表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/20

町人の恐怖

京都の夜……………異変の始まり


深夜の京の町。遠く本能寺の炎が空を染める中、町人たちは戦乱の気配を感じながら息を潜めていた。


「今夜はただならぬ気配じゃ……。」


「静けさの中に冷気が……………。」


老いた茶屋の主人が呟く。人々は戦が近いことを知っていた。だが、それ以上に異様な不安が京の空気を包んでいた。


それは突然に、空が裂けた。


「な、なんじゃ……!?」


「お!」


「落ちてくるのか…………」  誰かが叫ぶ。


町人たちが夜空を見上げると、闇の中に光の渦が現れた。まるで天が砕けるかのように、大きな影が夜空に浮かび上がる…………。

次の瞬間、それは実体を持ち、京都の街に降臨した。


巨大な星型の城郭が、京の中心に現れた。


「………………………。!」


「これは……夢か!?」


「妖か!?化け物か!?神仏の怒りか!?」


町人たちは次々と叫びながら逃げ惑った。突如として現れた異形の城と、その上に立つ銀髪の戦士たち。彼らは武士ではない、町人たちはすぐにそれを理解した。


「……これで………京の都も終わりじゃ……。」


震える声が響く。戦乱の世でも、これほどの異変は聞いたことがなかった。


「何者じゃ!?」


武士たちが刀を抜き、警戒の構えを取る。彼らの目には、明らかに人ならざる者たちが映っていた。


そして、中央に立つ王子が声を上げた。


「我らは、王を迎えに来た。」


信長視点――覇王の直感


「……面白い。」


燃え盛る本能寺の中、織田信長は弓を握りしめながら夜空を見上げた。


「この戦は終わりと思うたが……まだ続くか。」


彼の目は、異変に動揺するどころか、好奇の色を帯びていた。戦場を支配する武将の直感が告げる――これはただの異変ではない。


「何者だ?」


静かに呟く。光秀の兵が怯えるのを尻目に、信長はじっと城を見据えた。


異界からの訪問者。戦乱の世に降り立つ星の城。


「……さて、そなたらは敵か、味方か。」


信長の覇気がゆっくりと高まる。戦国の覇者として、この異世界の者たちを迎え撃つべきか、それとも……。


そして、歴史が大きく揺らぎかわり始めた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ