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シンキング  作者: みつ
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僕らは互いに、おおよそのことは知っていた。

その日、僕は、玩具屋さんに行った。


ふと、大体の人が見て可愛いと思うヌイグルミが目に入った。


僕は、思った。

(自分の子供が、「これ、ほしい!」と言えば、絶対、買ってあげるだろうな……また、しばらくして、違った可愛いのがあって、「これ、可愛い!」と言えば、前に買った時より、僕の感覚で、ほどよくスパンがあり、僕が見ても、やっぱり、それは確かに可愛いかったら買ってあげるだろうな……でも、そんなふうにしていき、その子は、どう成長していくんだろう……いや、そもそも、ヌイグルミが好きな時期というのは、やはり子供が、子供である時だけというのが定説ではあるしな…)と。


そこで、僕の思考回路は、

子供がいないどころか恋人もいない、という事実を、そこで思い出し、僕は、プラモデルコーナーに足を運んだ。


僕は、『オタク』という言葉が正直、あまり好きではない。

『マニア』は、『オタク』ほどではないが、やっぱり、良い響きにはチョット思えない。


でも、『マスター』は、わりかし好きな言葉だった。


そんな僕は、玩具屋さんに長く居たが、結局、とある物を買う決断が出来ずに、その日、その店を出た。



帰宅して、夕飯を食べる。

20時頃に、友達のリーヴが、やってきた。


もともと、僕の家で宅飲みをしよう、という話になっていて、それは予定通り、彼は来たが、予定外なのは、既に彼は、かなり酔った状態で、やってきたことだ。


僕の部屋に入ってきた彼は、開口一番、

「俺は、男が好きだ!!」と言った。


僕は、彼に、その場で襲われないことだけは分かっており、

「まぁまぁ…」と、とりあえず彼を座らせた。

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