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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
歌の神託とアイドル、乙女の戦い
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サファイヤを打ち砕け!

「すまないなレンナ、水流と魚人に揉まれている間にメインデッシュのボス戦が始まるとは思わなかったぜ…というかなんでウランさんがいるの!?」


「ウランさんとはたまたまだ、それよりも前線に出てくれ、自分の力だとウォーターカッターを上手くさばけない!」


「なるほど、わかった前衛は任せてくれ、水の濁流を受け流す心得はある!龍熊!」


TTが自分より前に出てくれる、今の自分は前に出ても、跳躍してアースキーを叩きつけるくらいしか出来ないし、それをしたら着地するまで結構隙を晒すので、アースキーを投げて援護攻撃することを決める。


「激流を制するのは受け流し!水龍の構え!」


サファイヤが光り輝き、TTにウォーターカッターが放たれるが、TTはウォーターカッターを受け流し続ける、TTのHPゲージに変化はない。


「凄いなTT!アースキー投げ!」

「補助薬は不要そうね、フルチャージアロー!」


TTが攻撃を惹きつけてくれている間にウランさんと一緒に攻撃していく!


「よし、このままTTが攻撃を引き付けてくれたら勝てるぞ!」


返ってきたアースキーをキャッチして、手応えを感じる、自分とウランさんの攻撃は攻撃間隔が長いが、しっかりとダメージは与えられているはずだ。


そう思っているとピキリと幽霊船のサファイヤにヒビが入る!


「あれ?攻撃当ててないのにヒビが生じた?」

「なるほど、ここに居ないプレイヤーの攻撃ね、このまま行けば撃破できるはずよ!」


ウランさんの言葉で頭をかしげる、ここに居ないプレイヤー?どういうこと?


いや、考えても仕方ない、少なくともこのまま戦えば勝機があるという事が確かならば十分だ!


「気をつけなさいレンナ、ここから行動パターンが変わるわよ!」


ウランさんの言葉と共にウランさんの足下に魔法陣が現れる。


「グラスガード!」


魔法陣から蒸気と共に水が吹き出し、ウランさんに攻撃する!だがウランさんはガードしていて大したダメージは受けていないように見える。


「下からも来るようになるのか!ときた!?」


自分の足下にも魔法陣が現れる、素早くバックステップして下から吹き出す水を回避する…いや、これは水じゃない!熱湯か!?


「うお!?あっつう!?熱湯は無理!?」


TTは足下からもろに受け止めて苦しむ、TTのHPゲージもスリップダメージのようにゴリゴリ削れ始める。


「メガヒールポーション、クールポーション!調合スキップスロー」


ウランさんがTTに向けて薬瓶を投げてぶつける!すると回復したかのようなエフェクトがTTを包む。


「と、治った!でもこれは厄介だな…」


流石のTTも熱湯攻撃は受け流せないみたいだ、そもそも下から上に突き上げる攻撃だから受け流しようがないのかな?


「レンナ!お前熱いの平気だろ!タンク変わってくれ!」

「火と熱湯じゃ別物だわ!そうだ、この熱湯て魔法攻撃なら魔法反射の魔法を使えば…」

「バリバリの物理攻撃よ、それ」


シンクロの効果でフェルのマジックリフレクトを使おうとしたがウランさんに物理攻撃と言われて使用をやめる。


3人共熱湯攻撃に対する有効な防御手段を持っていないので、回避に動き中々攻撃に転じれない!


「レンナ!私の指示に従って妖精火門を使って!」

「わ、わかった…」


ウランさんがそんな指示を飛ばしてくる、妖精火門を知っているのはユリかフェルから聞いたのか?


「数字を数えるから0といったら撃ちなさい!30…29、28」


ウランさんがカウントダウンを始める、なぜ30からはわからないけど、火光を手にして必殺技に備える。


「0で総攻撃か?わかった!チャージ…」


TTも必殺技を放つ為に準備を初める。


ウランさんがカウントダウンしている間は熱湯攻撃を回避に専念する、そして0になると同時に自分は叫んだ!


「妖精火門!」

「ドラゴンスタンプ!」


TTの竜の手のようなものが幽霊船のサファイヤを床に叩きつける、そこまでは良かったんだが…。


「ななんで!?」


天井には妖精火門の魔法陣と妖精氷門の魔法陣があった!?

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