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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
歌の神託とアイドル、乙女の戦い
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進化先を悩む

再び真っ暗な空間に来た自分の周りに多数のシステム画面が現れる。

次は落ち着いてシステム画面を確認する。


システム画面は妖精と鍛冶屋の指輪を使う前みたいにフェルの進化先を示している、それ以外にも、その進化先をお試しするというボタンが増えている。


どうやら先程はこのボタンを押したみたいだ。


1度押したらその進化先のボタンはもう反応しないのか、サキュバスフェアリーのお試しボタンは他のボタンと違い暗くなっていた。

想像になるがフェルはきっと今夢を見ているという感じかな?


「うーん、進化お試しせずにフェルと会話する方法はないみたいだな…」


後は進化を中断する事は出来るが、その場合は夢幻の鍵フェルは消失してこの方法での進化が当分できなくなると警告が出て来た。


進化しないという選択肢はないかな、妖精の試練で手に入れた物だし…。


ひとまず時間をかけて進化先を絞る、当然だがサキュバスフェアリーは除外だ、フェルが受け入れたとしても、ユリやナナサカさんの印象が悪くなるのは目に見えているからな…。


まあ、個人の感性でサキュバスフェアリーが嫌かどうかと聞かれたら小声でありよりと言うが…。


こうして進化先を

アイシクルフェアリー

ティターニアフェアリー

ピュアフェアリー

アールヴピクシー

シルフィードフェアリー


の5種類まで絞る事が出来た、アールヴピクシーはちょっと全体的に筋肉質な見た目になり、近接戦闘能力を高め、フェルの近接の弱さを補える進化だ、HPも大きく増えるみたいなので生存力も上がっていい感じだ。


シルフィードフェアリーは見た目は目や髪、羽に緑色が追加されて胸がぺったんこになっていて、素早さ、回避特化型だ…味方の回避能力を高める力を得られ、短距離ワープの力を得られるから結構魅力的だ。


余談だが人間の子供くらいの大きさになるハーフフェアリーという半人半妖というのもあったが、個人的にフェルは妖精のままでいて欲しいので不採用とさせてもらった。


「後はフェルと会話出来れば良いんだが…」


サキュバスフェアリーのフェルからして夢を見ている自覚が無さそうなんだよな、最初から自分はあの姿だったと言わんばかりに振る舞っていたし…その状態で相談してもフェルと相談したことになるのかな…?


「いや、1つだけあるな」


そう独り言を言って、1つの進化先を見る、ピュアフェアリー…フェルの姿は変わらずにステータスだけ底上げした姿…この姿のフェルならしっかりと相談出来るんじゃないだろうか、そう思い、進化先のお試しというボタンを押す。


すると再びカンパニュラ・メリーベルの花畑に降り立った。


「レンナさん…?あれ、私さっきリオアみたいなボディになっていた夢を見ていたはずなんですが…?」


声のする方向を見ると、何時ものフェルがいた。


「フェル、夢心地の所悪いんだけど、ちょっと相談したい事があるんだ」

「はい、何でしょうか?」


フェルが話を聞く体制になったので、事情を手短に話す。


「5つの進化先があって、姿や得られる力が変わるですか…うう、そんなのすぐに決められませんよ…」


悩ましそうに頭を抱えるフェル、そうだな、自分だって決めかねているから5つから進化先が絞れないんだよな…。


「レンナさん、レンナさんはどんな見た目が好きでしたか?レンナさんの言葉的にレンナさんは見た目は確認出来たという感じでしたが…」

「え、もしかして見た目で決めるのか!?」


そ、それはどうなんだ?でも性能云々で決めるのもどうなんだ!?


「レンナさん、私はどんな進化をしても変わらない所はあると思います、きっと何処までもレンナさんと一緒にいきたいという気持ちはどんな姿に変わっても変わらないと思います…だからレンナさんの判断に任せます、私も貴方の選択した姿なら、どの姿になっても後悔はないです!」


いや、サキュバスフェアリー状態でのやり取り的に性格とか結構変わっていたような気もするが…。


そう思っていると、進化先のお試し時間が過ぎたのか、自分は再び暗い暗闇とシステム画面が浮かぶ空間へ誘われていった。


やべぇフェルはどの進化でもいいと言われてしまった…どうしよう。

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