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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?
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足の装着、依頼達成?

駆動実験室Cにたどり着き、ドアを開けると頭を守る様に身を丸めている少女の人形がいた。


「あ、さっきのフェアリー!?でも片方小さくなっている?とそれよりも、もしかしてレッグをゲットしてきたんですか!さっき何度もワールドがバイブレーションが起きて怖かったんです!」


あ!妖精状態でここまで来てしまった、まあいいや…それでワールドがバイブレーション?ああ、よく考えると、位置的に少し前に上で兵器と派手に戦っていたから下のここにかなり衝撃波が来ていたんだろうな…。


そう考えると怖いわな、足がないから逃げようがないし、もしも天井が崩落したら、この子は逃げれず助からないだろう。


「あー大丈夫だ、もうそんな振動は起きないから…」

「そうなんですか?それなら良かったです」


ひとまず安心させてから自分は少年の足を取り出す…結果的にあの少年の人形を犠牲にしてしまったが、あの自爆は止める術を持ってなかった以上、もうどうしようもない。


というか妖精の体で人形の足を取り出したが、足は少女の人形の足に合いそうな大きさで出て来た、これは体格の大きさによって変わる事はないんだな、というか妖精状態だと持つのも大変だひとまず片足は近くのテーブルに置く。


「それが私のレッグですか?」

「ああ、暴れ回る敵対存在に倒されてしまった人形だ…せめて残った物を使わせてもらおうと持ってきたんだ」


それに手帳の感じからして探して他の足のパーツが見つかる可能性は低いと思われる、人間サイズの人形を作るのは量産ではなく、オーダーメイド的な感じがしたからな。


「そうなんですか、それならばこのボディにそのレッグを装備させてください」

「………え?」


てっきりシステム画面が出て来て、はいと押せば自動的に装着されるのかな?と思っていたが、システム画面が出てこない。


「………どうかしましたか、レンナさん?」

「い、いやなんでもない、今なんとかする」


棒立ちしていたら、フェルが不思議そうに聞いてくる、もしかして足をつけるのに特定のスキルとか必要なのか!?いや、それだと特定のスキルを得てないので出来ませんとか出てくるか…。


もしかして少女の人形と右足のパーツを近づければ何か出ないかな?と思い、近づけると装着しますか?とシステム画面が出て来た、一安心してはいとボタンを押す。


「くう!?」


ガチャ!と右足が装着されると同時に少女の人形が苦しみの声をあげる。


「だ、大丈夫ですか!?」

「た、たいちょうふ…ノーぷろぐらむ…」


あ、結構しんどそうだ…でも片足だけで止まる訳にもいかないので、左足も手にして、早々とガチャン!とつける。


「痛い!」

「れ、レンナさん!?流石に痛がっているのに確認を取らずにすぐに同じことするのはどうかと思いますよ!?ひとまずリジェネレート!」


「す、すまん、痛いのなら早く終わらせた方が良いかなと思って…」


悲鳴をあげる少女の人形に怒るフェル、2人に謝罪をする。


「あの大丈夫ですか?」

「………う、動く!やった!やった!」


少女の人形はベッドのような所から飛び降りて早速歩き回る、痛みはもう無いようだ。


……順応早いな…普通は…いや、足を失った事がないから普通がわからないが、初めてか久しぶりだとしても、初めて使う足だと、暫く歩くのが困難になりそうなのだが、少女の人形はまるで昔から自分の足の様に動かしている。


「おー良かったな…」

「テンキューヒューマンフェアリー?これからは貴方のスレイブになります!」

「いや、スレイブになる必要はないよ!?それよりもその胸の鍵を貰えないかな!?」


膝をついて、忠誠の姿勢みたいなポーズを取られて、慌てて欲しかった物を要求する。


「いいですよ、はいどうぞ」


少女の人形はあっさりと胸につけていた鍵を渡してくれた、鑑定眼で確認してみると『』の鍵と出て来た…これは名前が書いてないあの扉の鍵かな?


「ありがとう、これで取引は成立だ、これからは自由に生きな」

「はい、分かりました!」


少女の人形に別れを告げて名前のない部屋に向かおうとするが…少女の人形が後ろについてくる。


「あの、付いてこなくていいよ?」

「自由て言いましたよね?だから付いていきます」


「……レンナさん、この子は腕力で戦う力は確かにありますが、戦う術を知っているからわかりません、ひとまず安全そうな所まで連れていきませんか?放置していると死んでしまいそうです」

「そうだな、またあの兵器が出てくるとは思えないけど、念の為に連れて行こう」


フェルと相談して、謎の少女の人形を連れて行く事となった…これ大丈夫かな…?フェル以外を守りながら戦える自信はないんだがな…。


不安を抱きつつと、自分達は『』の部屋に向うのだった。

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