表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
歌の神託とアイドル、乙女の戦い
595/626

マナガトリング砲に引き寄せられて

「アスタリスクはこの船にいくら注ぎ込んだんだ?」

「うん?まあ、1年で稼いだほぼ全財産だよ、ほぼこれがマイホームみたいなものさ」


ザザーと船が快速で進む中、TTの質問に答えるアスタリスク、2人そんな会話をする中、自分はマナガトリング砲の銃座に座っていた。


なかなかいいデザインだ、トリガーを握ったら砲身が回って大量の弾がばら撒かれそうだ。


「いい眺めだな」


どんどんファイブの街が小さくなる、その街が小さくなる速度でかなりのスピードが出ている事がわかる、シックスの街までどれくらい距離があるかはわからないが、きっとすぐに着きそうだ。


「しかし格闘家に鍛冶屋、船乗りか…後2人乗れるからコックと音楽家が欲しくなるな…」

「いや、俺ら船乗りになるつもりはないからな?」


「わかっているって、でも戦闘になったらマナガトリング砲で手伝ってくれ」

「マナガトリング砲は多分レンナが使うと思うから、俺は飛んで敵を殴る蹴るからそこは安心してくれ」


TTとアスタリスクも仲良く慣れたみたいだ。


後はきっと何かしらのイベントかエンカウントで敵が出てくると思うから、それをマナガトリングで蜂の巣にして、シックスの街にたどり着く流れだな。


マナガトリング砲は高度な技術が使われているのか、鑑定眼では性能が分からなかったが、それは敵が出て来た時に試せばいい。

そう思いのんびりとするのだった。




「お、シックスの街が見えてきたぞー」

「え、敵は?クラーケンとか海賊とかは?」


アスタリスクの声に思わず確認をとる。


「運良く出会わなかったみたいだな、いや今回ばかりは運が悪いと言ったほうがいいか?」


「なあなあTT、的になってくれない?どうせシックスの街の魔法陣は既に利用したことあるだろ?万が一死んでもすぐ合流出来るだろう?」

「やだよ、普通人はガトリング砲で蜂の巣にされたら万が万で死ぬからな?」


運がなかったなと、楽しげに話しかけてきたTTを撃とうとしたが、マナガトリング砲の構造上の問題で船内にいるTTを撃てなかった。


「な、仲いいんだな、リアフレ?」

「ああ、同級生のリアフレだ…と言ってもこの世界で一緒に冒険しているという訳ではなく、今日はたまたま一緒に冒険している感じだな、こいつは鍛冶屋だけどあっちこっちそこまで苦労せずに行けるエリアでピクニックしているから今日は冒険すると言った感じだ」


「別にピクニックしていいだろ、TT」


TTの言葉を返していると、船はぐんぐんと、シックスの街に近付いていく、そこでシックスの街に大きな城があることに気付いた。


「へー、シックスの街は城が建っているんだな」


「ああ、でも中には入れないんだぜ…1回飛行出来る人達が強行突破しようとしたら兵士に皆返り討ちにされてたぞ、予め言っておくが俺が撃ち落とされたわけじゃないからな」


「そうなのか…撃ち落とされたら面白かったのに」

「城の侵入に龍の力使ったらあの龍に怒られるわ」


TTとそんなやり取りをしていたらアスタリスクの叫び声が聞こえた。


「ここらへんから手動操作で多少揺れるから気をつけてくれ!君達なら落ちても多分死なないだろうが着衣水泳は嫌だろう?」

「それは嫌だな!」


取りあえずマナガトリング砲のハンドルに捕まる、マナガトリング砲の銃座に座っているし、少なくともこれで海に落とされることはないだろう。


TTも銃座の背もたれに捕まり、バランスを取っている。


ザザーンと船は少し揺れ始める、さっき手動と言っていたし、今はアスタリスクが操作しているのだろう。


「ちぇー結局マナガトリング砲撃てなかったな…海賊でもクラーケンでもいいからエンカウントしたかったな」

「仮に今クラーケンとか出て来たら街が混乱するけどいいのか?」

「…良くない」


こうして自分達は特にトラブルなくシックスの街にたどり着くのだった…良いことなんだけど!ちょっと納得行かない!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ