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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
歌の神託とアイドル、乙女の戦い
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フェルの冒険【料理開始?】

料理の準備をしていたんですが…ある程度待ってもウランさんが全然姿を現しません…。


「あ、ウランはレイドバトルの戦いに巻き込まれたみたい」

「え、そうなんですか!?」


「そうよ、そうメッセージが来てたわ、なんか買い忘れて港町で補充しようとしたら、運悪く海賊に襲われた感じね」

「それなら助けに行きませんと!」


ウランさんは決して弱くはないというのは何となくわかりますが、レイドバトルとか大変そうですし、レイドバトルならユリのゲリラライブがとっても役に立つはずです。


「いや、ウランが先に料理してて言いって言っているから料理しましょ、それにレイドバトルの内容的にもう参加できそうにないし…」

「どうして参加できないんですか?」


ウランさんはレンナさんと同じように倒れたとしても死にはしないみたいですが、急に戦いに巻き込まれたのなら助けるべきですが…。


「レイドバトルのタイトル的に戦場が海の上で船が無いとその戦場に立てないのよ、ウランは自前で1人乗り用の小型船を持っているからレイドバトルに出れるけどね」


「ユリは船を持ってないんですか?」


「持ってないわよ、船を持つには沢山のクエストをこなすか、沢山のお金や素材が必要だし、船を操作する為の特殊スキルも必要になるからそこまで面倒な事するなら他のことをするわ…それに…」


「それに?」


「レイドバトルに関してはウランの近くに頼りになる援軍が居るみたいだし、絶対に大丈夫よ」


ユリの確信に満ちた表情に頭を傾げますが、ユリが絶対に大丈夫というのなら大丈夫なのでしょう。


「分かりました、ウランさんが大丈夫だと言うなら先に料理しましょう」


「それじゃあまずはカカオの実をチョコに変換…て、しまった!ウランに変換してもらっう予定だったのにウランがいない」

「ええ…」


どうやら最初から躓いてしまったみたいです。


「ごめん!ちょっと他の知り合い錬金術師にカカオの実をチョコに変換してもらってくる!」


ユリは慌てて魔法陣の上に乗って、何処かに言ってしまいました。


「いってらっしゃい……うん?」


ユリに見送ってからふと違和感を感じます。

体が軽いのです、なんかオールアップを使ったような感じがしました。


そういえば、ユリやウランさんとあの異世界みたいな甘い空間で冒険していたときも何度か調子が良くなる事があったような…ユリやウランさんの冒険についていくのが精一杯で気にする余裕は有りませんでしたが…。


「もしかしてレンナさんが補助魔法を使いました?」


レンナさんの持つ恋人のアルカナの効果で、私とレンナさんは強化魔法の効果を共有しますが…もしかしてレンナさんは私達が出かけている間にここにきて1人で出かけたのでしょうか?


そうだとすると1人で戦闘中…?


胸の奥から不安が出てきましたが、レンナさんの居場所がわからない以上、私が出来る事はありません…。


「オールアップ、フェアリーウィッシュ、エレメントブースト」


意味があるかわかりませんが思わず汎用的に効果がありそうな魔法を口にして、発動させます。


「頑張ってくださいね、レンナさん」


実際に戦っているかはわかりません、レンナさんは比較的に非力なので、ただ重い物を運ぶ為にオールアップを使ったという可能性は普通にあります。


何となくレンナさんの無事を祈っていると、ユリが帰ってきました。


「おまたせー知り合いに無理言って、特急でチョコにしてもらったよ!これ使って!」

「ありがとうユリ」


ずしりと妖精の身体だと両手じゃないと受け取れないくらいに大きなチョコを受け取る。


「うう、重い…」


重いチョコを湯煎する為のボウルに入れる。

料理と言っても溶かして型に入れて、冷やしてそこに絵を描く簡単なチョコです。


料理と言うには少し単純すぎるかもしれませんが…ユリとウランさんは品質にこだわって居ました、こちらがチョコパフェとか作りたいと言った日には最高品質のフルーツとか揃える為にさっきの所でも色々と苦労をかけそうだったので、シンプルなチョコにしました。


「フェル、なんか力が必要なら言ってね」

「はい!」


それぞれチョコの料理を開始しました。

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