ジャケットとコートの性能と小さな見落とし
『マナプロテクトジャケット
属性:無
ステータス:防御力+??、魔法力+5
特殊効果:MP依存防御、確率クリティカルガード(胸ポケット)、装備制限(人間)
レンナとフェルと共同作業で作った青きジャケット、防御の力が所有者のMP量に依存して増える、MPが減るほど防御の力がへるので注意が必要。
胸ポケットが大きく、頑丈に作られてる、そこなら確率で致命的な一撃も防いでくれるだろう。』
『白雲の外装
属性:無
ステータス:防御力+??、魔法力+5
特殊効果:最大MP依存防御、MP持続回復(中)、装備制限(妖精)
レンナとフェルと共同作業で作った白きコート防御の力が最大MPに依存して増える、防御の力が減らない代わりに上昇する防御の力は低い』
ジャケットの名前はフェル、コートの名前は自分がつけた。
出来た防具の性能を見る、自分が着るジャケットはMP依存で性能が上がるみたいだけど、なかなか尖った性能かもしれない…今はMPを使うスキルがないから無駄に高かったMPが機能して、ずっと高い防御を得られるが、MPを大量に使う大技の戦闘スキルを覚えたら、それが諸刃の剣になりかねない…。
それに胸ポケット指定の確率クリティカルガードも使いにくい、確率効果が発揮すればノーダメージになると効果説明にあるが、胸ポケットにはフェルが入ってる為、アースキーのフェルのダメージを肩代わりする力があるとはいえ、胸ポケットに攻撃が当たるのはあんまり良くない…まあ、保険程度にはなるかもしれない。
フェルの方は最大MPで防御依存だから変化しない分、安定した性能かもしれない、問題はフェルの最大MPがわかんないから、どれだけ防御が上がるか不明な所だけど…あとMP持続回復もいい感じなのかな?補助魔法たくさん使ってるし…まあ、自前のMP持続回復スキルを持ってるんじゃないかと思うくらいにMP切れを見たこと無いけど…。
「へー依存防具か、かなり珍しいね…この世界だと装備した者の性能が反映された状態のステータスが見れないから不人気だけど、強いのは間違いないよ」
「装備した物の性能がステータスに反映されないのはちょっと不便だね…」
「まあ、現実はステータスすら見れないし、別々とはいえ性能が見れるから良いと思うんだけどな、さて、二人共、せっかくの新装備だ早速装備してみたら?なんなら記念撮影しようか?」
カメラを取り出すリーダー、撮影をお願いして、システムで装備変更すると、体操服が光のエフェクトに包まれて、ジャケットに変化した。
ジャケットはには胸ポケットにワンポイントとして、白い糸でフェルの羽を模した刺繍が入っている。
「うおー!かっこいい!」
自作の服なんてリアルだと作らないからテンションが上がる。
「れ、レンナさん!下!下!」
「え?下?」
フェルに言われて下を見てみる、新品のジャケットがあるだけだ、不審な点はなにも見当たらない。
「…なにが変なんだフェル?」
「えーと、鏡をみてください!」
言われるがままに鏡をみる、ランダム生成とは思えない白髪白目の美少女が膝まで隠れる大きめのジャケットを着ていて、かっこよさが可愛さに変わってるな…。
………あ、下が体操服の半ズボンのままなんだが、長さのせいでジャケットに隠れて、下がなにも履いてない感じになってるのか…。
「これズボンは別なんですね…見落としたと言うか忘れてたというか…」
「そりゃあ、ジャケットは全身防具じゃないからね、甲冑とかぬいぐるみ、全身タイツなら全身に適応されるんだけどね、長ズボンいる?」
「く、ください、なんか半ズボン履いてるはずなのに恥ずかしくなってきた!」
そう言うとリーダーさんから紺色の長ズボンを渡されたので急いで装備する。
長ズボンを装備して、一安心してからふと長ズボンの性能を見たら、特殊効果は無いけど高い防御性能がある防具だった、これはお金払ったほうがいいな…
「すみませんリーダーさん、これいくらですか?」
「いや、お金なら既にもらってるから気にしなくていいよー」
「わ、分かった」
お金て布作成で払った150万か…まあ、それなら貰っておこうか…。
そして次はフェルがコートに着替える。
白いコート、普通なら汚れとかに気を使いそうだが、ゲーム内なら劣化することも染みが出来ることはない、便利だ。
そして白いコートとフェルの青髪、水色の目が自分と対比になってるように見えて、とても素敵だ、因みにフェルは最初から長ズボンだった。
「似合ってるよ、フェル!作ったかいがあったよ!」
「えへへ、レンナさんも作ってくれてありがとうございます!」
こうして自分達は新しい防具を手に入れたのであった…やっと体操服じゃない強力でまともな見た目の防具を手に入れたぞー!やったぞ!