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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?
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バトルマシーン

「レンナさん大丈夫ですか?」


駆動実験室Bに向かっている最中、フェルにも話しかけられる。


「大丈夫だけど、暗い顔していたか?」

「はい、していました」


もしも駆動実験室Bにいる人形も友好的だったら、どうしようと思っていたら、心配をかけたみたいだ。


「いっその事次に出会う人形は敵対的だといいんだが…それか本来探していた妖精人形……そうだフェル、羅針盤から放たれる光てどうなっているんだ?」

「………駄目です、光が出てきません」


フェルに気になったことを聞くが、どうやら羅針盤は具体的に妖精人形の事は指し示してくれないらしい。


「まあ、ひとまず駆動実験室Bに行ってみよう妖精人形がいるかも知れないし」


そう言って駆動実験室Bに向かうのだった。




単刀直入に言って、駆動実験室Bには人形は居なかった…代わりに居たのは…。




人形じゃない物だった。




頭が大砲みたいな拳銃、右手が剣、左手がなんだろう、火炎放射機のようなものか?


右足はただ四角いブロックだが頑丈そうで、それで蹴られたらタダではすまないだろう、左足は槍か?なんかブロックと比べると一気に不安定感増してるな…。


ともかく大人の人間サイズの兵器といえばいいのかな、それが鎮座していた。


「うわ、関わりたくない」


今はまだ駆動実験室Bのドアをググっていない、そのままドアを閉じて見なかった事にしても大丈夫だと思いたい。


というか頭の拳銃はやばいだろ、仮に撃たれたら当たりどころによっては死ぬぞ。


「でも今までの駆動実験室の人達は敵対的じゃありませんでした、もしかしたらあれも友好的かも?」


「友好的かな…?あ、そこの端っこ…」


フェルの希望的観測は端っこに陥った人形だった物で砕かれた。


「不明な人物を確認、サーチします」

「やべ!?ばれた」


次の瞬間自分の目の前が緑に染まったと思えば緑の光がまるで自分をスキャンするように通り過ぎた。


「人…ノー、妖精?次元人?…ありえない、Error」


次元人?と頭の中で疑問が出てくるが、兵器は止まらない。


「第2スキャン結果、妖精、一定以上の外界知識と適性を確認、確保します」

「ち、戦闘になるか!」


兵器からの確保という言葉で敵対存在になったと確信して、武器を握り直す。

出来れば妖精人形戦に備えて、戦いは最低限にしたかったんだが!この戦いは避けられないか!


ドオン!と兵器の頭の拳銃から弾が放たれる、普通の拳銃なら文字通り弾速で身体を撃ち抜かれていただろうが、大砲みたいな銃口な影響か弾の速度は速いが認識できる範囲だ!


ジャンプして一定以上の広さがある駆動実験室Bに転がるように入る、通路で戦う選択肢もあったが狭い通路で戦うと先程の銃撃を回避できないと判断したからだ。


「オールアップ!ブレイブハート!ライトニング!」


フェルが補助魔法をかけてから雷魔法で兵器に攻撃を仕掛ける!

バチリ!と兵器はダメージを受けたようなエフェクトが発生したが…。


「雷属性の確認、ライトニングプロテクト起動」


すぐさま対策として雷に強くなりそうな黄色いバリアを展開してきた。


「なら溶接してやる、火の刃!風の刃!」


火光を振るい、火の斬撃波を放つが、兵器は右下足のブロックのような足で蹴りを放ち、火の斬撃波を相殺した!?


「うそ!?盾にもなるのかそれ!」


「火属性の確認、ヒートプロテクト起動」


新たに赤いバリアを展開する兵器…なるほど、食らった属性の攻撃に強くなるバリアを展開していくのか…1属性特化みたいな人からしたらこの上なく戦いにくい相手だろうな。


「白兵攻撃を展開します」


わざわざ行動宣言して突撃してくる兵器、金属の塊が結構な速度で突撃してくる、まともに受け止めた日には交通事故のように跳ね飛ばされる未来が見えるので横に回避するが…。


「火炎放射発射」


兵器は左手から火を吐き出して、こちらを炙ってくる!至近距離から発射された火炎放射は回避できない!


「リジェネレート、アイスランス!」

「ぐう!だりゃあ!」


だがフェルの回復と氷魔法の妨害、鍛冶屋として火に耐性があったおかげで対してダメージは喰らわなかったので、火炎放射を受けながらもアースキーで兵器の頭をぶん殴る!


「ライフ1%の損傷」


…うん、金属の塊を非力よりの人間の腕力で破壊するのは流石のファンタジー世界でも無理がある話みたいだ。

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