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僕のまわりの個性バスターズ

作者: 降井田むさし

小さい頃に、心を折られた。

僕のAB型特有の、変な言動や癖。

それを、クラスメイトがボロクソ言った。

子供って、そういうもの。

素直すぎるから、怖い。

そこから、変な自分が嫌になった。

誰にも、心を開けなくなった。

個性は、破壊されたんだ。


個性が、破壊された。

もうひとつの出来事がある。

それは、左利き矯正。

祖母による、左利き矯正だ。

個性より、便利を取った。

そういうことだろう。

左利きがよかった。

そう思うときがある。

でも、個性がありすぎるのも、ね。


今まで、家族で旅行したことがない。

日帰り遊園地を旅行と呼ぶのなら、数回はあるが。

中学生くらいまで、22時に寝ないといけなかった。

知識や経験という面でも、個性は削られていた。

そうだろう。


普通を追い求めた。

クラスメイトに、ボロクソ言われてから。

普通に向かって生きてきた。

でも、普通を知らない。

普通が分からない。

だから、個人情報を晒せなくなった。

普通を言おうとしても、変になる。

自分には普通でも、変なことはたくさんあるから。


変を、普通に晒せる自分は、もう戻ってこない。

この世に、個性バスターズがいる限り。


・個性いびりのクラスメイト

・左利き矯正の祖母

・旅行嫌いで早寝かせの父


こんな個性バスターズがいる限り。

僕は文章でしか、個性が発揮できないだろう。

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