ご主人様の妹!?3
物置き場に閉じ込められた。ご主人様は、あたしを探し回ってくれていた。でも、梨子がいじわるを。その時龍が助けて・・・!?
今、物置き場の中。なんだか・・すごく寒い。今、12月だもん・・・当たり前よね・・・・。
これから・・・どうすればいいの・・・?誰か・・・助けてッ!!
み「・・寒いよぉっ・・っ・・・誰か・・・助けてっ・・・寂しいよ・・・暗いよ・・・怖いよ・・」
あたしの身は、ブルブル震えている。白い息も出ている。
なんだか・・・眠くなってきた・・・。寝ちゃダメ・・・・ダメ・・・ダメ・・・。
物置き場の壁って、厚いんだよね・・・あたしの声も聞こえないくらい。
み「・・ねむ・・い・・・寝ちゃ・・・ッ・・・だ・・め・・・・はぁ・・・はぁ・・・っ・・・」
とうとう、眠ってしまった。あたし・・このまま死んでしまうの!?いやだ~!!
目を覚ましてッ!あたし、起きろッ!!!
ナ「何やってんの?こんなところで。寒いだろ?こっちこいよ~。」
み「ごしゅじっ・・・ん・・・さまっ・・・・寒いよ・・・・」
ヨロヨロした足で、歩いた。でも、倒れてしまった。
み「ごしゅじんさ・・・ま・・・抱っこ・・・・。」
ナ「甘えん坊だな~・・・ほらっ・・・ん・・・」
み「えへへ~・・・あったかい~・・・」
み「ご主人様・・・・っ・・・・夢・・・だったん・・・・だ・・・・。」
もう朝だ・・・。寝過ごしたんだね・・・・。
ナ「みなみ~!みーなーみー!どこだよぉ!!」
み「ご主人様っ!?ここですッ!あけてぇ~ぇ~!!!」
かすかに聞こえる声。懐かしい・・・。
梨「お兄ちゃん~」
ナ「お兄ちゃんって・・・キモ・・・・で、何?あっ!そうそう、みなみしらない?」
梨「あ!知ってるよ。」
ナ「どこにいるの?」
梨「実家に帰るって。お母さんが、病気なんだって」
ナ「ふぅ~ん・・・そうか・・・さんきゅ」
梨「ふふっ・・・」
み「違う・・・ココだよ!あたしは、ここにいるよ?きて!早く!たすけて!!ここにいるってば!行かないで!こっちにきてえええええええ!!!」
ナ「??????みな・・みの・・・声が・・・聞こえた・・・」
梨「え~?みなみさんは、実家にいるんだよ~?何言ってんの?」
ナ「そうだ・・よな・・・ははっ・・・」
み「ここだってば!!!!!!ご主人様ああああああああああああああ!!いやあああああ!!!」
ナ「・・・空・・・耳・・・?・・やべぇ~!学校に行ってくる~!」
梨「はぁい!」
梨「ざ~んね~ん・・・ふふっ・・・ばーか。」
み「っ・・なんで・・・っ・・・なんでよぉっ!!!なんで・・こんなことするのよおおおッ!」
梨「うざいから、それだけよ。」
み「これが、ご主人様にばれたら、あなたは、嫌われるわよ!?それでいいの!?」
梨「ばれないようにするわ。」
ナ「やっべえええええ!忘れ物~!!・・・梨子?誰と・・・話し・・・てる・・の?」
梨「えっ・・・っ・・・あっ・・・ちょっ・・・」
ナ「?お前・・・隠し事してるだろ?」
梨「しっ・・してないわよッ?!」
み「ご主人様ああああああああ!!!!助けてえええええええええええええ!!!」
梨「ご主人様ああああ!助けてええええええええええええええええええ!・・・コレ・・ね!あのねっ映画で・・・・やってて・・ハマっちゃってぇぇ!!へへへッ」
ナ「そ・・う・・・。じゃあな。」
梨「うんっ!」
み「そんなぁ・・・いや・・いやいやいやいやいやあああッ!!あけてえぇ!」
梨「叫ぶな。殺すぞ。お前なんか、すぐに殺せる。」
み「ひぃっ・・・・っ・・・っく・・・うぅ~・・・・ごめっ・・・なさっ・・うっ・・・うっ・・」
梨「あんたは、そうやっていつまでも、おびえてなさい。ふっ・・・はははっ・・あはははははははははははッ!!!またくるわ。」
み「うわあああああああっ・・・ん・・うえええええええんっ」
あ~・・・何時間泣いたんだろう・・・泣きすぎて疲れたわ・・・。
龍「みなみちゃん?いるんでしょう?分かってるよ?今あけてあげるから、待っててね!」
み「りゅ・・う・・・龍!?龍なのね!!?早くあけて!寒いわ!凍え死にそう・・・」
かちゃ
龍「みなみちゃんっ!!」
み「りゅう・・・・っ・・・」
バタン
龍「みなみちゃん!っ!冷たい・・・体が・・・すごい冷たい!・・誰か!!誰かきてくださいッ!」
み「・・・・ん~・・・あ・・・ここ・・・?」
龍「大丈夫?!」
み「あっ・・・うっ・・・いっ・・・頭が痛いっ!!」
龍「まだ寝てたほうがいいよ?ね?・・・今日のことは、何も聞かないからさ・・・ね?」
み「ぅん・・・ありがとう・・・・」
龍「じゃあ・・・ゆっくり休むんだよ?」
み「は~い」
パタン
み「熱・・・ある・・・かな?・・・ん~っしょっと・・・・」
ピピピピピッピピピピピッ
み「!!!!!!!!・・・・39.0℃・・・・はぁ~・・・。」
ドタドタドタドタ、ガチャ
ナ「みなみっ!!!?平気か!!?」
み「ご主人様ぁ~!平気ですよ、熱があるだけで、ほら。」
ナ「!!!39度もあるじゃないか!!!!?」
み「そりゃあそうですよ・・・物置き場に閉じ込められてたんですから。」
ナ「え?だ・・・誰に・・・?!」
み「梨子さんです。」
ナ「・・・ごめん・・・俺のせいだ・・・ごめんごめんごめんッ!!」
み「きゃあっ!?ご主人様ッ!」
抱きついてきた。あたしの、冷たいからだに、ご主人様の、温かいからだが・・・。
み「ご主人様のせいなんかじゃありませんから。ね?」
ナ「梨子は、もうココから追い出す。」
み「でも、お母様が・・・。」
ナ「あれは嘘だったんだよ。」
み「え?」
嘘・・・・?何が・・・・え?