第四話『ニトログリセリン』
はぁい!新キャラでますよ!結構みんな濃いキャラだから今回は平凡なキャラにしました…
なんちゃってッ!この話の中では一位二位を争うぐらい濃いキャラです!
ヤマトくんがんばれっ!
「あぁ~…えっと…」
今は放課後。時は4時。
「ん?どうしたのヤマト」
右隣には梶山。そして正面には…
「なんで俺は特殊能力部の扉の前にいるわけ?」
聞きたいことをできるだけ短い文字数で話す。
「え?だから見学だって…僕ここの部員だから!てゆうかここは特殊なんちゃら部じゃなくて放浪部だよ?」
「はあ!?お前ここの部員なの!?てか部員のくせになんで正式名称知らないの!?」
あまりにつっこみすぎて息が苦しくなり、勢いよく酸素を吸い込む。
「あ、それが正式名称なんだ~。ていうかヤマトはなんでそんなこと知ってんの?部活入ってないって言ってなかったっけ?」
「あ~…そ、それはいろいろあって前ここに勧誘されて…」
いろいろ誤魔化しながら話す。梶山はふ~んといって俺から顔をそらした。
「なら話は早いや。じゃあ早速入ろう」
「え、ちょ、まっ――」
俺が止める間もなく、梶山は放浪部の扉を開いた。
「こっんにちはー!見学者連れてきましたよ…ってあれ?イシカとクロトは?」
梶山が話しかけた相手は椅子に腰掛けた身長がやや低めな少女であった。
「お?これはカジ殿ではないか。イシカ殿とクロト殿は先ほど『校長に呼ばれた』という置き手紙を残して出かけていったのだよ。ところで、なんだそちらにいるいかにも暇を持て余し平凡な人生を送っているであろう少年は?」
「ちょっ…!俺のことだよなそれ!?ひどくね!?」
「あーこいつはねーヤマトって言うんだ。好きなようによんでいいって。」
俺の話はやはり無視されて、がっくりと肩を落とした。
しかし、自分の名前だけ知られておいて相手の名前を知らないというのは少し腹立たしいものがあるので、俺も負けじと聞く。
「で、あんたは…?」
「む、私は人間だ。性別は女。歳は14歳である。」
「年下じゃねーかっ!てかプロフィール聞いてんじゃねんだよ!名前だよ名前!」
「君は「あんたは」だけで相手に自分の意思が通じると思っているのかい?言葉は主語と述語で成り立っているのを小学校で習わなかったのかな?そもそも初対面の相手にいきなり「あんた」を使うのは無礼だと思うのだが。」
「あーもうわかったわかった!あなたの名前はなんですかっ!」
こいつめんどくせえ!!半端なく!!いや正論なのがものすごくむかつく!!
そう思っていると、少女はよろしいと言い少し咳払いをした。
「私は佐川夢来。ムクと呼ばれている。できれば君みたいな軽率な奴とはあまりよろしくしたくないが一応よろしくと言っておこう。」
くそっ…こいつ…!悪かったな軽率で…!
「~~~~っ!」
「冗談なのだよ。君はジョークも鵜呑みにする奴なのか。実に面倒な奴だな。」
俺がなにも返せないでいるとムクがそういった。
「あぁよろしくなぁっ…!」
できるだけ怒りを堪えていってみるものの、やはり表情に出てしまっているのがわかった。
「ま、まあまあ!」
梶山が空気を察知したのか間に割り込む。
この時俺は初めて梶山の存在の有り難さに気づく。
ありがとう…お前がいなかったら頭からニトログリセリンが出てきてたと思う。
ガラッ
その瞬間扉が開いた。驚いて扉の方を見ると、イシカとクロトがいた。
「おや、イシカ殿。クロト殿。帰ってきたのか。カジ殿が人を連れてきたのだ「ヤマトっ!?」
ムクのながったらしい発言をさえぎって、クロトが俺の方に駆け寄る。
「やっぱり入る気になったの!?」
「あ…いやちがくて…」
「僕が連れてきたんだよ!見学だけならしてくれるっていうから!」
俺が弁解する前に、梶山が説明してくれる。
「ほう、うそかじ。ありがたいな。話をした次の日に誰であれ見学者を連れてきてくれるとは」
話?なんのことだ?ていうか…
「うそかじってなんだよ…」
俺が呟く。
「あぁ、ヤマトは知らなかったか。こいつってよく冗談とか言うからさ~ときどき冗談じゃ済まされないくらいの。だから、嘘をつく梶山。略してうそかじ!」
イシカが得意げに笑う。
「ちょっと~そのあだ名あんま言いふらさないでよ~気にしてるんだから結構!」
「ふーんいいあだ名だな?ウソカジさんよー」
「なっ!?ヤマトもそのあだ名使うの!?」
ウソカジが半泣き気味にいうが気にしない。
これからはウソカジと呼ぶと心の中で決めたのだ。
「あぁこのあだ名使わせてもらうよ、ウソカジ。」
俺があえて「ウソカジ」の部分を強調していうと、ウソカジは「うわーん」と顔に両手をあてうずくまった。
「え、あ、ちょ、そ、そんなつもりじゃないんだってば!ごめんごめん!」
俺が慌てて謝った瞬間
「なーんてね♪」
とウソカジがにっこり笑いながら顔をあげた。
「あ、まじでウソカジだっこのぉ…!」
前言撤回。やっぱりこいつはありがたい存在なんかじゃない、とてつもなくうぜえ…!
「ん?あ、そういえばイシカッ校長先生からなんて言われた?」
ウソカジがさっきまで両手を合わせていた手をパッと話してイシカに顔を向ける。
「あー…っとな…やっぱりちょっとこのままだと厳しいらしい…」
「そっか…」
何やらくらい会話だ。
「あのさ、部員じゃない俺が聞くのもなんだが、なにがあったんだ?」
「ん?あー…まあ話してもいいか。」
イシカがそう言って一瞬呼吸を吸って、語りだした。
「この部、廃部になりそうなんだ」
君は「あんたは」だけで相手に自分の意思が通じると思っているのかい?言葉は主語と述語で成り立っているのを小学校で習わなかったのかな?そもそも初対面の相手にいきなり「あんた」を使うのは無礼だと思うのだが。(ドヤ顔)