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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第5章 限界突破と冒険者
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ソルの魔女っ子計画 〜空飛ぶ箒編〜(2)

途中からソルの視点となります。


お砂糖注意( ´ཫ` )

 


「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」



 ご飯、美味しかったです。やっぱりアヒージョが美味しかった。



「では私は食器を洗いますね!」


「シリカも〜!」


「ならお願いしよっかな。ルナ君とリルちゃんは箒を?」


「「あぁ / はい」」


「ふふっ、頑張ってね!」


「あぁ。神器を超える箒を作る」



「「「なんか趣旨変わって ない? / ませんか?」」」


「ええねん」



『空』を『飛べる』『箒』ならオーダー通りだ。


 ただちょっと、俺の中で最強の防御魔法が使えたり、敵の拘束ができたり、超高温の炎の槍ができたり、その火力を上げる魔法があったり、『美味しい水』が作れたりする魔法が使える程度の箒だ。



「ほれリル。行くど〜」


「はい! 父様!」




 鍛冶小屋にて──




「魔力打ちを始めます。魔力を宿しますは、こちらの『ホープダイヤモンド』と、『幻獣狼の眼』となります」


「父様君。お時間としてはどれ程を予定して?」


「ふむ、リル助手。彼らは非常にしぶといと見ている。大体数時間はかかると思われる」


「なるほどぉ。これは大変な作業になりそうですね」


「うむ」




 なんだこの茶番。リルも乗るとは思わなかったんだけど。




「はい、スタート〜」



 まずはホープダイヤモンドから魔力を宿す。小さなハンマーで叩いて魔力を宿す。

 この時、手加減スキルを使って『力を弱く』『魔力を強く』して打っていく。




 タン!......タン!......タン!



 硬ぇ。体感的に神鍮鉄より硬い。もうお前が最強のアイテムだよ。神鉄と神金の合金より硬いとか、意味わかんねぇよ。



 まぁ、時間をかけるしかないな。




 タン! タン! タン! タン! タン!




 ホープダイヤモンドに魔力打ちを始めて15分、かなりコツが掴めてきた。


 つまりは『慣れて』きたので、より一層気を使って手加減スキルを発動させる。

 人間、慣れによるミスでやらかす事が多いからな。過去に俺は沢山経験した。




 そうして魔力打ち始めて2時間――




 キン! キン! キン!



 リルは隣の椅子に座っていたが、今は俺の膝枕の上でおやすみタイムだ。


 もう夜だけど、ホープダイヤモンド君から聞こえる音が変わっているので、あと少しだと信じて続ける。




 それから更に3時間――




 ピーン! ピーン! ピーン!



 なんかね、最初は『タン!』って感じで弾く音で、次が『キン!』って言って少し響く音だったのに、今は『ピーン!』と、綺麗な音が伸びるように響いている。


 これ、真鍮の鈴と同じくらい響いてないか?



 でも、まだ終わらない。



 この作業、結構楽しいからいいけど、単調な作業がつまらないと思う人にとっては地獄なんじゃないのか?




 そうして魔力打ちを始めて10時間後――




 遂に音が鳴らなくなった。これで完成だ。




 テキスト付きで確認しよう。



━━━━━━━━━━━━━━━

『未来光る宝石』Rare:40 製作者:ルナ


 高い技術を持つ者が、最愛の人の為に魔力を込めた宝石。神ですら羨む、真っ直ぐな愛が込められている。

━━━━━━━━━━━━━━━




「これからはテキスト消そう。恥ずか死ぬ」



 いやさ、確かにその通りなんだ。大好きなソルの為に作ったよ? でもな? それを説明に書いちゃいけないだろう。



「まぁええわ。羨むどころか嫉妬に狂うレベルで愛を込めたるわ。ふはははは!!!」



 ザ・深夜テンション



「次は眼だ。恐ろしい事をするが、許しておくれ」



 リルからの頂き物だ。大切に扱おう。



「う〜ん......美しい眼」



 その眼は金色だ。しかし、見る角度を変えると青や黒、赤にまで色を変える。



「ありがとうな、リル」



 お膝の上のリルを撫でる。この子が居たから、ここまで来てるんだ。感謝しかない。



「......んぅ〜」


「うんうん。よく寝るといい。俺の足が痺れようと、ブリーシンガメンが回復するからな。フレイヤさんに感謝」



 神速回復、めちゃくちゃ助かってます。


 俺はいっぱいの想いを乗せ、天に祈りを捧げた。



「......よし、やるぞ」



 外が明るくなってる気がするが、まだ一徹だ。大丈夫。



 カン!......カン!......カン!



「硬ぇ。俺、よくこんなの貫いたな」



 お前、世界で4番目に硬いよ。これがモンスターの部位の1つだとは到底思えない。




 そして『幻獣狼の眼』に魔力を込めること3時間――



「「( ˘ω˘ ) スヤァ…...」」



 2人揃って、お休みになりました。




「ルナ君。朝ごは......おや?」




 -----------------------------

 ソルside




「ふへへ、寝顔を拝むじぇ〜......ふへへへ」



 もう、可愛いから寝顔を晒しちゃって! ホントに好き!



「......こうして見ると、2人って結構似てるなぁ」



 見える部分で言えば、髪と眼。綺麗な銀髪に曇りのない金の眼。



「う〜ん、私との似てる点は......」



 リルちゃん、私から受け継いでるのは何!?



「努力家?......いや、それはルナ君か。なら天才?......いや、それもルナ君か。戦闘経験豊富?......いや、それもルナ君か」



 うわぁぁん! 思い付くの全部、ルナ君譲りだよぉ!



「いいもん! リルちゃんは似てなくても、ルナ君を貰っちゃうもん!」



 似てる似てないはもういいや。ルナ君と一緒に居れたらそれでいい。大好きな月斗くんと......



「......ひな......」


「むっ!? 今、絶対に私を呼んだ。どんな夢を見てるのかな〜?」



 夢の中の私、どうなってるのかな? 遊んでる? お料理してる? 勉強?......それとも............



「きゃ〜! ルナ君のえっち!」


「何が?」


「え?」



 え?



「ふわぁ......おはよう、ソル。作業中に寝ちゃった」


「お、お、おおおオハヨウジャイマシュ!」


「朝からどうした? 大丈夫か?」


「だ、大丈夫大丈夫!」



 い、いつ起きたの!? しかも聞かれてた!? 嘘でしょ!?


 嫌だ......ルナ君に変態だと思われたくないよ......



「ほれ〜リル〜、お〜き〜ろ〜」


「んむ〜ぅ」



 可愛い。リルちゃんと遊んでる時のルナ君、可愛い。好き。



「え〜い! ぎゅ〜!」



 はっ! 気づいたら抱きついてた!!



「うぬっ!......うん、暖かいな」


「もう、こんなとこで寝るからだよ? ちゃんとお布団で寝ないと」


「そうだな......俺もまさか、椅子に座ったまんま寝るとは思わなかった。何気に椅子で寝たの初めてだわ」



 そうなんだ! 私も無いけど!



「そうなんだね〜うへへ」


「ふっ......リル、起きろ。ショックボルトかアクアスフィア、今なら2択だぞ?」



 お、脅しをかけてる......!!



「今起きました! ですので、どうかそれは......!!」


「ん。膝枕ならまたしてやるから、安心しな」


「いいな〜ルナ君の膝枕。今度私にもしてよ〜」



 ダメかな?



「いいぞ」


「やったぁ!」



 やったぁ! 嬉しい! お膝に顔をスリスリしてやる!



「じゃあ、ご飯食べよ? もう出来てるよ」


「「は〜い」」



 似てるなぁ、2人とも。いいなぁ、羨ましく感じる。



「大好きだよ、ソル」


「ふにゃっ!?」



 突然告白されたぁ!!! こ、これは......私、知ってるよ。毎日言う、アレだよね?



「わ......私も......大好き!!」


「あぁ」


「朝から甘いですね〜」



「「いいの! / いいんだよ」」




 だって、恋人だもん!

あまーい!!

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