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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
歌の神託とアイドル、乙女の戦い
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フェルの冒険【ミルクの採取と買い物】

ジョボージョボーと、ユリはリズム良く牛からミルクを絞り出しています、ユリの胸の中に収納されているので、絞る所が良く分かります。


「私じゃ難しそうですね…」

「テレキネシスの念動力で絞ったり出来ないの?」


「テレキネシスは物体全体に作用する魔法です、生き物全体に干渉して動かす事は出来ても、生き物を部分的に干渉することは出来ません」


ユリの疑問に答える、体格差的に私の手でミルクを絞るというのも無理でしょう。


「魔法も万能じゃないということね、リーダーでも無理かな?」

「師匠のリーダーさんならば…可能かもしれませんが…リーダーさんはそんなめんどくさい事するなら手でやるわ!と言いそうですね」


「そうかしら?しょうがない、やるならやるで複数の牛から同時にミルクを絞れるような魔法を作ってやる!とか言いそう」

「貴方達はリーダーをなんだと思っているのよ」


「なんでも出来る魔術の師匠です」

「仏魔最強コンビの魔の方ね、因みにぶつは仏という感じの方ね」


ウランさんの呆れ混じりの質問に答える私達、ユリさんは仏の使い方間違ってませんか…?


「ま、ともかく上質ミルクゲットー!はい、ウランこれで卵の貸し借りはなしだよ」

「ありがとう、残りの材料はイベントポイントで交換する?」

「そうね、他の材料は手間かかる割に品質はあんまり上がらないし…そうしましょう」


2人はそう言葉を交わしてから再び移動を初める、たどり着いた所はこのフィールドに最初にたどり着いた所だ、よく見ると私達が降り立った魔法陣の近くに小さな建物がありました。


「フェルてどんなチョコレートを作る予定だったけ?」

「えっと溶かして型に入れて成形したチョコに何かしらで火光やアースキーの絵を書きたいです!」


「なら絵を描けるチョコペンがいいかな…赤色とアースキーは明るい茶色いや黄色でいいのかな?あ、型は生き物系の物はやめたほうがいいよ、お兄ちゃん生き物を模した食べ物が苦手なの」


「そうなんですね、初めて知りました…あ、後そのチョコペンという物でピンク色があれば欲しいです、動物系の形はダメなんですね、ならもし形を選べるなら丸がいいです」


レンナさんの新情報に少し嬉しく感じつつ、型の型を希望する。


「丸型ならマイホームにあるしチョコペンと…自分用にバター買っておこう」


ユリが建物の前で指を動かし始めます。


ユリ以外にもウランさん、リーダーさんにレンナさん…私の知る人間はたまになにもない所に指を動かしたりしますが…リーダーさんが言うには人間にしか見えない装置を操作しているみたいなのでひとまずじっと待つことします。


「よし、こっちは買い物完了、ウランは?」

「私も完了、作業するのは工房?ユリのマイホーム?」


「私の家でしましょう、うちの料理設備ならそこそこ良いもの作れるわよ」

「そういえばチームゼロオーダーの工房て料理作る設備がないですよね?なんでですか?」


ふと思った疑問をぶつけます、リーダーさん生産の技術は裁縫が1番得意と言ってましたが、あれやこれやと手を出していてある程度はオールラウンダー的な立ち回りが出来ると聞きました、料理も出来るはずです。


ですがチームゼロオーダーの工房には鍛冶設備と裁縫や彫金などの作業台、錬金や調剤をする設備しかありません。


「あー…前はあったんだけどね…ちょっと昔に人間関係のトラブルとかあってね…今は料理道具を各自で持ち込むスタンスになったのよ、料理のプロが居ない今はそれでも問題ないから現状料理設備が作られずそのままという感じね」


ユリが気まずそうに言葉を紡ぎました、言葉から察して昔は料理人のプロが居た感じでしたが今はもう居ないということでしょうか…余り深入りするのは良くないというのは何となく分かりました。


「そうでしたか、それではユリのマイホームで料理しましょう!」

「そうね、フェルサイズの料理道具は家にしかないからね」


「あ、私は一旦自分のマイホームに戻るわ、後で訪問するから入口開けておいてねユリ」

「オッケー待っているよ!」


こうして私達は1度各自のマイホームに戻って、料理をする為に準備をするのでした。

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