表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/14

ご主人様の妹!?3


物置き場に閉じ込められた。ご主人様は、あたしを探し回ってくれていた。でも、梨子がいじわるを。その時龍が助けて・・・!?


今、物置き場の中。なんだか・・すごく寒い。今、12月だもん・・・当たり前よね・・・・。

これから・・・どうすればいいの・・・?誰か・・・助けてッ!!


み「・・寒いよぉっ・・っ・・・誰か・・・助けてっ・・・寂しいよ・・・暗いよ・・・怖いよ・・」


あたしの身は、ブルブル震えている。白い息も出ている。

なんだか・・・眠くなってきた・・・。寝ちゃダメ・・・・ダメ・・・ダメ・・・。

物置き場の壁って、厚いんだよね・・・あたしの声も聞こえないくらい。


み「・・ねむ・・い・・・寝ちゃ・・・ッ・・・だ・・め・・・・はぁ・・・はぁ・・・っ・・・」


とうとう、眠ってしまった。あたし・・このまま死んでしまうの!?いやだ~!!

目を覚ましてッ!あたし、起きろッ!!!







ナ「何やってんの?こんなところで。寒いだろ?こっちこいよ~。」

み「ごしゅじっ・・・ん・・・さまっ・・・・寒いよ・・・・」


ヨロヨロした足で、歩いた。でも、倒れてしまった。


み「ごしゅじんさ・・・ま・・・抱っこ・・・・。」

ナ「甘えん坊だな~・・・ほらっ・・・ん・・・」

み「えへへ~・・・あったかい~・・・」






み「ご主人様・・・・っ・・・・夢・・・だったん・・・・だ・・・・。」


もう朝だ・・・。寝過ごしたんだね・・・・。



ナ「みなみ~!みーなーみー!どこだよぉ!!」

み「ご主人様っ!?ここですッ!あけてぇ~ぇ~!!!」


かすかに聞こえる声。懐かしい・・・。


梨「お兄ちゃん~」

ナ「お兄ちゃんって・・・キモ・・・・で、何?あっ!そうそう、みなみしらない?」

梨「あ!知ってるよ。」

ナ「どこにいるの?」

梨「実家に帰るって。お母さんが、病気なんだって」

ナ「ふぅ~ん・・・そうか・・・さんきゅ」

梨「ふふっ・・・」


み「違う・・・ココだよ!あたしは、ここにいるよ?きて!早く!たすけて!!ここにいるってば!行かないで!こっちにきてえええええええ!!!」

ナ「??????みな・・みの・・・声が・・・聞こえた・・・」

梨「え~?みなみさんは、実家にいるんだよ~?何言ってんの?」

ナ「そうだ・・よな・・・ははっ・・・」

み「ここだってば!!!!!!ご主人様ああああああああああああああ!!いやあああああ!!!」

ナ「・・・空・・・耳・・・?・・やべぇ~!学校に行ってくる~!」

梨「はぁい!」


梨「ざ~んね~ん・・・ふふっ・・・ばーか。」

み「っ・・なんで・・・っ・・・なんでよぉっ!!!なんで・・こんなことするのよおおおッ!」

梨「うざいから、それだけよ。」

み「これが、ご主人様にばれたら、あなたは、嫌われるわよ!?それでいいの!?」

梨「ばれないようにするわ。」

ナ「やっべえええええ!忘れ物~!!・・・梨子?誰と・・・話し・・・てる・・の?」

梨「えっ・・・っ・・・あっ・・・ちょっ・・・」

ナ「?お前・・・隠し事してるだろ?」

梨「しっ・・してないわよッ?!」

み「ご主人様ああああああああ!!!!助けてえええええええええええええ!!!」

梨「ご主人様ああああ!助けてええええええええええええええええええ!・・・コレ・・ね!あのねっ映画で・・・・やってて・・ハマっちゃってぇぇ!!へへへッ」

ナ「そ・・う・・・。じゃあな。」

梨「うんっ!」

み「そんなぁ・・・いや・・いやいやいやいやいやあああッ!!あけてえぇ!」

梨「叫ぶな。殺すぞ。お前なんか、すぐに殺せる。」

み「ひぃっ・・・・っ・・・っく・・・うぅ~・・・・ごめっ・・・なさっ・・うっ・・・うっ・・」

梨「あんたは、そうやっていつまでも、おびえてなさい。ふっ・・・はははっ・・あはははははははははははッ!!!またくるわ。」

み「うわあああああああっ・・・ん・・うえええええええんっ」



あ~・・・何時間泣いたんだろう・・・泣きすぎて疲れたわ・・・。



龍「みなみちゃん?いるんでしょう?分かってるよ?今あけてあげるから、待っててね!」

み「りゅ・・う・・・龍!?龍なのね!!?早くあけて!寒いわ!凍え死にそう・・・」


                かちゃ


龍「みなみちゃんっ!!」

み「りゅう・・・・っ・・・」

 

                バタン


龍「みなみちゃん!っ!冷たい・・・体が・・・すごい冷たい!・・誰か!!誰かきてくださいッ!」












み「・・・・ん~・・・あ・・・ここ・・・?」

龍「大丈夫?!」

み「あっ・・・うっ・・・いっ・・・頭が痛いっ!!」

龍「まだ寝てたほうがいいよ?ね?・・・今日のことは、何も聞かないからさ・・・ね?」

み「ぅん・・・ありがとう・・・・」

龍「じゃあ・・・ゆっくり休むんだよ?」

み「は~い」


              パタン


み「熱・・・ある・・・かな?・・・ん~っしょっと・・・・」



              ピピピピピッピピピピピッ


み「!!!!!!!!・・・・39.0℃・・・・はぁ~・・・。」


            ドタドタドタドタ、ガチャ


ナ「みなみっ!!!?平気か!!?」

み「ご主人様ぁ~!平気ですよ、熱があるだけで、ほら。」

ナ「!!!39度もあるじゃないか!!!!?」

み「そりゃあそうですよ・・・物置き場に閉じ込められてたんですから。」

ナ「え?だ・・・誰に・・・?!」

み「梨子さんです。」

ナ「・・・ごめん・・・俺のせいだ・・・ごめんごめんごめんッ!!」

み「きゃあっ!?ご主人様ッ!」


抱きついてきた。あたしの、冷たいからだに、ご主人様の、温かいからだが・・・。


み「ご主人様のせいなんかじゃありませんから。ね?」

ナ「梨子は、もうココから追い出す。」

み「でも、お母様が・・・。」

ナ「あれは嘘だったんだよ。」

み「え?」


嘘・・・・?何が・・・・え?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ