ニセリオアとの戦いの事後処理
『クエスト
もう1つの偶像のクリアに貢献しました。
歌のスクロールを手に入れました』
いつの間にクエストを受けた扱いになったんだ?多分だけどリオアの受けていたクエストだよな?
ひとまず歌のスクロールを確認する。
『歌のスクロール
歌の力が込められた巻物、使うことで周囲の味方の全ステータスを一定時間強化する歌が周囲に流れる。
追記
恋人のアルカナの効果が発動しないように調整しておきました、リオアのお兄さんと言うことで特別ですよ』
………この追記だれが書いたんだ?もしかして歌の女神様?
ともかく報酬として受け取っておこう。
「成る程、歌の女神が気を利かせてくれたのか…」
「リーダーさん、ナナサカさんにも歌のスクロール届いたのか?」
「え、2人共なんかあったのか?」
確認してみるとリーダーさんにも歌のスクロールが届いていて、ナナサカさんには何も届いてなかった。
待ってナナサカさんだけ無報酬なのか…?
「うーん、別に歌のスクロール貰えなくてもいいけど…神殺しの称号のせいかやっぱり嫌われてるな…他の神様と仲良くしたいんだけどな…」
諦めと少しの寂しさを感じる口調でいうナナサカさん。
ちょっと可哀想そうだ…。
「おーい無事か?」
「なんとか…というかまさかニセのチケットを掴まされたとはな」
「だからいったんだよ、転売品は買うなて…というかあいつは?」
「あいつはあそこの強いプレイヤーに斬られたよ」
「実質チームゼロオーダー所属の刀神にやられたか…そうか、まあ見た感じこのニセライブに参加したプレイヤー皆が参加報酬貰えたみたいだし、損はないな…一応本物のリオアが来て歌っていたし」
「でもこんなイベントが起こるとわかっていれば魅了耐性装備身につけて推しを助けたかったな…」
そんな中他のプレイヤーの声が聞こえた、一部は受け入れては居るが、中には怒っていたり、不貞腐れている人も居る。
まあ、せっかくのライブに来たと思ったら偽ライブだったというのは怒って当然だろう。
「……おーい!生き残っているプレイヤーの皆さーん、今度リオアの直筆サインサイン入りのライブなチケットをお送りしたいので、プレイヤーの名前とID教えてください!大丈夫です!今度こそ本物のなのはチームゼロオーダーが保証します!」
リーダーさんの叫び声が響き渡る、するとおお!とプレイヤー達の声が響き渡る、直筆サイン入りてチケット使ったら消えるんじゃ…?というかリオアにサイン書かせるのか…もしかしてさっきのかし1つで書かせるのかな?
リーダーさんの元に沢山のプレイヤーが集まる、後の事はリーダーさんに任せたほうが良さそうだ。
そんな中、ナナサカさんに話しかけられる。
「所でレンナ殿、大事な事忘れてない?」
ナナサカさんにそんな事を言われる…え、なにか忘れている?…………あ!フェルをレッド·ガードに包んで、リオアに預けたままだった!
やっば、大丈夫かな?いや、妹と一緒だから変な事は起きないだろうけど…。
自分は少しの不安を感じながらもひとまずユリのマイホームに戻るのだった。
約1時間後、フェルとは普通にリオアと一緒にユリのマイホームで合流したのだった、フェルは普通にリオアのアイドル衣装に隠れつつも、本来のライブを楽しみ上機嫌だった。
もしかしたらバレるんじゃと思っていたが、無用な不安だったか。
因みに防具もしっかりと返却してもらえた。
「皆ー今日は楽しんでいってねー!」
「「「うおおおおお!!」」」
その後、偽ライブに来てしまった人限定の追加ライブに展開されて、自分も招待された、結構前の席でフェルと一緒にリオアの追加ライブを楽しむのだった。
しかし妹の人気凄いな……結構誇らしくなるな…。