━━━━━━



 だから強いよ。強すぎるんだって。紙装甲が神装甲になるじゃねぇか。しかも魔法の威力上がりすぎだろ。過剰威力だわ。


 そして見た目の話だが、上衣は白いシャツに黒の上着が重なったオシャレな服だ。


 白い部分に、これまた神真鍮で太陽が描かれ、その周りに高純度の宝石で虹が刺繍されている。綺麗だ。



「その上着の模様、私とお揃いだよ!」


「そうだな。ただ......全体的に白くないか?」


「だって、ルナ君から貰った『氷龍の皮』って、服に使ったら白くなるんだもん」



 そういえば適当に半分ほど渡してたんだった。

 ワイバーンやララバジの皮をあげてたから、ついでにと渡したのを思い出した。



「なるほどなぁ。俺、白や銀のキャラで固定されるのかな」


「銀髪さんだし、されてるでしょ」


「父様とお揃いの銀髪です!」


「ははっ、それもそうだな。じゃあ早速着るわ」


「うん! 絶対カッコイイからね!」



 という訳で着てみたのだが、こちらの洋服たち、なんと『防具枠』だ。だから今までの魔糸製のシャツの上に着れる。ラッキー!



「「おぉ〜!」」


「どうかな? これ、着心地がめちゃくちゃ良いんだけど、好きだわ」


「似合ってるよ! それも思った以上に!」


「父様父様! 翼、翼を出してみてください!」


「はい。バサり」



 天使の翼を出してみた。この服、翼の邪魔にならなくて便利だ。

 ソルの仕事っぷりが流石の一言だ。頭が上がらないよ。



「「おぉ!!」」


「似合う?」


「「似合う! / 似合ってます!」」


「審査員追加します。フー、シリカ」


「「は〜い!」」


「この格好、似合ってる?」



 これで2人も似合うと言うのなら、外でもちゃんと着れるだろう。



「似合ってますね! ソルさん、流石の仕事です。元々の素材をより活かしてますね!」


「うんうん! 狐ちゃん、人を活かす服を作るの上手だね! それは誇れる才能だよ!」


「えへへ、ありがと」



 という事は似合うという判定か。やったぁ!



「ソル、改めてありがとう。感謝してるよ」


「うん! またいいアイデアが浮かんだら作るね!」


「楽しみにしてるよ」



 本当に楽しみだな。俺の1ミリもないファッションセンスは、ソルによって補われていくだろう。



「あ、そういやリルのスカートは? どんな性能なんだ?」


「その上着と同じだよ。可愛いでしょ?」



 っと、気付いたらリルも着替えていたようだ。



「どうですか? 父様」



 リルがくるっと一回転して聞いてくる。



「「「「可愛い」」」」


「えへへ〜ありがとうございます!」



 強いし賢いし可愛い。最強だ。リルがこの世界最強の存在だ。

 いや、ソルも可愛いし、強いし、賢い......くっ! この世界には最強格が2人も......!!



「じゃあルナ君、冒険者ランクを上げるんだよね? リルちゃんと行ってきたら?」


「そうすか。ソルはどうするんだ?」


「私はピーちゃんと遊ぶ! 誘われてるから」


「ピーちゃん......あ、ピギーか」


「そうそう!『今日はオフだから遊ぼ〜』ってチャットが来てね。あとラキハピちゃんも来るんだってさ」



 ......言っておくか。



「皆、ちょっと聞いて欲しい。ラキハピさんについてだ」


「そう言えば血縁者って言ってたね」


「そう。それに関してだ」



 皆が頷いてこちらを見る。よし、発表だ。



「ラキハピさんは......俺の実の父親だ」



「「「「父親ぁ!?」」」」


「ネカマだな。嘆かわしい」



 何が悲しくて父親がバ美肉おじさんになってる事を伝えなきゃならんのだ。



「え、え、えぇ!? 嘘だよね!?」


「残念ながら本当だ。母さんから『ラキハピさんをよろしくね』って言われたから」


「あ、あの方が父様のお父上でしたか......お爺様?」


「それはやめとけ。ラキハピさんはラキハピさんだと認識しろ。思考の内側では俺の父親だと思っても、絶対に外に出すなよ?」



 ならどうして伝えた。そういう思いが湧いてきた。



「ま、実の父親が俺に憧れてるってのは無限にからかえるネタだよな。半年は笑える」


「「「「鬼だ......」」」」


「ってかルナ君に憧れてたんだね」


「そうらしい。フェンリルとの戦いの時だろうな」


「「あ〜」」



 ソルとリルは共感してくれた。1人は生放送で見た人間だし、もう1人はフェンリル本人(狼)だからな。



「確かにあの時のルナさんは憧れる人は多いでしょうね」


「うんうん。数少ない、幻獣に立ち向かった人間だからね。英雄視されるでしょ」


「英雄視はされない。寧ろ嫌われる」



 あの時のアンチはそういう事だ。人によっては『有名税』と言うだろうが、俺としては『ただの迷惑』だ。

 でも、受け入れるしかない。しんどい。



「「人間、難しい......」」


「ホントだよ......」



 これでヴェルテクスで伝える事は無いかな。



「以上、小さな会議だ。解散!」



 そうして付喪神ズは掃除に戻り、俺達は出かける準備だ。



「じゃあソル、俺達は先に行くわ」


「行ってきます。母様」


「行ってらっしゃい!」


「ソルも気を付けてな。行ってきます」



 リビングを出て、庭へ向かう。



「さ、リル。冒険者ランクを上げるぞ。ニクス山での依頼を受けよう」


「はい!......でもニクス山ってどこです?」


「ここから北西に数キロから数十キロ先に進んだとこにある雪山だ。寒いぞ、多分」


「多分?......わっ」



 リルを抱っこして空を飛ぶ。



「多分だ。魔法で体の周囲に風を纏わせるから、冷気を感じないんだ」


「なるほど。便利ですね!」


「うんうん。寒いとこなら炎系の魔法と合わせれば暖を取れるし、暑いとこなら氷系の魔法と合わせれば良い。応用の効く魔法だ」



 サーキュレーション、君は便利だ。環境適用魔法だ。




「ちゃんとした雪山攻略、頑張ろう」


「お〜!!」



次回、『ニクス山攻略とランクアップ』です!お楽しみに!

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