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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第5章 限界突破と冒険者
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ソルの魔女っ子計画〜空飛ぶ箒編〜(1)

魔女っ子計画、始動――

 



「先生! なんの道具で、どうやって魔法陣を刻めばいいんですか?」


「父様、材料を聞きませんでしたもんね......」



 鍛冶小屋に入った瞬間、足りない思考が明瞭になった。



「リル、ちょっと待ってろ。全速力で聞いてくる」


「はい。気をつけて行ってらっしゃいませ」


「おう!」




 10分後――




「はぁ、はぁ......聞゛い゛て来゛た......」


「とりあえずお水を飲みましょう『ウォーターボール』」



 リルが魔法を使い、俺の顔まで水を持ってくる。



「ありがとう......美味しいよ」



 嘘です。めちゃくちゃ不味いです。これ、本当に水か? ってくらい違和感がする。


 なんか、モニュモニュとした水なんだ。そう、具体的に言うなら、アルギン酸ナトリウムと塩化カルシウムで作れる、人工イクラの作成途中みたいな、そんな感じ。



「後は自分で出せる。『アクアスフィア』」



 バレないように口直し。うん、美味い! アクアスフィアの水は、六〇の天然水レベルで美味しい。


 多分これが、『水属性魔法に出来て自然魔法に出来ないこと』の1つなんだろうな。凄い。



「それで父様、材料は分かったのですか?」


「あぁ、バッチリ。『魔石の粉』が必要なんだとさ」



 あのオッチャン、そういう事は先に言ってくんねぇかな? 俺、魔石の作り方まで聞くことになったんだぞ。



「魔石を作るにはモンスターの素材と、石や宝石がいるんだとよ。錬金術で魔石化すれば出来るそうな」


「では何の素材を魔石に?」


「リル」


「あぁ、確かにそれは良いですね!」



 俺の手持ちで1番高品質な素材って、フェンリルの......『幻獣狼』の素材なんだよな。



「では宝石は?」


「作る」


「どうやってお作りに?」


「リル......俺はな、馬鹿なんだ」


「はい?」


「俺......馬鹿だからさ、全部の宝石を合金化するんだ......」


「な、なるほど。今の父様は『適材適所』という言葉を忘れたわけですね」


「何を言う。そんな言葉最初から知らん」


「えぇ......?」



 全部自分でやる。全部魔法に頼る。全部誰かに任せる。そういうクソみたいな思考も、俺は持っている。



「まぁ、流石にそこまではいかない。大丈夫だ、例え劇物が出来ても、俺は1度死ぬだけだ」


「ダメじゃないですか! というよりどうして宝石から劇物が!?」


「知ってるか? 石って......危険なんだぜ......」



 素材によっては普通に発がん性物質になる石とかあるからな。宝石だって例外ではないだろう。特に魔力という物質が存在する世界だ。確率的には十分にある。



「とりあえず、ジャラジャラジャラり、と」



 机の上にダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドを出した。



「綺麗ですね〜!」


「お、リルも女の子だし、こういう宝石には興味あるか?」


「はい!」



 可愛いな。


 この宝石達、ゴーレムを蒸発させたら簡単に取れるから、今度アクセサリーとか作ってあげようかな。



「では行きまちゅ。合金化ァ!」



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ダイヤモンド』『ルビー』『サファイア』『エメラルド』を合金化しますか?


 成功率:0.2%


 消費MP:50

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「ん? 小型ゴミ製造機?」



 成功率はまぁ、ソシャゲのガチャと大して変わらんが、消費MPがかなり少ない。



「とりあえず50個分、っそい!」




 2秒間隔で1回、宝石ガチャをした。結果は――




「はい豪運」



 なんと、3個も成功してしまった。



 完成したのは、青紫に光るダイヤモンドだ。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ホープダイヤモンド』Rare:38 製作者:ルナ

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「うっわ!! ダントツのレア度!!!」


「品質38......この輝きなら納得です」



 なんだよ38って。ヤバすぎだろ。神器超えちゃった?



「あ、そうだ。久しぶりにアイテムチェックしよう」



 この宝石の詳細だな。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ホープダイヤモンド』Rare:38


 ――それは希望の宝石――

 ――それは破滅の宝石――

 ――それは武力の宝石――

 ――それは知力の宝石――

 ――それは破壊の宝石――

 ――それは幸福の宝石――

 ――それは絶望の宝石――

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「ん〜、フレーバー」



 なんか色々書いてあるけど、割とマジのフレーバーテキストだと思う。



「ん? 2枚目あるジョン」



 ジョンジョン、ページがもう1枚あったジョン。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『ホープダイヤモンド』Rare:38(2/2)


 これは魔力の代償。そして力の代償。

 この宝石を素材として使う時、同等の素材と併用しないと呑まれてしまう。


 使用者はよく注意すること。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「それを1ページ目に持ってこいよ」



 なんで大事な方を2ページ目に書いた? 悪戯か? 運営の悪戯心なのか?



「ま、同等......いや、それ以上の素材との併用だ。問題ないだろう」



 コイツは正直、ボスゴーレムの連戦で作れるが、フェンリルの素材は『幻獣』の素材だ。レベル150のモンスターは、そう簡単には倒せない。その性能は破格の物だろう。



「じゃあリル、お目目を使わせてもらうぞ」


「はい! ですが父様、魔力を宿さなくていいのですか?」


「おぉ、盲点だった。なら先に宿すか。『幻獣狼の眼』にも魔力は宿るのか?」


「宿ります。モンスターの素材は全て、魔力を宿らせる事が出来ます」


「OK、ならそっちも宿らせよう」



 両方とも、小さなハンマーで魔力打ちで叩けば宿るだろ。



「よし、始め「ルナ君、リルちゃん、ご飯だよ〜」ません」



 流石にご飯優先だ。ソルの作ったご飯、何としても食べないと。



「続きは晩御飯の後だな」


「はい!」


「何作ってたの〜?」


「空飛ぶ箒の材料の準備の準備だ」


「え? そんなに工程踏まえないとダメなの?」


「あぁ。それに希少素材をバンバン使う」


「えぇ......なんかごめんね?」


「気にするな。俺が好きだから作ってるんだ。何としてもソルを魔女っ子にしたいからな」


「ふふふっ、そっちの計画も着々と進んでるよ!」


「それは楽しみだ。よし、行こうか」



『ホープダイヤモンド』と『幻獣狼の眼』インベントリに仕舞い、立ち上がって声をかける。



「うん! 今日はアヒージョだよ!」


「楽しみです!」


「だな。パンを付けて食べるのも美味しいぞ」




 続きは後でやるとしよう。




 今日は色々な事を知れた日だった。充実していたな。

1日で5本も投稿しちゃいましたが、皆様は大丈夫でしょうか?私は大丈夫です。20時間ほど椅子に座り、ちょっとお尻の感覚が無くなったくらいです。


次回は.....箒、出来るといいですね.....(遠い目)


いや、あのですね。箒の名前がですね、どうしても『ニ〇バス2000』しか出てこなくって、絶賛頭を抱えてるんです。


ですので今回、完全オリジナルでいきます!お楽しみに!

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