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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第5章 限界突破と冒険者
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ソルの魔女っ子計画〜番番外外編編〜

番外編の2話です。(2)と書きたくないが為に、タイトル君には犠牲になってもらいました。

 


「おっ邪魔しま〜っす!!」



 扉を進んだ先は、普通の鉱山の洞窟だった。



「えぇ......解放した意味......」



 ぼく、ふぇんりるのそざいをあげたよ? むだになったの?

 そう思っていると、洞窟の奥から『ドシン! ドシン!』と、大きな足音が聞こえてきた。



「......っ! 面白いな」


『ギュギュッ!!!』



 遭遇したのは、岩で出来た大きなトカゲだった。背中や腕の所々にキラキラと光る宝石を身につけている。

 そしてこのトカゲ、額に大きな宝石が埋め込まれている。



『ギュ......』



 嫌な予感がする。防御しよう。



 パチン!


 ズッバァァァァン!!!



「あっぶねぇ!! なんだコイツ!!」



 トカゲの額にからえげつない威力のレーザーが飛んできた。

 咄嗟にクロノスクラビスで防いだが、俺の目の前しか防御できていなかった。



「ふはっ! 床も天井も真っ二つってか? このバケモンがよ」


『ギュギュ!』


「『イグニスアロー』『アウラ』『戦神』」



 まだ不死鳥化しているので、イグニスアローの威力は2倍だ。そして戦神を使い、更に3倍の威力に昇華させる。

 これで倒せなかったら、ちょっと正気を疑うぞ。



『ギュ!』


「耐えた......嘘やろ?......強すぎやろお前!」



 ダイヤゴーレムでさえ蒸発する温度でも耐えるか。

 コイツ、もしかしてフェンリルより強かったりする?



「あぁ、君を倒して名前を確認したいよ」


『ギュ......』



 頭を上げ、俺に狙いを付けるトカゲ君に俺は魔法を使う準備を整えた。

 あぁ、その予備動作、さっきのレーザーだろ?



 パチン!


 ズッバァァァァン!!!



「ふむふむ......レーザーは対処出来る、と。他の攻撃は無いのかな? トカゲっち」


『ギュギュギュ!!』



 このトカゲ、カメレオンのように舌が長く、そそ舌で攻撃するのかと思ったがそうでも無いみたいだ。



 パチン!



『ギュ!?』


「お、クロノスクラビスは効くのね。なるほどぉ......いいね、何が効くのか検証と行こうか」


『ギュ!』



 クロノスクラビスで動きを止められたのは大きい。これでコイツの弱点を炙り出す。



「『ウォーターボール』『ウィンドボム』」



 最初は水から。ウォーターボールの飛ぶ勢いを、ウィンドボムで爆発的に加速させてぶつける。



『ギュ!』


「効かないのね。ふ〜ん。俺が弱いからかな?」



 INTが最低値だからな。おバカ故に魔法の攻撃力が低い。



「じゃ次。『サンダーチャージ』『サンダー』」



 バチィィイン!!!!



『ギュ!』


「耐えるか。ヤバいな」



 今あるMPの大半を使ってチャージしたが、トカゲは耐えた。



「何お前? ラスボス? やっぱりここ、裏ダンジョン的なやつなんじゃ?」


『ギュ?』


「君みたいな子はね、普通のフィールドから進んだとこにいちゃいけないんだ。プレイヤーが勝てないと、つまんないって言われるぞ?」


『ギュ?』


「まぁ、俺のINTが弱いから倒せない、という説はある。君のせいじゃないかもしれない」


『ギュ』



 こいつ、どうやって倒そうかなぁ。今ある俺の攻撃魔法じゃ絶対に倒せない気がしてきた。



「ねぇ、君の弱点はどこ? なに?」


『ギュ』


「分かんねぇわ。その宝石か?」



 あのレーザーを照射する宝石が弱点かな。そういうの、あるよね。目立つ部分が弱点の敵キャラ。



「『マグナ』『サンダーチャージ』『サンダー』」



 バチィィ!!!



『ギュ!』


「宝石も耐えるんすね。君、最強じゃん。幻獣になる?」


『ギュ?』



 はぁ......倒せないな、これ。逃げようか。



「いや、まだある。アルテ」



 弓なら効くとか、ないかな?



 バシュン!


 キン!



『ギュ!』


「でしょうね。『魔弓術:炎槍』」



 ボウッ!!



『ギュ!』


「ふ〜ん、やるじゃん?『魔弓術:水槍』」



 バシャッ!!!



『ギュ!』


「や、やるじゃねぇか......『魔弓術:雷槍』」



 バチィッ!!!



『ギュ!』


「......あ、そうだ。『アイスエリア』」



 ちょっと思いついた事があるので、トカゲ君の足元をキンキンに凍らせてもらう。



『ギュ!』


「まぁ、環境変化にも強いのは予想してた。ダイジョブダイジョブ」



 でも、急激な温度変化はどうだ?



「『イグニスアロー』『アウラ』『サーキュレーション』」



 イグニスアローを超高温にし、サーキュレーションで外部に温度を流さない。



「ふぅ.......飛べ!」



 ボウッ!!



『ギュギュギュ!!!』



 ズバァァン!!



『ギュ......』


「......や、殺れた」



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ララ・バジリスク』を討伐しました。

『岩石の蛇革』×10入手しました。

『高純度ルビー』×5入手しました。

『高純度サファイア』×5入手しました。

『高純度エメラルド』×5入手しました。

『破壊石』×2入手しました。

『光線石』×1入手しました。


 レベルが15上がりました。150SP入手しました。


『魔弓術』スキルレベルが23上がりました。

『戦神』スキルレベルが12上がりました。

『不死鳥化』スキルレベルが21上がりました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「ほぇ?」



 れべるが、じゅうご、あがりました。



「......ん?」



 理解が追いつかない。なんで15も上がった?



「ちょ、ちょい待て。モンスターリスト、そう、モンスターリストに書いてあるかもしれん」



 あれ、人に聞かずに更新されるのから知らんが、もしかしたら書いてるのかもしれん。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『裏・ドゥルム鉱山』



(レア)

『ララ・バジリスク』

 物理、魔法がほぼ効かない

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「まぁ待て。落ち着くんだ俺。もしかしたら更に詳細が分かるかもしれない。そこにはちゃんとしたレベルが書いてあるはずだ」




 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ララ・バジリスク』Lv120〜130


 ドゥルム鉱山の奥地にごく稀に出現するトカゲの様な蛇。

 普段は温厚で、出会うだけでは攻撃はしてこない。

 だが、火を見ると一気に凶暴化して襲いかかってくる。

 普段はモンスターの血肉か鉱石や宝石を食べているせいで、国王ですら血涙を流すほど高価な肉となっている。

 そして、このモンスターの1番の特徴は、その攻撃方法。

 額にある『光線石』から繰り出される、超高威力の光線は、例えドラゴンであっても両断される。

 皮膚が特殊な岩石で出来ており、職人の業物であっても刃こぼれするほどの硬さ。

 出会った場合は逃げることがギルドで薦められている。

 但し、倒した場合の経験値は並のモンスターの数千倍となる。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「『不死鳥化』......解除」



 知らないよ。

 なんでレアモンスターと出会うんだよ。

 なんであんなに強いんだよ。

 なんで肉を落とさないんだよ。

 光線石ってなんだよ。

 本当に『裏・ドゥルム鉱山』だったよ。



「よし、切り替えよう。これからはこういう、フェンリルクラスの敵がわんさか出るかもしれないんだ。慣れておかないと」



 今後もっと強いモンスター......神龍と戦うのが確定しているんだ。今のうちに経験を積んでおこう。



「レベルの表示をして倒してみるか」



 そうして裏鉱山を進み、5分経った頃――




『ガガガ、ガガ!』

『ガ、ガガガ!!』

『ガギャ、ガギャギャギャ?』


『『『ギャ!』』』



「『イグニスアロー』『アウラ』『戦神』」



『『『ギャ......』』』



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『イビルゴブリンLv90』×3討伐しました。

『オリハルコンの剣』×2入手しました。

『瘴気の毒牙』×3入手しました。


 レベルが2上がりました。20SP入手しました。


『戦神』スキルレベルが3上がりました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「ふ〜ん、『イビルゴブリン』レベル90ねぇ......?」



 レベル90のモンスターが雑魚として出てくるようだ。



「......地獄だな。でも、レベリングに最適?」



『最弱無敗』のお陰で、ぐんぐんレベルが上がっていく。



「ま、いっか。か〜えろ。ご飯食べたいし」



 もう14時になっている。トカゲやら考察やらに時間をかけすぎた。



「じゃあな、ここのボスであろう誰かさん。また来るよ」




 そう言って俺は、『裏・ドゥルム鉱山』及びドゥルム鉱山から出た。




「ん〜!! 外の空気、いいな!!」



 裏鉱山は空気が重かった。きっと魔力的な何かがあるんだろうな。



「『フラカン』」




 ゆっくりと空中散歩を楽しんで帰ろうかな。




「はぁ......もっと強くならないとなぁ......ソルならあの蛇トカゲ、すぐに倒せるんだろうけど......俺はなぁ」



 きっとソルなら、DEXに任せてバ火力のミストルティンで粉砕する。



「あ、ワイバーン」




 王都に向かって、大体上空20メートルくらいを飛んでいたら、ワイバーンを見つけた。




『ガァァァァァァ!!!!!!』



「うるさっ!」



 パチン!



 ズドォォォン!!!



「飛べない竜はただのトカゲ。お疲れ様、トカゲ君。『サンダーチャージ』」



 クロノスクラビスによって地に落ちたワイバーンを見下ろしながら、俺の目の前に大きな雷の魔法陣が出る。



「『サンダーチャージ』『マグナ』」


『ガ、ガァァァ!!』


「『サンダーチャージ』『戦神』」



 オーバーキルでごめんなさい。君が視界に入ったのがいけないんだからね!!!



「『サンダー』」



 カッ!!



「うおっ、眩し!」



 チュドォォォォォン!!!!!



「み、耳が......ミミガーになるぞ......」



 ミミガーとは、沖縄で親しまれている豚の耳の皮だ。コリコリとしていて、意外に美味しい食べ物だ。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『はぐれワイバーンLv90』を討伐しました。

『ワイバーンの肉』×270入手しました。

『ワイバーンの鱗』×180入手しました。

『ワイバーンの皮』×90入手しました

『ワイバーンの心臓』×1入手しました。


 レベルが1上がりました。10SP入手しました。


 称号『雷人』を獲得しました。

 称号『雷神』を獲得しました。


 称号『雷人』は『雷神』に統合されました。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「え、えぇ?......とりあえず、心臓はありがてぇ」


 ソルに渡して、今日の晩御飯にしてもらおう。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『雷人』

 ・雷系の魔法攻撃の威力が1.5倍。


 雷を使用した攻撃で、一定以上のダメージを与える事で獲得。



『雷神』

 ・雷系の魔法攻撃の威力が2倍。

 ・自身で生成した雷を操る事が出来る。

 ・『雷人』を統合する。


 雷を使用した攻撃で、一定以上のダメージを与える事で獲得。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「らいじんがらいじんに統合された......」



 思わぬ収穫があったな。この称号、とんでもなく強い。




「よ〜し、暖かいお家に帰るぞ〜」



 真っ直ぐに王都に向かおう。もし次、ワイバーンに出会ってもスルーするからな。





「あ、バジリスク戦でシリカ達を呼べば良かった」




 ちょっぴり後悔しながら、王都まで飛んでいきましたとさ。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

 名前:ルナ Lv79→97

 所持金:80,810,590L

 種族:人間

 職業:『剣士』『ヴェルテクス:ギルドマスター』

 称号:『スライムキラー』

 所属ギルド:魔法士・Dランク冒険者(20/200)

 Pギルド:『ヴェルテクス』


 HP:1,880→2,060<1,000>

 MP:2,382→2,562<1,500>

 STR:2,800→2,980(200SP)

 INT: 800→980

 VIT: 1,300→1,480(50SP)

 DEX: 2,300→2,480(150SP)

 AGI: 1,000→1,180(20SP)

 LUC:400→490

 CRT:50(限界値)


 残りSP:370→550


『取得スキル』


 戦闘系


『剣王』Lv100

『魔剣術』Lv62

『王弓』Lv100

『魔弓術』Lv44→67

『武闘術』Lv100

『魔闘術』Lv1

『刀王』Lv100

『魔刀術』Lv100

『走法』Lv0

『手加減』Lv0

『戦神』Lv1→16


 魔法


『火属性魔法』Lv100

『水属性魔法』Lv100

『風属性魔法』Lv100

『雷属性魔法』Lv100

『氷属性魔法』Lv100

『自然魔法』Lv100

『龍魔法』Lv94

『古代魔法』Lv1


 生産系


『神匠:鍛冶』Lv100

『神匠:金細工』Lv100

『裁縫』Lv99

『調薬』Lv1→82

『神匠:付与』Lv100

『木工』Lv1

『料理』Lv15

『神匠:錬金術』Lv1→23


 その他


『テイム』Lv2

『不死鳥化』Lv7→28

『マナ効率化』Lv0


<>内アクセサリーの固定増加値

 ━━━━━━━━━━━━━━━

やったねルナ君、強くなれるね!(おいやめろ)


これにて番外編は終わりです。心臓のお土産も出来ましたし、良かったですね!


次回から衣装編に戻ります。お楽しみに!

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