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wonder hole -last player-  作者: にゃこ
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針は動く-3


シャザンヌの攻撃を竜巻の壁で防いだ青年。

彼はラファノ大陸独特の格好をしている。長い髪を横で一つにくくっていて前髪も長く隙間から少しだけ深い緑の瞳が見える。シャザンヌは疎ましそうに彼を見るなり第二皇子とともにその場を去った。


その少し後にやってきたミンキュは目の前の光景を理解するのに少し時間が必要だった。


サマーティーの父親は血黙りの中倒れている。

イザナはボロボロのコロツィオに抱き上げられてる。

涙を流しながら唖然としているキシュを抱きしめるグビド。

項垂れるサマーティー。

そして、見知らぬ青年。


すぐ側にいたマリーとジョージにどうなっているのかきこうとミンキュが近づくとマリーが何か話そうとしてくれた。けれども言葉を聞く前に駒が動き出す。


青年はキシュの方へ向かって歩くので、グビドは急いで顔を青年の方へ向けると、驚いた表情を見せ、すぐさまキシュを守るように青年の前に立ちはだかる。青年は少し驚き焦っているようだ。


「お前がさっきの竜巻をだしたのか?」

「そ…そうです。」

「さっきの竜巻。マキニアの魔力じゃ無理な領域だ。お前…何ものだ?」


そのやりとりに皆んなが注目する中、キシュはまだ放心状態。



「僕はフウゼツ・ミュタ…」


ミュタ…みんなピンときていない。

グビドは違った。


「ミュタ…?お前…ミュタ王家のものか?!今更レルエナになんのようだ!」


グビドの怒鳴り声に驚くフウゼツはオドオドして答える。


「レルエナにようがあるわけじゃ…」

「それじゃ何をしに来た?」


「…助けにきました。」


突然すぎてみんな驚く。

だれもフウゼツとは面識がないのだ。


「さっきの女の人…。あの人を止める為です。皆さんはあの方が何をしようとしているのかご存知ではないのですか?」


一同は困惑する。

そう言えばわからなかった。


「この世界の統一…」


ボソっとイザナが言った。

皆がイザナに注目する。

イザナは語り出す。


「シャザンヌはレリアの意思を継いでいる。彼女は宝珠を全て集め、この世界の王になろうとしてる…」


少し困った様子のフウゼツ


「残念ながらそれより最悪な事です…。」


フウゼツは突然誰にも聞こえないようなくらい小さな声で独り言を言うと目をつむった。

瞳を開けたフウゼツの瞳の色は深い緑から、明るい緑へと変わっていた。


「彼女は統一しようとしてるんじゃない。滅ぼそうとしているんだ。」


「?!どういうことだ…レリア様はそんな事…!!」


グビドはなにかに気付いた。

グビドの反応にフウゼツは応える。


「そう。彼女は最後の力でそれを止めた。彼女は賢い娘だった。」


イザナ・グビド以外は何が何やらである。

ジョージがフウゼツに問いかけた。


「どういうことだ?あの女一人でこの世を滅ぼすっていうのか?」


フウゼツはジョージの問いに優しく答える。


「彼女は、僕たちの王…君たちの言う神を復活させようとしているんだ。信じられないだろうけど、いるんだ。長い時の間眠り続けているだけ…」


「…どういうことだ…」


サマーティが震えて叫ぶ


「何わけわかんねーこといってんだ!!シャザンヌがそんな事するわけねーだろ!!!」


普段フニャフニャしてるサマーティが怒り叫んだので、皆驚く中、フウゼツだけは哀れんでいる。


「…。残念だが、君の知る彼女はもう死んでいる。」


サマーティに悲しみの意を込めて応えた。

サマーティの怒りは絶頂にたっし、フウゼツに飛びかかり胸ぐらを掴みこぶしをふりあげた。


「死んだ?!!!ふざけんな!!生きてるじゃぁねーかよ!!」

「あたしのせいだ…あたしのせいだ…あたしのせいだ…」


延々と流れる壊れたレコードのように繰り返し繰り返し同じフレーズが、怒鳴り声の中流れる。


それを阻止しようとするグビドの声。


サマーティーもその異様な事態に気がつき、声を止める。状況という針が変わったからか、今度は別のフレーズをキシュの口から流れる。


「全部あたしのせいだ…あたしが、あの時あそこに行かなければ…あたしが……あたしが殺したんだ…あたしが…」

「っちがう!!!お前のせいじゃない!!」


堪え切れないグビドの腕はキシュを強く抱きしめ、言葉を遮った。


それでもキシュはずっと自問自答のあたしが…を繰り返し涙を流し続けた。

サマーティーはフウゼツの胸ぐらを離して、その場に崩れた。フウゼツは哀れみ悲しみキシュの前まで歩み寄り、そっと頭にてをのせる。


「君のせいじゃない。」


フウゼツはキシュの頭から手を離して、みんなの方に目を向けた。


「アベドを止めなくてはいけません…」


フウゼツの言葉は混乱を招く。


「アベド?…何言ってんだ…彼女の名前はシャザンヌだぞ…」


うなだれたサマーティーが笑いながらか答えた。けれどイザナは違う…唯一この危機的状況を理解した。


「そんな…それじゃ…あの時も…」

「そう…全てはアベドの意志…」


フウゼツは辺りを見回しこの悲惨な状況を哀れんだ。


「話は長くなる…。」


前半戦描き切りました!ここからは後半戦となります!前半戦はかなりの時間をかけ書き上げたのですが、後半戦はまだ描きだめれてないので、アップするのにお時間いただくと思います。


今まで読んでもらう機会も術もわからず黙々としていた中このサイトに出会え、お話を読んでいただけ、本当に感動しています。後半戦も皆さんに楽しんでもらえるよう頑張って書き上げて生きたいと思います!


イラストの上げ方がわからずポチポチとpixivにアップしてあります。(中には古いデザインのものもありますが…)興味があれば覗いてください!pixivid=neko0228

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