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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?
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歌の神様の神社

リオアが信仰している神様の神社は音符マークが天井に飾られていたということは…。


「リオアが信仰している神て…歌の神様ですか?」

「そうだけど厳密にいうと、歌とか踊り、芸能関連の神様だね、刀神程じゃないけどマイナーよりだね、吟遊詩人とかそういったのをメインクラスにする人は少ないからね」


「へー…ここでもなんか変わった参拝するのか?」

「まあ、踊りや歌を披露すれば特殊な事は起こるよ」

「あ、リオアのダンスを観てみたいです!」


リオアはそういうと、フェルは期待をした眼でリオアを見た。


「わかった、他のプレイヤーも居ないし、それじゃあ1曲…」


フェルの期待の眼差しに応えてなのか、リオアがどこからともなくマイクを取り出す、更に青色に光る棒を取り出して、こちらに投げ渡してパスしてきた。


「お兄ちゃん振って」

「あ、ああ…」


言われた指示に従い、ふりふり振る。


「それじゃあ行くよ!」


リオアが歌の神様はの神社を背にして歌い始める、知らない曲だがリオアのオリジナルソングなのだろうか?


アップテンポでテンションが引き立てられる感じがする。


リオアの歌の上手さは身内の贔屓抜きでも上手いと思う、まあ上手くなければアイドルなんてやってないか…。


更に乗ってきたのか、リオアは楽しそうに踊りだす。


生き生きとして声やその振る舞いに妹にこんな才能あったんだなと改めてしみじみしていると、リオアは歌い終わり決めポーズをとる。


パチパチパチパチと2つの拍手が起こる、片方はフェルだ…もう1人はリオアの後ろ側…つまり神社からだ。


「いやー流石リオア!何時もいいライブしているわね!」

「誰だ?」


声のする方向に視線を向けると、高校生位の女性がいた、フェルと似た青髪で髪型はツインテール、紫色の目をしており、頭には銀のティアラを身に着けている、そして服装は黒いドレスでスリットがしっかり入っていて、白い太ももが見えててセクシーな印象を受ける、更には豊満な体に自信があるのか谷間がしっかり分かる歌劇で刺激的な黒いドレスだ。


「僕は芸能の神…の代理人、プラティアよ、はじめまして、リオアのお兄さん」


芸能の神の代理人?なんか凄そうな役職の人が出て来た、リオアの知り合いだろうか?自分の事を知ってるし。


「プラティア!?どうしてここに!?」

「そりゃあ信仰の窓口の前でライブしてたら見知った子がライブしてたら見に来るわよ」


どうやら知り合いみたいだが…神社は窓口扱いなのか。


しかし見た目や立ち振るいからして普通にフェルと同じこの世界の人物みたいだ。


まあ、今いる所に来れるのは刀神を信仰している人と歌の神様を信仰している人がパーティーを組まないといけない以上、1人のプレイヤーのみが来れる場所ではないのでNPC確定だろう。


「もしかして神様と謁見希望かしら?」

「あー今回はやめておくわ、お兄ちゃんもいるし」


「え、そんな気軽に会えるものなの?歌の神様もプレイヤーなのか?」


神との謁見を断ったリオアに自分は目を丸くして驚き、そこで湧いた疑問をぶつける。


「いや、フェルと同じよ、そもそも神殺しなんて非常識の極みをするなんてあいつだけで十分よ、私があの子と会えるのは…まあ、色々と仲良くなったからね」


ナナサカさんが非常識に極みなのはなんとなくわかるな…そんな事を思っているとフェルが口を開く。


「リオア、本当に歌の神様と会わなくていいんですか?」

「そうだわ、神様もリオアにあったら、きっと喜ぶわ、今日は特に忙しいけど、そもそも休憩に入って欲しいわ…神様は一度頑張り始めると、なかなか止まらないからね」


フェルとプラティアは歌の神様に会うように促してくる、これは何かあるのか?

というかフェルを見ても何一つ動揺しないのは神の代行者だからか?


「リオア、こっちを気にかけているなら心配ない、歌の神様に会ってきたらどうだ?」

「お兄ちゃんがそう言うなら会うけど…プラティア、お兄ちゃんも一緒で良いわよね?」


「え、あーーーー…………その、2人が謁見の間、武器が取り出せない状態異常になって貰えるのなら可能だわ…」


リオアの言葉にプラティアはこちらを見て物凄く思い悩んでから折衷案と言えばいいのか?妥協案みたいな感じで提案してくる。


なんでそこまで警戒しているの?自分で言うのは変だが、リオアの兄という一定の安全保障は出ていると思うんだが…。


「貴方が悪い人じゃないのはなんとなくわかるんだけど、刀神の信者で極めて位の高い以上、一定の警戒をしなければならないからな」


ナナサカさん、ここまで警戒されるて、何やったのさ…いや、神殺しの影響なんだろうなとなんとなくわかるんだけどさ…。


「わかった、元から敵意はないから、好きなだけ状態異常をかけてほしい」

「はい、こちらも問題ありません」


こうして、自分とフェルはプラティアの魔法で武器を取り出せなくなる状態異常になる、HPバーの下に状態異常のアイコンが1つ増えて、確認の為に武器を取り出そうとしたら『状態異常で取り出せません』と出て来た。


「問題ないみたいね、それじゃあ神社の中に入って欲しいわ」


こうして自分とフェルとリオアはプラティアに案内されて神社の中に入っていった。

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