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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第4章 第1回イベント:武術大会
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頭を回せ(物理)

10万PVありがとうございます!

 


『始め!!!』




「『アクアスフィア』『イグニスアロー』『アウラ』ァ!!」



 初手全開のアクアスフィアで、二階建て一軒家を軽く超えるサイズの水の塊を作り、アウラによって火力を上げたイグニスアローをぶち込む。



「間に合え!」



 パチン!



 ドッバァァン!!!!!



「よし!」



 水に超高温の物体に触れた時に起きる、水蒸気爆発をクロノスクラビスで防いだ。



「何人残ってんだ?」



 ━━━━━━━━━━━━━━━

 残り人数15/100

 ・・・

 ・・・

 ・・・

 ルナ

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「っは! 一気に85キルやべぇ!!!」


『とんでもない威力でしたね!』


「だな! これはフーを装備しているからでもあるんだぞ? ありがとうな!」


『お? 遂にデレ期来ました?』


「来る訳ねぇだろ。何言ってんだ」



 何故感謝したらデレ期と言われなきゃならんのだ。

 それに俺はもう既にソルにデレデレなんで、別にいいです。



「じゃあ、アイツらの頭を回しに行くか......物理的に」


『首チョンパですね!』


「いえす。『魔刀術:雷纏』」



 今から使うのは、カレンさんの使っていた『雷切』を超える......かもしれない速度で斬る技だ。



「じゃあフー、頼むぞ?」


『任せてください!』


「......『(らい)』」



 決められた単語を唱えてから抜刀すると、ピカッ! と刀身が光った。




「「「っ......」」」



 数秒後、3人のプレイヤーの首が回った。



「うわっとと、コケそうだった」


『ちゃんと調整したんですから大丈夫ですよ。それに、3人も頭を回せたんですからいいじゃないですか』


「だけどさぁ、コケたくないじゃん? 地面、怖いじゃん?」


『な〜に行ってんすか。これから何百回とコケる人が......』



 怖いこと言うなよ。そんなにコケないわ。



「にしてもこれ、やべぇ速度だよな。『イグニスアロー』」



『雷』とは、『魔刀術』のスキルレベルが90以上、『雷属性魔法』のスキルレベルが90以上で使える技だ。


 そもそも『魔刀術』や『魔剣術』ってのが、『元になったスキル』と『各属性の魔法』のスキルレベルが必要な、結構めんどくさいスキルだった。



 その上、一定スキルレベルがないと技が使えないと来たもんだ。めんどくさいったらありゃしない。



『そうですねぇ。ルナさんと私の相性が良くなければ、こんなこと出来ませんよ』


「いちいち変に聞こえるように言うのやめない?『サーチ』『サンダー』」



 サーチで敵の位置を把握し、サンダーで精密射撃していく。



『変に聞こえてる方が変なのですよ?』


「だからさ、その『バカって言った方かバカ』理論みたいなのを辞めなさい。それにお前、確信犯だろ? 『イグニスアロー』」


『当たり前じゃないですか!! 自分にメイド服を着せる人ですよ!?』


「あれ? 俺だっけ? フーが最初に自分から着てなかったか?『ファイアボム』『ウォーターボム』」




『違います!......多分。っていうかよく喋りながら魔法を使えますね?』




「頭を回してるからな。......精神的に」


『そんなんで出来たら誰も苦労しませんよ』


「なら俺の才能か努力だ。これからも伸ばしていこう」


『驕らないところ、好きですわ〜』


「当たり前じゃん。自惚れた瞬間に死ぬ世界にいたんだぞ? 嫌でもこういう思考になるわ」



 FS......マジで『自分が強い』と思った瞬間に死ぬからな。



『おっそろしい世界にいたんもんですね』


「それは思う。『サンダー』」



 少し遠くで、サンダーの轟音がする。



「あと3人。アッサリといこうや」


『ホントにアッサリですね』


「スピード勝負だからな。即断即決即実行だ」


『いいですね〜それ、買い物とか早く済みそうです』


「そうだな。確かソルも同じ考えだから、2人で買い物したらすぐに終わるだろうな」




『こんな時にもソルさんですか!』


「こんな時だからソルなんだろうが!」




 全く......俺の頭の4割はソル(陽菜)に占拠されてんだぞ。

 考える事が無くなったら、速攻でそっちに行くだろう!



「ほら〜もうラスト1人じゃん。フーのせいで2人逃した〜」


『酷い責任転嫁です! あ、責任転嫁って嫁って文字が入ってますし、もしかして?』


「お前、アホか? ポンコツ超えて、ただのアホか?」



 何言ってんだ? 俺もフーも。2人揃って頭おかしくなってるぞ。



「じゃあ最後だ。パーッとやるか」


『ですね』



「っ! おらぁ!」


「『斬』」



 最後のプレイヤーは剣士だった。でも残念ながら、彼のアイアンソード......らしき魔剣は、フーによっていとも簡単に斬られた。



「あぁ!? 俺の魔剣!!」


「あ、ごめん。それ魔剣か」


「許さない!」


「許そ? 心を広く持とうよ。ほら、殴っても当たらなければ意味が無い。もっと腰を落とせ!」


「うるさい!」




『めっちゃ煽りますね、ルナさん』


「だって魔剣を斬られたんだぞ? 俺なら泣く」


『知ってますよ。以前、ご自分で作られた魔剣を一撃で破壊したそうですね?』


「よ〜知ってんなぁ? 『魔剣:ヨクキレール』君は一撃で殉職したよ」


『鬼だ。魔剣に変な名前を付けた上に一撃で壊すとか、この人鬼だ!』


「俺が鬼だったら、桃太郎は誰だろうな?」


『私がやりましょう』


「魔法使いの桃太郎とか、新しいな!」




「さっきから何言ってんだお前!」



「『あっ』」



 フーの声が小さいせいで、基本的に俺しか聞こえない。つまりこのプレイヤーからしたら俺は『なんかやべー独り言を言うやつ』って感じか?



「まぁ待て剣士君。いや、元剣士君。話せばわかる」


「何言ってんだ独り言野郎!」



 あ......あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!




「お前ぇぇ!!! 今1番言っちゃダメなこと言ったなぁぁ!? 絶対にポリゴンにしてやる!」



 パチン!



「んなっ!? 動けない!」


「はっ! そこで大人しくしてろ!」


『怒ってる......と言うよりただテンション上がってるだけ?』


「正解だ! なんせ楽しいからな!」


『最後の一人を甚振(いたぶ)って楽しむとか、マジもんの鬼じゃないですか』


「桃太郎! 力を借りるぞ!!」


『はい! 鬼様!』



 なんだこのコント。




「『サンダーチャージ』を9倍チャージ!」



 通常のサンダーチャージに9倍のMPを込める。



 すると、バチバチとうるさい巨大な魔法陣が出てきた。



「あ、ここで20秒待機です」



「『なんでやねん!』」



「MP足りないんで^^」



 現在の最大MP3,800くらい。だからチャージ1回400MPを9回、これで3,600MP使うので、最後のサンダーの分の400には200足りない。


 そしてブリーシンガメンで毎秒10回復するので、20秒待てばいい計算だ。






「──じゃあ、『サンダー』」






 バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!



 ドガァァァン!!!!



「ふっ......完☆全☆勝☆利だぜ......!!!」


『えぇ......よく相手さんは待ってくれましたねぇ』




 ━━━━━━━━━━━━━━━

『総合部門』予選第34ブロックが終了しました。


 予選通過者

『ルナ』

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「お疲れ様、フー」


『お疲れ様でした、ルナさん』



 いや〜、gg(グッドゲーム)!!


 本当に良い試合だったよ。楽しかった!






「じゃあ、本戦も楽しんじゃうぜぇ?」





 勝ちつつ楽しまなければ、お家が手に入らないからな。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

 イベント会場(控え室)に転移します。

 ━━━━━━━━━━━━━━━

どうでした?楽しめましたか?私はずっとニッコニコで書いてました!


次回は多分、総合部門の決勝ですね!お楽しみに!


予告.....一応するなら、そうですね。『頂きに立つ者』ですかね。

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