片思いの詩集 2
『君が』
もしも、君が天使なのならば
僕は喜んでその弓矢の矛に穿たれよう
もしも、君が悪魔なのならば
僕は喜んでその大鎌に刈り取られよう
でも
でも、もし君が
僕と同じ弱くてちっぽけな人間だったらさ
ね、
ちょっとだけでいいから
僕に肩を、預けてくれないかい?
きっと、不幸な思いにはさせないからさ
きっと、幸せに包んであげるからさ
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『恋絵の具』
僕の持つ真っ白いキャンバスに
一滴の絵の具をポトリと垂らす
君の目に滲んだ一滴の水が
僕には何だかわからないけどさ
僕の心臓が脈打つ度に
一滴の絵の具は踊り狂う
絵の具が暴れるキャンバスのなか
ひとつの影が現れた
ああ、やはり君なのか
もう、出て行っておくれよ
君が現れるたび、僕の心が止まっちゃうからさ
ずっとずっと片思い。