02_村長、入居に悩む
2度目まして、村長です。
過疎に過疎った村で入居者募集をしてみたのですがね。
なんかすごい方がやってきてしまって困っているなうです。
とりあえず引っ越し希望の方のスペックですがね。
まず私の3倍以上は背高いし、
肌とか真っ黒でしかもごっつい爪とか羽とか生えてますし、
明らかにダークでヒールな感じのマントとアクセサリーつけてますし、
・・・この方どう見ても結構ヤバめな方面のモンスター様ですよね?
何で門前払いしなかったのですか村人Aよ。
「・・・村長。今のご時世で肌の色とかあれこれ言うとアッチ系の団体から目を付けられますよ。
ジャンケンで負けてなったとはいえ人の上に立つ方なんですから、そこらへん注意してください」
・・・え、私が悪いの?
というかモンスターさん、貴方もなんでこんなド田舎に来たんですか?
「ああ、はい。
私、ちょっと離れた所にある大陸で長年 魔王 をやっていたのですが、
なんかもう一生勇者来なそうだし人間も従順すぎるし、魔王のやり甲斐がホント無くてですね、
家出というか魔王城出してしばらくスローライフでも・・・と思っていた所ここに通りがかった次第です」
・・・。
何かおかしな事言ってましたよ村人Aよ。
「いやいや普通ですって。
ウチの甥っ子だってよく勇者ごっこで魔王役の私を倒してますし」
「・・・え?ちょっと詳しく!何なら私が魔王役をやらせていただいてもよろしいでしょうか!?」
いや、役とかじゃなくてまんま現物なんですが・・・
と、とにかくですね魔王さん。
我が村は見ての通りカツカツの状態でして、家出した魔王を養えるほどの余裕は無いのですよ。
「・・・あ、そうなんですか・・・」
・・・お。意外と物わかり良さそうですねこのモンスター。
それならば話は早いです。そういう訳で移住したいというお気持ちは嬉しいのですが・・・
「・・・ちょっと失礼」
バヒューン
あ・・・あれ?どこ行ったんですか?
ズシン
「戻りました」
・・・え、ああ魔王さんどうしたんですかいきなり?
「ちょっとそこらのモンスターを倒して素材とお金を調達してきました。
家の購入費用と引越し挨拶代わりにどうぞ」
あ。どうもご丁寧に・・・
しかしですね、先程も言った通りこの村は財政がアレでちょっとのお金くらいで・・・
・・・。
・・・・・・!?
・・・・・・・・・!!!!
どうぞお好きな家に住んでくださいませ。




