04_村長、襲撃に悩む
どうも、最近帳簿を見るのが楽しくなってきた村長です。
最近村人たちの協力で勇者グッズを展開したのですがそれが見事に大当たりしまして、収益が普通の村並みに増えました。
しかもその影響で巷で勇者志望の転職希望者や新卒の方が増えたそうで、この村がそれに貢献した第一人者とのことで晴れて私が勇者斡旋協会の会長に任命されました。
そして本日は勇者斡旋協会設立の記念としてこの村で勇者ショーを開催することになったのですよ。
いやぁ、村の人口を超える数の見物客が来てくれまして、結構緊張しますね。
「村長!大変です!」
おやどうしました村人たち。
そろそろショーの開幕時間なのに衣装に着替えなくてよろしいので?
「それどころじゃないんです!隣町から連絡があって、この村にモンスターの群勢が向かってきてるらしいんですよ!」
・・・え?いやいや待ってくださいよ。
こんな何も無い村にモンスターが攻める理由なんてないでしょう?
「数ヶ月前はそうですけど今は勇者斡旋協会の大元じゃないですか。
モンスターに危険分子と見なされてもおかしくない理由があるんですよ!
あぁ。そういえばそうですね。
・・・って、そんな事言ってる場合じゃないじゃないですか!!
早く観光客とここに居ない村人たちに事情の説明と避難所への誘導を!
「おお、珍しく村長っぽい・・・了解しました!任せてください!!」
私も村外れのほうを確認したらすぐに向かいます!急いでください!
ズシン ズシン ズシン ズシン
「村長!人々が一斉に避難を始めたのですが何事ですか!?」
その地を揺らす程の足音に特別製の巨大勇者着ぐるみ・・・村人Mですね?
・・・時間がありません。貴方も早く逃げなさい。
「え、どうしたんですか一体。勇者ショーより重要な事ですか?」
村にモンスターが迫ってきていて危険が危ないんです。ショーの成功より明日の命ですよ!
「グハハハ!魔王様の命によってこの村は我らが滅ぼしてくれる!!覚悟しろ!!」
ああもう来ちゃったじゃないですか!
村人M!私が時間を稼いでいる間に走りなさい!くらえ、村長必殺・・・
「・・・ちょっとそこのモンスター達」
って、何でモンスターの方に行くんですか!!?
「何だお前・・・人間にしてはデカすぎる気がするがその格好はまさか勇者か?」
ああもう、しかも勇者着ぐるみで誤解されちゃってるじゃないですか!!
村人Mの裁縫スキルが達人すぎて大きさ以外何の違和感もないですし!!
「ええ、今から勇者をやらせていただく予定だったんです・・・が、あなた達が来たせいで皆逃げてしまいました。
・・・大事な村の収入源を潰した責任、どう取るつもりですか?」
「ふん。少しデカいからって調子に乗るな。
それにそんな心配しなくても、この村は今日限りで消えて無くなるのだ!!死ね!!メ○ゾーマ!!」
ドッカーーーン!!!
村人Mーーーーーぅ・・・・・・・・・って・・・あ。
「な、何!?魔王軍の幹部である我の攻撃が効かない!!?」
「単純に弱いからです!
責任を取る気が無いのなら倒されてお金になりなさい!勇者風魔王パンチ!!」
「ギャーーーー!!!」
おお、モンスター達がすごい勢いで倒されてゆく。
・・・というか、村人Mって前職魔王ですもんね。そりゃこうなりますよね。
こうして村の危機は一人の村人の一方的な武力によって救われたのでした。