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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
歌の神託とアイドル、乙女の戦い

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リオアのライブ?

スリー街の多目的ホールにたどり着く。

現実のコンサートホールだったらとても混んでいただろうが、流石電子の世界だ、人はまばらで混んでいない。


確かリオアが言うには確か複数のスリー街があって、それぞれに多目的ホールがあり、最終的に皆が集まるコンサートホールに移動するから会場に行くまではこまないみたいだ。


「それじゃあ早速会場に入るか」

「あの、レンナさん…そこで売っているジュース買っていきませんか?」


早速会場に入るために魔法陣に向かおうとしたら、フェルにジュースをおねだりされた。


ふと思ったが、ゲームの世界だからフェルは尿意とかに悩まされる事はないんだな…。


妹にVRゲームする前は必ずしっかりとトイレを済ませてからする事と口酸っぱく言われたからプレイ中にトイレ行きたい!となった事はないけど、大事なクエスト中にトイレ行きたいとかなったらどうなるんだろうか…?怖くて試せないけどな。


「…ああ、買おうか」

「なんかありましたか?」

「いや、どうでもいいこと考えてただけだ」


不思議そうなフェルになんでもないと伝えてジュースを買う。


こうしてジュース片手に魔法陣の中に入り、チケットを使うと、視界は真っ白になり、ステージに転送される。




「うお、結構人がいるな」


視界が元に戻ると、沢山の人が居た…しかもプレイヤーだけじゃなくてNPCもいる。


「レンナさん、前にリーダーさんがいます」


小声でフェルが教えてくれる、フェルの教えてくれた方向を見ると、見覚えあるプレートアーマーの鎧を着た人が居た、あの鎧と後頭部からしてリーダーさんなのは間違いないだろう。


「だけど間に人が居るから、話しかけられないな…」


大きな声をあげれば気付いて貰えるだろうが、周りには既に色んな人がいる、そんな状態で大声をあげるのは、マナー違反なのはライブの知識が乏しい自分でもわかる。


「まあ、別に今話しかける必要も緊急性も無いから今はライブを観よう」

「そうですね、ライブを終わった後に話しをすればいいですよね」


リーダーさんとはフレンドなので、何時でも連絡が出来る、今はライブを楽しもう。


少し時間が立つと、照明が暗くなる、そろそろか?と思うとパッと証明が輝き、アイドルが照らされた。


それと同時に歓声が沸く、リオアが手を振ってから手を下ろすと歓声が止まった。


「ようこそ…謎と惑いの言霊を掻い潜り、新たな歌のステージへ…数多のファンがここにたどり着いてくれてリオアは感激の極みです」


うん?なんかおかしい…リオアのキャラじゃない…そういうロールプレイか?


「今この瞬間の幸福、刹那の魅惑、リオアの言葉に溺れてね?」


バチリとリオアと目が合った気がした……その時ゾワリと背筋が凍ると言えばいいのかわからないが兄の直感がおかしいと言わんばかりに指が動く!


メニュー画面をだして開くのはフレンド一覧、ハイフレンド状態ならログイン状態だけじゃなくて、いる場所も分かる!


『リオア、状態:ログイン、いる場所:Nホール』


「皆受け取ってね、リオアの愛のこもった…」


違う!ここはHホール!真ん中の斜め棒が横になっている!じゃああそこに居るのは…。


「偽物!」

「ふぇ!?」

「リオアー…キュンチャー厶♡」


咄嗟にフェルの耳と目を防ぐ、強引だった故にフェルの頭を鷲掴みしているようになるが、後で謝ろう。


リオア?が投げキッスをすると同時に辺りにハートのエフェクトが撒き散らされて、軽く目眩がするが、目を強く閉じて深呼吸すると目のくらくらがなくなった、目を開けて辺りを見渡すと、目にハートマークを浮かべた人がたくさんいた…魅了だ!


どうやら自分は魅了はされず住んだみたいだ…偽物と気付いたからか?それとも自分がリオアの血の繫がった兄だからか?


「さあ、皆!盛り上がって行こう!」


リオア?の声で皆が狂乱したように皆が席から立ち上がり、腕を突き上げる…。


「………嘘だろ」


視線は自然と目の前にいる何時も頼りになるプレートアーマーを着た魔術師に行く…。






………リーダーさんも周りの観客のように席から立ち上がり、狂乱するように腕を上げていた…。

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