叩き込め?連携プレイ!
「TT、いい作戦は無いか?こっちは単発高火力技は待ってない!」
妖精火門は火事になりそうだし、妖精地門ならありか…でも全てのMPを使うから使い所を考えないと!
地門で召喚士を刺す事も考えたが、トロールが邪魔で見えない為、範囲が視界である地門では攻撃できない。
「…あーこういうタイプは状態異常が刺さりやすいが、レンナは持ってないだろ?」
「ああ!」
返答しつつ、巨大な棍棒をしゃがんで避ける。
「なら超火力で押し切るしかない!龍!ドラゴンナックル!」
TT手を龍の手に変えてトロールを殴る!
「超火力なんて一発しか出せないぞ!地門!」
大地の針がトロールの足に刺さるが、多少怯んだ程度で止まらない。
「その程度で倒せると思うなサモンヒール!トロールよ1対1を心がけろ、相手に余裕を持たせるな!」
召喚士の声と共にトロールの傷が回復する。
「くそ、厄介な!」
あと一人戦闘出来る人がいればその人に召喚士を叩いて貰うことが出来たのに!
いっそのことどっちかがトロール2体を引き付けるか?いや召喚士の命令的にトロールがこちらを無視するとは思えない、なんとかしてトロールを倒さねば。
「TT!動物の力で何ができる!」
「抽象的過ぎる!大きくなって、トロール2体を抑え込めなら出来ないぞ!」
何か作戦を考える為にTTの手札を聞いたが、大きさを変える…。
「TT小さくなれるか!」
「鼠の力でなれるけど、その分火力が下がるから削りきれなくなるぞ!」
トロールの攻撃を避けつつ、TTに質問すると、答えてくれた。
すると作戦を1つ思いついた、だがどう伝える、戦闘中だからヒソヒソと話すことが出来ない、大声で叫んだら作戦がバレる…。
なんとかして召喚士にバレずに作戦を伝える方法を…!
「TT!アニメの猫と鼠の鼠のようにトロールを翻弄して、ここぞという時に鼠でさけて!2体のトロールの攻撃をクロスだ!」
「…………なんとなく言いたいことがわかった!確かにやろうと思えば可能だが、レンナはどうする?」
「こっちはこっちでなんとかする!」
どうやら翻弄した後、トロールの攻撃を別のトロールに当てて倒すという作戦は伝わったみたいだ。
「オーバーソウル、鹿猫!スピードステップ!」
竜の手に鹿の足とキメラみたいな見た目になりつつも素早い動きでトロールを翻弄するTT。
「さあ来いトロール!ブレイブハート、オールアップ!」
キンキンとアースキーと火光を接触させて挑発する。
すると挑発に乗ったのか、トロールは横薙ぎで攻撃してきた!
「出りゃあ!」
全力で跳躍、横薙ぎを回避してトロールの腕に乗ってはすぐに再度跳躍、トロールの肩に乗る。
「そりゃ!」
トロールの首元に火光を突きさす!するとトロールが暴れまわる!
「うわわ!?」
振り落とされないように火光を強く握る!火光は深々と突き刺さっているのか、抜けない!
「レンナ!そのまま暴れさせろ!なんとか合わせる!」
「うおお!?」
TTの声が聞こえるが、それどころではない!暴れすぎだろ!?
「うひゃあ!?」
とうとう火光がトロールの体からすっぽ抜けて、体が宙を舞う、やばい、人化解除して飛行しないと無防備に!首を刺されたトロールは素早くこちらを狙っている!
そう思った時、ドンと何かにぶつかる!
「な!?レンナ!?やば」
どうやら空宙でTTとぶつかってしまったようだ、それで気付く、TTが引き付けていたトロールもTTを狙って巨大な棍棒を振るおうとしている!
「すまんレンナ!鼠!」
「く、人化解除!ヒートウィング!」
TTとぶつかって足を引っ張ってしまった、この状況でやられるのは避けたい、もう切り札を隠す時ではない!
切り札をである妖精モードになり、素早い飛行でトロールの攻撃を回避した!
ドゴオン!のお互いのトロールの攻撃がぶつかり合った!