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Your story 〜最弱最強のプレイヤー〜  作者: ゆずあめ
第4章 第1回イベント:武術大会
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マジシャン、ルナ

仮眠を取ると言って、そのまんま爆睡してしまいました。


眠気には

勝てる見込みが

ありません

仮眠取ろうと

無駄な足掻きを


ゆずあめ

 


『総合部門を除いて、最後の各スキル部門となりました! 最後は、『魔法』部門です!!

 魔法部門はなんと、剣術部門より参加者多く、約9000人が参加しています!!』



「お〜、遂に来たか〜」




 これまでに『刀術』『剣術』『盾術』『槍術』『弓術』『糸術』『闘術』の順番で開催されてきた。


 それぞれ優勝者は、刀術と剣術が俺、盾術が『ガーディ』君、槍術が『ぶっ飛ば』さん、弓術が『イリス』さん、糸術は『障子にメアリー』さん、そして闘術が『今日犬子』君だ。



 格ゲーの日本一なだけあって、犬子君の動きは素晴らしいものだった。


 フェイントにフェイントを重ね、意識の誘導や自身の足さばき、その全てが洗練されていた。




「ルナ君、魔法は何を使うの?」


「そりゃあ、みんな大好き『雷属性魔法』だろう。初っ端に一撃かましたい」



 ほぼ確実に、予選では全員から狙われるだろう。ワイバーン戦の雷もバレてるだろうし、如何にしてあの雷を撃つか、それにかかってるな。


 どうしても、速度、パワーも満点な雷を使いたい。



「でも、多分対策されてるよ?ルナ君の雷って、あの時に王都にいたプレイヤー全員にバレてるからね」


「だよなぁ。まぁ、それは予想済みだから問題ない。アイデアはあるからな」


「どうやるの?」


「秘密だよ」



 これは是非、本番で上手くいった時に見て欲しい。

 プラン通りにいけば、確実にスマートに決まるだろう。



「え〜、き〜に〜な〜る〜」


「可愛く言ってもダメだぞ。本番を楽しみにしててくれ」



 体全体をゆらゆらさせてお願いされてもダメです。

 結構自信はあるから、多分いけるはず。



「ま、見ててくれ。俺が珍しく、自分から目立つ姿をな」


「えっ、目立つの!? 絶対見る!!」


「あぁ。じゃあ行ってくるわ。リルとフーも見ててな?」


「もちろんです。父様の勇姿、目に焼き付けます」


「見ますよ〜! 魔法に関しては、私は厳しいですからね?」



 元、魔法の女神の視点で意見をもらえるのは嬉しいな。



「行ってきます」



「「「行ってらっしゃい」」」



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『魔法部門』のどの予選会場に転移しますか?


『第1ブロック』〜『第91ブロック』

 ━━━━━━━━━━━━━━━



 今回もページを捲るのが面倒なんで、第2ブロックに行く。



「皆、驚いてくれよ? 自信あるんだから......」



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『魔法部門』予選会場、第2ブロックに転移します。

 ━━━━━━━━━━━━━━━






 魔法部門の予選会場は砂漠だった。



「うっわぁ、ステップの方が助かったのになぁ」



 砂に足を取られる砂漠より、背の低い草しかないようなステップの方が動きやすいからな。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

 5分後に試合が開始されます。


 試合形式はバトルロイヤルです。


 第2ブロックの参加人数は100人です。


 最後に生き残った1人が、本戦へ出場出来ます。


 ルール

 ・『○魔法』及びその進化先以外のスキルの使用不可

 ・『ポーション系統』のアイテムの使用不可

 ・装備効果によるHP回復効果のみ使用不可


 以上となります。是非楽しんでください。

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「うっは! ブリーシンガメンが輝くな、これ!」



 HP回復は無くても、MP回復があるお陰で今回は大活躍だろうな。



「よし、拍手に行動詠唱をセットして、と」



 俺は手を叩くことで、とある魔法が発動するようにした。



「魔力切れは......まぁ、なっても神器頼りでいこう」



 行動詠唱のデメリットのせいで、とんでもないスピードでMPが減るだろうが仕方ない。

 ブリーシンガメンを信頼して、ポンポン魔法を使っていこう。



「......頑張って目立とう」



 今回は目立つ事による『不意打ち』をする。

 言い方を変えれば、ミスディレクションだな。


 俺自身を目立たせ、注意を惹き、その隙に超高威力の魔法をブッパする。


 敵さんが俺を見て、一瞬でも動きを止めてくれるかが重要だな。まぁ、あれだけ他の予選で目立ってしまったんだ、皆俺を狙ってくるだろう。



 ......自意識過剰かな? でも、今はそう信じないと......




『これより! 魔法部門の第1予選を開始します!』




 試合が始まり、他のプレイヤーが見えるようになった。



 なぜだか杖を持ってるプレイヤーが多いな。流行りか?




 そして、またいつものように他のプレイヤー同士は頷き合い、俺を見る。......これ、こいつらの流儀?



「......『ボイス』」




 俺はボイスを発動させる。これで、この試合の全てのプレイヤーに声が届く。





『パン! パン! パン! パン!   ちゅうも゛ぉぉぉぉく!!!!!』



 4回手を叩き、ボイスを乗せて思いっきり叫ぶ。



「「「!?」」」



 来た、キタキタキター! 全員動きを止めた!




「ふはっ!......『サンダー』」






 バリバリバリバリバリバリ!!!!!






 鼓膜が10回くらいは破れそうな程の轟音と共に





 バヂィィ!!!!!! バゴォォォン!!!!!






 雷が超広範囲に落ちた。







「痛っでぇぇぇぇ!!!」



 自分のサンダーの直撃と魔力切れによる頭痛で死にそうだ。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

『魔法部門』予選第2ブロックが終了しました。


 予選通過者

『ルナ』

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「痛いぃぃぃ!!!」



 HPが13しかない! MPが全然回復しない! 痛い!



「し、試合終わった? 終わったよね? ステラ、ステラァ!!」



 急いでステラを顕現させる。



「い、『癒しの光』を!」



 とりあえずHPを全快させる。ステラの効果とブリーシンガメンの力によって、ものの10秒程度でHPが満タンになった。



「が、頑張れブリーシンガメン! お前ならできる! MPを!! 我にMPをぉぉ!!」



 試合が終わり、20秒程砂漠に寝転んでいると、ようやくMPが回復してきた。



「......よ、よし。首の皮一枚繋がった」



 結果として、試合は上手くいったようだ。一撃で他のプレイヤー全員を消し飛ばせた。完全勝利だな! ふはは!



 そしてウィンドウが出てきた。



 ━━━━━━━━━━━━━━━

 会場に転移します

 ━━━━━━━━━━━━━━━



「オッケーオッケー、今の俺はやりきった感に満ちている。質問に答えようぞ」




 そうして飛ばされた先は、またまたレイジさん達のところだ。



「ルナさん!! なんて事をしてるんですか!!」


「何ですか今の試合!!!」


「えっと......」



 レイジさんは鬼のような形相で叫び、ア......ア......アメリカさん? は、酷く困惑したように言った。




「とりあえず、落ち着きましょう?」



「「落ち着けません!!」」



「そんな〜」



 そこで否定するあたり、この人達は落ち着いているのでは?




 そして2人が落ち着いたのは、3分後の事だった。




「で、では。ルナさん、質問いいですか?」


「はいどうぞ」


「はい、それでは何故、あんな無茶な事をしたんですか?」


「無茶? 確かに自分の魔法で死にかけましたが、そこまで無茶だとは思いませんよ?」


「違います! そっちじゃないです! 魔法の事ですよ!! 今、キアラさんが全試合のログを見てたんですけど、第2ブロックに1人だけ『一度に7回も魔法を使った』人がいるって、騒ぎになったんですよ」


「あ〜、俺ですね。でも、1度で7回じゃないですよ? 最初に1回使って、その数秒後に6回の魔法を1度に使いました」


「一緒です!!」



 一緒じゃない! 同時にあの魔法全部使ったら、MP足りんわ!!


 拍手とサンダーの間に、少しの溜めが無いとMPが足りなくてサンダーが使えんのよ。



「......でも、それがどうして無茶という話に?」


「えぇ?......ルナさん、魔法って基本、2個までしか同時に使えないんですよ」



 あっ、それは前に言ってたな。集中力が云々って。



「それは前にフレンドから聞きましたね。でも、使えちゃうんだからいいじゃないですか」



「「なんで使えちゃうの......」」


「知りません」



 何が原因でそんなに1度に魔法が使えるとか、別にいいじゃん。持ってる手札を完璧なタイミングで切っただけだ。



「それで、アメリカさんの質問は?」


「......もういいです、アメリカで。それで、あの時はどんな魔法を使ったんですか?」


「『雷属性魔法』の初期からある呪文の『サンダーチャージ』と『サンダー』ですよ」


「え? あ、アレってそんな威力が出るんですか!?」


「出ますね。同時にチャージすればするほど、バカみたいな威力になります。オススメですよ?」



 まぁ、今回みたいに自分に当たる事も考えないといけないけど。


 ってかよく俺生きてたな。



 ブリーシンガメンが無かったら、あの砂漠から全員消えてたのかな。



「そうだレイジさん、アレって俺も死んでたらどうなってたんですか?」


「ルナさんは指輪があるでしょう?......それに、もし全員が同時に倒れていたら......その状態にした人、つまりは1番敵を倒した人が、次の試合にいけますね」



 あ、『不滅の愛』で俺の残機、もう1つあったんだった。



「じゃあどっちにしろ勝ってた訳ですね。やったぁ」



「「えぇ............」」



 さ、ボイスの事は上手いこと話さなくて済んだし、次の予選はどうしようかな。



「ではレイジさん、転移お願いします」


「......もう予選後のインタビュー、ルナさんの独擅場ですね............」


「そんな事ある訳ないでしょう? それにこれ、きっと俺の黒歴史の1ページなんで、吹っ切れてるんですよ」


「そうですか......とりあえず転移しますね」



 ━━━━━━━━━━━━━━━

 2次予選会場(控え室)に転移します。

 ━━━━━━━━━━━━━━━




 そして、控え室に転移された。




「にしてもあの人の名前、本当に覚えられんなぁ。見る度に顔が違って見えて、別人のように感じるんだよな」




 それから俺はあの、ア......ア、アリサさん? の名前を覚えられない事を、暫く考えていた。

書き方を.....忘れた!?


そういえば前にルナ君がワイバーン戦でサンダーを使った時って、アルテを持ってたからMPが700増えてたんですよね。


一度、布都御魂剣とアルテの両方を持って魔法を使って欲しいですね。感情超強化とかステータス補正のお陰でとんでもない事になりそうですけど.....



では次回!『魔法って便利だよな.....鍛冶にも使える』です!

お楽しみに!

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― 新着の感想 ―
[良い点] バチクソ面白い!! 今出ている所まで読みましたが、飽きる要素がありません。 更新が待ち遠しいです。 これからも、頑張ってください。ヘ(≧▽≦ヘ)♪ [一言] 頑張ってください。(*´ω`*…
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