ソルの魔女っ子計画〜衣装編〜(3)
ほぼ雑談death
のんびりとしていて、いいですよ〜
あ、あと今回来てるフォーミダブルさんの建造イベですけど、ポーラさんとジュリオさんが来てくれました。
ザラさんが欲しいです.....(^・ェ・^)
「で、で、できたぁ!!!」
俺がララ・バジリスクと戦った次の日。魔女っ子衣装が出来......
「と思ったけど、装飾してないや」
......てなかった。
「まぁ、ローブ自体は出来たな。強度よし、触り心地よしのローブだな」
「もっと可愛いのにしたい!」
「せやな」
俺も可愛い衣装を着たソルを見たい。
「俺、装飾に関しては材料を作る事しか出来んぞ」
「大丈夫。それが1番大事だから。今から言う物、無かったら言ってね?」
「あぁ」
大抵の物は持って......ないけど、大丈夫だと信じてるぞ。
「ルビーの糸、サファイアの糸、エメラルドの糸、ダイヤモンド本体、つよつよな魔石。この5つが必要なの」
「無いのは『つよつよな魔石』だな」
つよつよな魔石......インフィニティレイと同等のやつはもう作れんぞ。多分。
「じゃあそれ以外の材料を貰ってもいい?」
「ん。お嬢さん、ちょっと待ってなさい」
「はい、おじ様」
俺は、高純度ルビー、高純度サファイア、高純度エメラルドを取り出した。
「ルナ君、これ普通のより綺麗じゃない? なんて言うか......透き通ってる?」
「あぁ。これは昨日取れたんだ。ララ・バジリスクからドロップした『高純度ルビー』達だ」
「凄い......ってこれ、品質が!」
「え? 悪かった?」
嘘でしょ? 高純度と書いてるのに品質低いとか有り得る?
そう思い、手に取ってチェックしてみた。
━━━━━━━━━━━━━━━
『高純度ルビー』Rare:20
━━━━━━━━━━━━━━━
「ぶふぅ!! アホかぁぁ!! なんだこの品質ぅ!!」
「で、でしょ!? これを糸にしちゃうの!?」
「......うん」
「今迷ったでしょ。魔石にするかアクセサリーにするかで迷ったでしょ!」
「当たり前だ! こんな高品質なやつ、他にないもん!」
これを使えば『つよつよな魔石』が作れるだろう。
「「......よし、落ち着こう」」
冷静に物事を判断しよう。
例えレア度10くらいだと思ったルビーが、倍のレア度であっても冷静に。
「よし。まずはこの宝石、全部ソルにあげる」
「......いいの? 頬っぺにちゅーじゃ返しきれないよ?」
「返したかったら別ので返せばいい。元より俺は、見返りなんぞ求めとらん」
どうして頬っぺにちゅーで返したがるのだ。美味しいご飯とかでいいじゃないか。
大体そんなにちゅーしたら俺、恥ずかしくて死ぬぞ?
「んでもって魔石についてだが、コイツを使ってみる」
「黄色い......宝石? トパーズ?」
「ノンノン。でぃす、いず『光線石』」
「こうせんせき? なにそれ?」
「これもララバジのドロップ品だ。こいつはララバジのおでこにある石でな、ここからレーザーを出して攻撃するんだ」
「わお、レーザー」
「んにゃ。でもって、そのレーザーはドラゴンですら真っ二つになるそうだ。俺は何とか魔法で防いだけど、あれはマジでやばい」
「どんな感じだったの?」
「洞窟の壁をバターに例えると、あのレーザーは熱した包丁だな」
「......おうまいがぁ」
「そしてそんなレーザーの元が、コイツって訳」
「......これも貴重品では?」
「まぁ、レア度を見てみたらいい。ちなみに俺は見ていない。怖いからな」
だって、もし30とかあったら悲しくなるもん。
「じゃあ見るね。うっ..................わぁ」
長い。溜めが長い!
「あ〜.....ルナ君。これは魔石にはオススメしないよ」
「ん? 何故?」
チョットイッテルイミガワカンナイ
「これね、レーザー出ちゃうから。装飾に使ったらさ、魔力を流した瞬間、目の前の人間の胸に穴が空くよ?」
「こっわ!!!」
『こんにちは〜ピチューン!』
『こんちにグフッ!』
こんな事が有り得るという事か。恐ろしい。
「じ、じゃあこいつは? これは『破壊石』と言って、これもララバジのドロップ品だ」
光線石をインベントリに仕舞い、代わりに破壊石を出す。
「茶色いね......あ〜これも魔石にはオススメしないね」
「これも? 理由は?」
「これね、ぶつかった物が壊れるよ。それもゆっくりと。だからもし、歩いてる人とぶつかったら、その人がポリゴンになるね」
「こっわ!!!」
これは......そうだな。
『ドカッ!......痛てぇな。どこ見て歩いてんだよ!』
『あ、すみません』
『あ? お前やんの......グフッ』
的な感じかな。うん、恐ろしい。
「......分かった。ソルの為、一肌脱ぐよ」
ホープダイヤモンド、用意してやるよ。
「え! 脱ぐの!?」
「そうだ。目の前で脱いだろか?」
「カモン!」
「やめなさい」
やめなさい。
「ふふっ、冗談だよ。じゃあ、お願い。私のために頑張って」
「あぁ。お兄さん、ソルの為に確率0.2パーのガチャに勝利してくるよ」
「大丈夫。ルナ君なら直ぐに当たるよ。根拠は無いけど」
「でしょうね。寧ろよく、直ぐに当たるとか言ったな。ガチャ舐めんな、アイツは人の心を蝕む呪いやぞ」
全く、そう簡単に出たら世のソシャゲユーザーは苦労しないのだ。
おっととと。話がズレまくってるな。
「とりあえず......はい、全部糸にしたから。足りなかったら言ってくれ。その時は鉱山に篭もる」
「絶対間に合わせるよ。鉱山にルナ君はあげないもん!」
「ははは、まぁ、ちょっくら行ってくるわ。ゴーレム狩りまくったらまた帰ってくる」
善は急げ。すぐにダイヤモンド達を集めてこよう。
「うん! 気を付けてね!」
「あぁ。行ってきます」
「行ってらっしゃい!」
今日はこのまま狩りコースだな。ダイヤモンドをいっぱい集めよう。
そうして城を出て、3人に挨拶する為に庭に来た。
「あ! 父様!」
リルが俺を見つけると、猛ダッシュで突っ込んできた。
「ぐふぅ......リル、強いな......」
「もちろんです。父様をお守りするために強くなりましたから」
「フェンリル時代はどこいった」
「知りません」
おいおい。
「ルナさん、これからお出かけですか?」
「あぁ。また鉱山に行ってくるよ」
「お兄さん、シリカは連れてってくれないの?」
「あ〜〜〜..................来る?」
「行く!!!」
「なら刀で」
「うん!!」
そう言ってシリカが俺の腰に装備された。
「そうだな......フーも来るか?」
「え!? 良いんですか!?」
「あぁ。レベル、上げたいだろ?」
「えっ......ま、まぁ......」
「せめてレベルは高くしておかないと、スライムに負けるぞ?」
「......行きますよ。行けばいいんでしょ!」
「そうだ。来るといいんだ」
流石にレベル1のままでいさせるのは可哀想だからな。
「父様、私は?」
リルが凄く期待した目で俺を見てくる。
数秒悩んだ末に、俺はしゃがみこみ、リルと目線を合わせた。
「リルはお留守番しててくれ。2人を連れていく以上、リルしか家を守れない」
「うぅ......はい」
そんな泣きそうな顔をしないでくれ。
「大丈夫だよ。明日も行くことになったら、2人で行こう」
「本当ですか!?」
「あぁ。だけど今日で欲しい物が作れたら、明日の狩りは無くなるかもしれない」
「そ、そうなったら父様に張り付きます」
「それは地味〜に困るなぁ。家から出れん」
嬉しいけどな。
「とりあえず今日はお留守番だ。ソルと一緒に、帰りを待っててくれ。暇ならソルのお手伝いをしてあげてくれ」
「はい! では、行ってらっしゃい!」
「「『行ってきます』」」
そうして同行者が増えた俺は、少々の申し訳なさを覚えながら、フーを連れて門を出た。本来なら攻撃役として連れていくべきリルを置いて行くのは、バカのすることだろう。
でも、リルを置いておかないと、もし城を攻撃するようなプレイヤーが現れたときに全てを失うからな。
我慢だ。俺もリルも、我慢しなければならない。
「じゃあ、2人に目的を説明するぞ。今回の目的は『ホープダイヤモンド』の入手だ。これは合金化によってできる宝石で、材料は『ルビー』『サファイア』『エメラルド』『ダイヤモンド』の4つだ」
「なら直ぐに集まりそうですけどね。と言うよりルナさん、それ等のアイテムは持ってませんか?」
「持ってる。それぞれ数十から数百な。でも足りん。確率0.2パーセントはそう簡単には出ないからな」
「『なるほど』」
「それと、フーのレベリングだ。フー、何レベまで上がりたい?」
「そりゃあ、上げられるところまでです!」
「分かった。神剣で斬れば、普通のロックゴーレムくらいは一撃のはずだ。だから道中も積極的に戦うんだぞ」
「はい!」
「シリカ、シリカは基本的に俺の武器でいてくれ。緊急時にフーの脇差になるかもしれんが、そん時は頼むぞ」
『まっかせて! フー姉ちゃんは殺らせないぞ!!』
「よし、それじゃあ行こう」
「『お〜!!』」
この時の2人は知らない。俺が幾つのダイヤモンドを集める必要があるかを......
ルナ君を見つけて突撃するリル、可愛い(確信)
次回は.....今回の次回です。
次回があるという事は、前回もあるという事なんですよ。そして次回の前には、必ず前回があるんです。(某議員)
楽しんでください!