漫才「初日」for ゲラゲラコンテスト2
※ボ:ボケ ツ:ツッコミ
どーもー(コンビ名)です、お願いしますー!
ボ「人生において重要な場面って、速いエスカレーターからタイミング良く降りるとき以外にもたくさんありますけど、」
ツ「そりゃあそうだよ。徒歩初心者じゃないんだから。」
ボ「高校に入学した初日ってかなり重要ですよね」
ツ「確かにね。第一印象でその後の学校生活変わってきますからね」
ボ「よし、今日から高校生活が始まるぞ!(コントイン)」
ツ「いきなりだな!初日の朝ですかね?」
ボ「(リュックに物を詰めながら)もう!学校指定のリュック小さすぎて、荷物詰めるの大変なんだけど〜」
ツ「カバン指定の学校って珍しいですね」
ボ「何この"うさぎのぬいぐるみのお腹のところにちょっとだけファスナーがついてるリュック"!」
ツ「私立メンヘラ学園か!私立メンヘラ学園•地雷女科の指定カバンだろ!」
ボ「よし、筆記用具と教科書とお弁当と、自然の恵み!何とか全部入った!」
ツ「自然の恵みってなんだよ。概念持ち運ぶな!ってかよく入ったな!」
ボ「あれ、もうこんな時間だ、急がないと!えーっと、自転車かキックスクーター、どっちで行こうかな…」
ツ「自転車の一択じゃないですか?」
ボ「ここはキックスクーターで決まり!」
ツ「二択下手すぎるだろ!キックスクーターって、もう誰も使っていない乗り物ですからね」
ボ「ガラガラ……ガラガラ……」
ツ「トリッキー通学!」
ボ「軸足じゃない方は、後輪のブレーキに添えるんですよ〜!」
ツ「知らねぇよ」
ボ「あー危なかった!なんとか時間通りにバス停に着いた〜」
ツ「えっ、乗り換えするんですか?!」
ボ「さて、キックスクーターを家の方向に思いっきり転がそうかな」
ツ「どういうこと?」
ボ「車輪の回転し続ける力だけで奇跡的に家まで帰る方に賭けよう!(祈る)」
ツ「迷惑ギャンブラーだよ!高確率でキックスクーター乗り捨てんな!」
ボ「あ!バスが来た!乗ろう!……(しばらく黙っている)」
ツ「バス乗ってる間のリアルな間はやらなくていいんだよ」
ボ「よし、学校に到着したぞ!」
ツ「やっと着きましたよ」
ボ「えーっとクラス分けは…ここに貼ってあるのか。何組かな〜」
ツ「ドキドキしますね、こういうの」
ボ「3組は嫌だな…3組だけは嫌だな……」
ツ「嫌なドキドキだよ!3組に何があるんだよ」
ボ「3組の教室だけ昔ラーメン屋だった場所を改装したところで、床がベタベタしてるから嫌だな………」
ツ「気になるな!そのリフォーム!え、ラーメン屋だったところを中心に増築して学校建てたの?」
ボ「……おっ!2組だ!やったー!2組しか勝たん!」
ツ「私立メンヘラ学園•地雷女科に染まってんな!」
ボ「よし、サラサラの教室についたぞ!」
ツ「普通はサラサラなんだよ。3組以外は。」
ボ「はじめまして!名前何ていうの?」
ツ「まず隣の席の人と仲良くなるんですかね」
ボ「…ふーん、そんなことよりさ」
ツ「スカすな!あなたが聞いたんでしょ」
ボ「君が思う"おもしろ3文字"は何かな?」
ツ「出た!お笑いテロリストだ!やめた方がいいよそのコミュニケーション…」
ボ「(ツッコミに被せ気味で)えー!一緒なんだけど!」
ツ「奇跡の一致!」
ボ「あのさ、友達になろうよ!」
ツ「高校生はあんまりはっきりと"友達になろうよ"とか言わないですけどね。小学校低学年のセリフですからね」
ボ「まだお互いのこと全然知らないからさ、いろいろ質問していい?」
ツ「あ、そういうのいいね。仲良くなりましょうよ」
ボ「じゃあさ、じゃあさ、好きな書道用の半紙って何?」
ツ「なんだその初手!怖すぎるだろ!」
ボ「松風か〜!なるほどね…松風ね!うん……」
ツ「……そっから話広げられないなら聞くな!なんでそいつも半紙の種類知ってるんだよ」
ボ「ごめん、ちょっと荷物整理するね」
ツ「気まずくなってんな!」
ボ「え?この荷物の中身?これはね、どんぐり。どんぐり半年分。」
ツ「何持ってきてんだよ!量の基準も謎だし。」
ボ「"自然の恵み"とも言うね。」
ツ「言わねぇよ!なんでどんぐりを自然の恵みの代表格としているんだよ」
ボ (袋からどんぐりを出してこっそり食べる)
ツ「どんぐり食べないでもらえる?食用だったの?!」
ボ「あっ、食べます?」
ツ「隣の席の子にも勧めんな!ってもう!全然できてないじゃないですか!」
ボ「こんな感じで高校生活うまくやっていけるかな」
ツ「絶対無理だよ!もういいよ」
どうも、ありがとうございましたー