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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第5章 限界突破と冒険者
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「音速......超えたくない?」

まさかの次回予告通りです(´・ω・`)


楽しんでくださいね!

 



 現在、ソルと一緒にペリクロ草原を飛行中――



「なぁソル」


「どうしたの?」


「音速......超えたくない?」



 今はソルの横をそこそこのスピードで並走しているのだが、ちょっと全速力で飛びたくなってきた。



「あんな事があったのに?ダメだよ、リルちゃん達に怒られちゃう」


「大丈夫。即死判定なら『守護者の加護』で耐えるから」


「どこも大丈夫じゃないんだけどなぁ......」



 で〜も〜! こんな広い草原、全力疾走したいじゃ〜ん!



「お願い。一瞬だけ。一瞬だけでいいから」


「それ知ってる。最後までやるやつでしょ」


「お願い!」


「だ〜め〜」



 くぅ......こうなったら、アレを試すしかない。



「終わったギューッとする」


「いいよ」


「っしゃキタ!」



 ちょろいぜ。ふへへ......これで音速チャレンジが出来る......!!!


 ――まぁこれ、ソルの罠なんだけどね。気付いてないね、この時の俺。



「じゃあちょっとチャレンジする」


「うん! 頑張って!!」



 一旦ホバリングして、音速チャレンジの為の準備をしよう。



「......音速となると風、空気、ソニックブームとかの対策が必要になるか。それにフラカンだけじゃ絶対に速度が足りない。主にMPのせいで」


「めちゃくちゃガチじゃん。どれだけ音速超えたいの?」


「これだけさ。よし、『サーキュレーション』『ウィンドボム』『ウィンドボム』『ウィンドボム』『ウィンドボム』」


「え?」


「『ウィンドボム』『ウィンドボム』――」



 合計15個のウィンドボムを生成した。



「えぇ......そんなにウィンドボムを使うの?」


「あぁ。これを足元にバーン! して俺がビューン! する」


「なるほど。爆薬ね」


「んにゃ、そゆこと」



 サーキュレーションは風や空気中の塵から体を守るためだ。



「ルナ、行っきマース!!!」



 俺は一気にウィンドボムを解放した。




 ドッバァァァァァン!!!!!




 -----------------------------

 ソルside



 ドッバァァァァァン!!!!!



「ふぎぃぃぃ!!!!」



 ルナ君がウィンドボムを使った瞬間、とんでもない勢いの風の爆発が起きた。



「うぅぅぅぅ......ルナ君、全力で使ったなぁ?」



 私、吹っ飛ばされるかと思った。いや違う。よく耐えた私。えらい!



「もう、お茶目なところもあるんだから......」



 そういう所も可愛い。好き!



「あれ? ルナ君どこ?」



 とんでもな勢いで飛んで行って、そのまま帰ってこない......大丈夫かな?



「ま、大丈夫でしょ。彼氏を信じるのも彼女の役目! ルナ君の帰りを待つとしよう」



 本当はルナ君に教えてもらいたかったけど、手加減スキルを習得して待ってよう。



「じゃあイノシシくん。対戦よろしくね?」



 そう言って私は、陽刀アマテラスを顕現させた。



 -----------------------------

 ルナside



 ドッバァァァァァン!!!!!



「あっちょま」



 ウィンドボムを解放した瞬間、俺は『王都の上』を飛んでいた。



「まぁぁぁぁぁぁずぅぅぅぅぅいぃぃぃぃぃ」



 きっとこの声が王都の人に聞こえてたら、いい感じにドップラー効かせられてるかな?



「止まってくれぇぇぇぇ!!!」



 速度が早すぎて制御できない。寧ろまだ加速している。



「うぅぅぅぅぅぅ!!!!!」



 えげつない速度で飛んでいるから、王都の北西にあるという『ニクス山』らしき雪山が見えてきた。



「お願いぶつからないでくださいお願いします!!」



 ここまで来たらお祈りするしか方法がない。

 ビュオォォォ!! っと、どんどん風の音が強くなる。



「ひぃぃぃぃ!!! 助けてソルぅぅ!!!!」



 そんなソルから離れたの、自分です。ばーか。



「お願いお願いお願い。死にたくないよ」



 考えろ。山にぶつかるまでによ〜く考えろ。まず、この速度で魔法を使えるのかどうかのチェックからだ。

 そして成功したら、衝突の直前に使用して、何とかギリギリ生き残ろう。


 うん、そんなの無理。大人しく死んだ方がいいかもしれん。



「いや、やるぞぉぉぉぉ!!!!」



 試せ! 何でもいいから、魔法を試せ!



「『サーチ』ぃぃぃ!!!」



 するといつもの3Dマップが脳内と目の前に出てきた。

 いける! サーチが使えるなら、クロノスクラビスで何とか出来るはず!!



「そ、速度やべぇぇぇぇ!!!!」



 サーチに描かれているマップがとんでもない勢いで動いている。

 アレだ。地球儀をシャーッ! って回すような、そんな感じだ。



「速ぇぇぇ!!!!」



 俺、草原の草を風圧でなぎ倒してるようだ。サーチを見る限り、地面に風が衝突し、草をなぎ倒しながら流れているようだ。



「下に人いたらごめぇぇぇぇぇん!!!!」



 多分、死ぬからな。ホントごめん。

 そんな事を思っていたら、そろそろ山に衝突するようだ。



「予測、20秒! やれよ、俺!」



 ビュオォォォ!!!!!!



 未だ勢いは増す。

 今回の件で、ウィンドボムを全力で使うとエンジン程度のエネルギー生成量ではない事知った。



 そして衝突3秒前――



 パチン!



 クロノスクラビスを発動した。



「止まれぇぇぇ!!! おねが」



 ズッドォォォォォォォォォン!!!!!!



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『守護者の加護』が発動しました。


 称号『風人』を獲得しました。

 称号『風神』を獲得しました。

 称号『彗星の如く』を獲得しました。

 称号『一級の変人』を獲得しました。


『風人』は『風神』に統合されます。

 ━━━━━━━━━━━━━━━




 間に合いませんでした☆




「くっそぉ......まさかこんな事になるなんてな......」



 ホントだよ。誰のせいだよ。



「うわぁ......俺、アレをやったの?」



 俺は起き上がり、飛んできたであろう方向を見た。

 するとそこには、草原に大きな切れ目が入っていた。



「王都、大丈夫かな?俺のせいで崩壊してない?」



 い、一応、王都の上を飛んだ時はまだ勢いは弱かったからな。大丈夫のはずだ。多分。きっと。



「連絡取ってみるか」



 きっとイノシシ狩りをしているであろうソルと、家にいるはずのリルに聞いてみよう。



『ソル、そっちは大丈夫か?』


『ルナ君! 大丈夫!?』


『あぁ。無事だよ。HPもマックスだ』



 減ってないとは言っていない。



『そっか、それなら良かった。あそうだ、ルナ君今どこ?』


『俺?......多分ニクス山』


『えぇ!? そんなとこまで!? 真反対じゃん!!』


『だろ? 俺、気づいたら王都の上を飛んでてさ、そこからどんどん加速してな。さっきニクス山に着いたんだ』


『凄いね......どうする? デート、出来る?』


『ごめん......帰れない』


『だよねとりあえず私は手加減スキルが取れたらお家に帰るから、ルナ君も帰ってきてね?』


『あぁ。家で待っててくれ』


『うん! 気を付けてね!』


『は〜い。そっちもな』



 こうしてソルとの通話が終わった。



「さ、次はリルだな。大丈夫かな?」



 まさかの家が崩壊とか、そんな事が起きてないことを祈る。



『リル、聞こえるか?』

 

『はい父様! 先程、流れ星のような物が見えましたが、父様も見ましたか!?』



 あぁ。見えたよ......一人称視点で......



『すまん。それ俺だ。彗星になってたの、俺だわ』


『え!? どういう事です!?』



 それからリルに説明をした。ごめんなリル、こんなアホなバパ(笑)で......



『なるほど。大体把握しました。あ、お家や王都は何ともありませんでしたから安心してください』


『そっか......良かったぁぁぁ』



 ドシン! ドシン!!



『では父様、早く帰ってきてくださいね?』



 ドシン!!! ドシン!!!!



『あぁ。直ぐに帰るよ。だから待っててくれ』



 ドシン!!!!!



 リルとの念話が終了した。



「うるさいなぁ」


『グォォォォォォ!!!!!』


「あら? 君って......」



 パチン!



『グォォ!?!?』






「君、アイスワイバーンじゃね?」

とんでもない速度で飛んで、着いた(激突した)先は雪山で、仲間に連絡を取ったと思ったらアイスワイバーンと出会う。


どんな運してんですか.....LUC505ぉ.....


では次回!『ヤマ、サムイ』お楽しみに!

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