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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
歌の神託とアイドル、乙女の戦い
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フェルの不在

あれから時間が流れ、2月になった、特に大きなトラブルや冒険に出る事は無く、のんびり過ごしていた自分はある日ファンタジーフリーダムにログインするのだが…。


「あれ?フェル?」


フェルがユリのマイホームに居ないのだ、当然だがユリのマイホームの倉庫を探してもそこにフェルは居ない。


「…もしかしてユリが連れ出した?」


そう言えば友奈…ユリは結構先にログインしていたな…。

メニュー画面を呼び出して、フレンド一覧を確認すると、ユリはシックスの街に居ることがフレンド一覧に書いてあった。


「シックスの街て…こっちはまだ行ったことないんだが…リーダーさんやTTもログイン中か」


一応確認の為にリオアにフェルと一緒にいる?とメッセージを送ったら、うん、ウランさんも一緒だよと返ってきた。


まあ、リオアとウランさんと一緒ならフェルの心配は無用か…。


「うーん、どうするかな…」


今日はのんびりとフェルと話そうと思ったが居なきゃ話す事も出来ない。


「……TTを遊びに誘うか」


独り言を口にしながらTTに向けて遊ばないか?とメッセージを飛ばす。


『じゃあシックスの街でクエストやろうぜクエスト!』


TTもシックスの街で遊びたいのか…この際だし、自分もシックスの街に行ってみるか。


『スマン、まだファイブの街までしか行ってないからまずはシックスの街に行く方法を教えてくれ』

『レンナて開拓精神ないよな、新しい街に行けるようになったらすぐに行きたくならないのか?まあ、シックスの街に行くには港町のファイブの街で船に乗ればいいんだよ、普通に券を買うとしたら高いから、護衛依頼を受ければただでシックスの街に行けるよ、ひとまずファイブの街で合流しようぜ』


開拓精神の無さを指摘されつつも、自分はファイブの街へ向かう。

ファイブ街に向かうとTTと簡単に合流出来たのだが…。


「なあ、TT…お前の肌凄いことになってないか?」


TTは格闘家らしく道着を着ているが、そこから見える腕の肌が赤いウロコのようになっていた


「ああ、龍人になりまくった結果、肌が常時ドラゴンスケイル状態になったんだ、普通の肌に戻せるけど、防いで良し殴ってよしの汎用性の塊だからこのままにしているんだ、レンナは見た目変わらないな…」

「まあ、そうそう変わらんよ…」


変わろうと思えば人化解除で変われるが…まあ、妖精状態は現状隠している手札だからな…TTでも教えないよ。


「よし、それじゃあシックスの街に行く為に船に乗るぞ!」

「ああ、そう言えば護衛依頼という事は戦闘が起こるんだよな」


フェルがいない現状死んでも問題ないが、死なないで済むならそれが一番だ。


「そりゃあね、場合によっては船に備えていた大砲を使って戦う事になったりするぞ、まあ俺は龍の羽で飛べるから大砲は使わないけどな」

「…誤射したらすまんな」

「おい、やめろよ!?パーティー組んでても大砲の攻撃は味方に当たるからな!?」


こうして、TTとパーティーを組んで港に向かうのだった。




港には数多の船があり、との船の護衛依頼を受けるかという話になった。


船の停泊所近くの護衛依頼の情報が沢山貼られた掲示板の前でTTと相談する。


「豪華な船ほど報酬が高いけど…出てくる敵が強いということか?でも武装しっかりしているように見えるよな?貧弱な船は報酬少ないし…護衛依頼のバランス取れてない感じがするけど」


「貧弱な船は特殊イベントが凄く起こりやすいから、それ目的で受けるプレイヤーは多いんだよ、それに豪華な船は武装はいいけど運が悪ければ海賊に襲われるイベントとか起こるし、場合によっては報酬の増減が起こるから一長一短な所があるぞ、今回はレンナに船の選択を任せるよ」


「任せると言われても…」

「レンナの目利きならいい船選んでくれると信じてるぜ!」

「どうなっても知らんぞ?」


こうして自分は船の選択を任されてしまった。


金属の目利きなら自信はあるけど、ファンタジー世界の船て全部木造じゃないか…まあ、鑑定眼使えばなんとかなるかな…?

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