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鍛冶屋の息子、MMORPGにはまる  作者: リーフランス
冬休みの年末年始は試練がいっぱい?
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人形遺跡?

フェルに柱に干渉できないか試したいと言って、柱に触れるとMPが極僅か減少する。

どうやら自分でも柱に魔力…MPを送り込んで、操作する事が出来るみたいだ。


これなら問題ないだろうと開けるための柱に魔力を通して遺跡のドアを開ける。


「よし、じゃあやってみるか」

「はい!」


フェルが柱に魔力を流すと同時にフェルを回収して遺跡の中に突撃する、突撃すると言ってもかなり余裕を持って遺跡の中に入ることが出来た。


ゴゴゴ!と遺跡のドアが閉まり、閉じ込められる…外からの光もなくなり、視界は真っ暗になる。


「ライト!」


フェルの言葉で頭上に光の玉が浮かび上がる、それと同時に中に入る方のドアがゴゴゴと鈍い音を立てて開いた。


狭い空間に閉じ込められる事がなく一安心…と思っていたら遺跡の中は明るかった、玄関…というか風除室といえばいいのか、そこが暗かっただけみたいだ。


「なんかメカメカしいな…」

「何時ぞやの火山の研究所?みたいにゴーレム居そうですね」

「ゴーレムは勘弁して欲しいな…硬いし」


フェルと会話をしながら遺跡を見渡していると、あるものが目に入った、それは人形だった。


妖精人形…という訳では無いが、様々な国の人形がショーケースの中に並んでいる…日本人形から海外の人形まで…人形博物館と言われても納得ができるレベルだ。


人気がある所なら特に怖さとかはないが…苔が生えているほど時間が経った遺跡のショーケースに入っている人形てなんかちょっと怖いな…動き出しそうで。


というか動くだろう、ここに来た目的を思い出せ、妖精人形と戦い勝つことだ、つまり妖精人形は戦闘可能なレベルで動くんだ、他の人形が動いてもおかしくない。


「フェル、人形からへんな魔力を感じたりはするか?」

「いえ、今の所はしません…」


フェルも自分と同じ考えに至ったのか、警戒しているみたいだ。


念の為に鑑定眼で人形を鑑定すると、人形としか出なかったから多分大丈夫か?自分の鑑定よりも高レベルの隠蔽魔法とかされてたらどうしようもない。


ひとまずショーケース以外の場所を探索を開始する、ひとまずエントランスと思われる所を見ていくと、人形用の家や家具を見つける。


「ここは人形の為の建物なのか?」

「そうみたいですね、どれも大切に保管されています…」


床やテーブルはホコリを被っているが、人形と人形の家具や道具は全てショーケースで多分当時のまま保たれている。


「あ、読み物発見」


そんな中、1つのパンフレットのような物を見つける、ボロボロで一部読めない所もあるがひとまず読んでみる


『■■人の疑似体験が出来る!?ソ■■コフ■ン■■の体験会!』

『致命的な■■■■を■■た場合でも■■で肉体に■が戻ります』

『また■が入ってない場合でも自立して■■ます』

『疑似体験の他に相■として、将来的には■■■供としても使えます』


「……自立して動く事しかわかんないな、なに人の疑似体験なんだ?」

「文の並びからしてそんな長い種族名は入らなさそうですね…」


考えても答えが出ない、だがパンフレットの裏面と思われる所に、この施設の名前があった。


『外界研究所:アウターヒュー』


外界て、天界とかフェアリーガーデンの事かな?

ひとまずパンフレットの内容をゲームのシステム…スクリーンショットで記録しておく。


「後はスタッフが入りそうな所が調べてないけど…」

「セキュリティとかありそうですよね…入ったら人形に襲われそうです」

「一応入口のドアを開けるスイッチを入口の側で見つけたから帰りは問題ない…どちらにせよ行かなきゃ始まらないか」


アースキーと火光を構え、関係者以外立ち入り禁止と書かれているエリアに踏み込むと…セキュリティが発動しなかった。


研究所とあったから、かなり厳重なセキュリティと身構えていたが…もしかして昔過ぎてセキュリティが機能しなくなったのかな?


そうだったらいいなと淡い期待を抱きつつ、外界研究所の探索を開始するのだった。

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